梅雨近くの初夏のころから、青葉に守られるように真っ白な花が咲き始めます。
庭に、沙羅(シャラ)と姫沙羅(ヒメシャラ)がある。
シャラ
ヒメシャラ
朝に開き夕方には終わる、はかない一日花なのだが、見方を変えれば純白のまま汚れを知らず落花するから、清いまま終わる花ですね。
たった一日花を披露するのだから、雨に濡れずに開ければ良いのだろうが、梅雨時を選んで咲く花なのだから、雨の日に開いた花はまあ運が悪いのだ。
沙羅(シャラ)も姫沙羅(ヒメシャラ)も、ツバキ科・ナツツバキ属。
和名で呼ぶとシャラが夏椿(ナツツバキ)、ヒメシャラが小夏椿(コナツツバキ)。
花の大きさは沙羅が6~7cmだが、姫沙羅は名のとおり小ぶりで2~3cm。
沙羅と呼ぶけど、本当の沙羅樹は日本には生息しないラワン材になる木で、インド産の沙羅樹に似ていたから名前が付いたそうだ。
梅雨時の小雨の中でも、青葉に守られて凛と咲くシャラの白い花。