「ダダダダーン」とか、もしくは「ジャジャジャジャーン」という有名な動機に始まるクラシック曲といえば。
そうです、出だしのこのフレーズは誰しもが知るヴェートーヴェンの「運命」ですね。
だけど、この「協奏曲第5番運命」冒頭の「ダダダダーン」だけは知っているが、第1楽章から第4楽章まで全てを聴くことはあまりないのではと思います。
そこで、今月のスクリーンコンサートは、「ヴェートーヴェン協奏曲第5番運命」を取り上げ、各楽章を徹底的に解説しマスターしてから聴くことにしてみました。
24名参加で4回に分けて昨日から始めました。
まず、冒頭の4つの音「ダダダダーン!」とはなんだろう。
ベートーヴェンの弟子アントン・シントラが冒頭の主題についてベートーヴェンに尋ねたところ、「運命はこのように扉をたたくのだ」と答えたと言われています。
「ダダダダーン」はドアを叩く音だったのです。
それと、交響曲第5番を副題で運命と呼ぶのは日本だけらしいが、
ドイツでCD発売したなかに運命と書いているのがあるらしい!
曲全体がソナタ方式で「暗から明へ」という構成をとり、激しい葛藤を描いた第1楽章から瞑想的な第2楽章、第3楽章の不気味なスケルツォを経て、第4楽章で歓喜が解き放たれるようなドラマティックに構成された樂曲です。
聴覚を失いながらも毅然と突き進んでいたヴェートーヴェンの生き方が、この曲に見えてきます。
小澤征爾指揮NHK交響楽団で視聴しました。
生演奏を聞いていない会員の方には、コンサート会場で聴くことをオススメしました。
エネルギーに満ち溢れる生のオーケストラの音に感動すること間違い無しです