9月1日から3日間にわたり、民謡「越中おわら節」一色に染まる富山市八尾町「おわら風の盆」。
今朝のNHK新日本風土記を観ました。(2014年の再放送)。
今日は祭りの最終日。
自分の心に秘めた感情を静かに表現している。
それが「風の盆の祭り」で、あの踊りの姿なのでしょう。
おはら風の盆を知ったのは、高橋治の小説『風の盆恋歌』でした。
いまから35年ほど前、通勤電車で読んだ一冊。
この本が原作になり、ドラマや石川さゆりの同名の歌で「おわらブーム」に火がついたと言っても過言ではないでしょう。
年に3日だけの忍び逢い。
20年ぶりに再会した男女の運命的な恋を、「おわら 風の盆」の祭を舞台にした、直木賞受賞作家高橋治の長編恋愛小説。
理性では断ち切ることのできないあやうい恋。
そして、二人がようやく結ばれる。
久しぶりに再会した二人の逢瀬が、年に一度「おわら 風の盆」の3日間だけ過ごす。
切なく悲しい結末であったことは記憶にあるが、
個人的な感想として、いわゆる不倫の小説の印象が残っている。
新日本風土記の放送では
「越中おわら節」一色に染まる町。
その悲しげな調べに、人々は人生の機微を映しながらおわらに挑む踊り子たち。
三味線に魅せられた70年の達人。
長年連れ添った伴侶を失い、おわらの唄を聴いて思いをはせる女性。
それぞれが、おわらとともに生きる人々を捉えていた。
映像を観終え
「風の盆恋歌」を読んではいるが、何か読み見落としていることがあるのかも知れない。
そんな気がして、本が見つかったので、読み直しをはじめた。
祭りの画像はwaveからお借りしました。