すみだトリフォニーホールへ。
今日のコンサートプログラムは
人の心に大きな刻印を残すワーグナーやブルックナーの世界と、指揮者大植英次の盟友である小曽根真が墨田のために作曲したピアノ協奏曲。
ピアノ協奏曲は、新日本フィルハーモニーオーケストラ誕生50周年記念シーズンの最後を飾るために小曽根真に依頼して作曲し自ら演奏したもので、本邦初演でした。
長年応援しているオーケストラなので、ここでちょっと新日本フィルを紹介します。
設立した当時の経緯をご存知の方もいると思います。そのへんは去ておきましょう。
新日本フィルハーモニーオーケストラは、50年前に小澤征爾や山本直純の掛け声の下、「一緒に音楽をやろう!」と設立した自主運営のオーケストラです。
小澤征爾が桂冠名誉指揮者、佐渡裕がミュージック・アドヴァイザーで4月からは音楽監督に就任します。
国内で高く評価をされているオーケストラです。
すみだトリフォニーホールを活動の本拠地とし、日常の練習と公演を行うという日本初の本格的フランチャイズを導入しているオーケストラです。
コロナ禍で演奏活動が出来なくなった2020年春、いち早くリモート演奏活動を開始して、その様子をYouTuberで公開したのが新日本オケでした。
あっと言うまに200万回のアクセスを記録し、TVをはじめ多くのメディアに取り上げられ注目されました。
NHKが特番放送をしたほどの反響でした。
これが、引き金になり、その後国内のオーケストラばかりでなくミュージシャンがこぞってリモート演奏をYouTuberに公開することになった。
《新日本フィル》テレワークでパプリカやってみた!〜最終回〜 "Paprika" by New Japan Philharmonic
新日本フィル (テレワーク)ウィリアムテル序曲 New Japan Philharmonic (Telework) William Tell Overture
演奏曲目
小曽根真:ピアノ協奏曲「SUMIDA」(新日本フィル創立50周年委嘱作品/世界初演)
ワーグナー:歌劇『ローエングリン』より「エルザの大聖堂への行進」
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB 109
ピアノ協奏曲「SUMIDA」は、小曽根真が武蔵国や下総国をイメージした2部構成で作曲した作品で、前半は悲劇的に終るが、後半はさまざまな場面が登場し、明るく活気のある、そしてエネルギッシュなに軽快に終る。
ピアノトリオ(ベース・ドラム)の即興演奏も入り、クラシック&ジャズが融合した感動的な25分でした。
ブルックナー 交響曲第9番は神秘的で宇宙的なところもあり全体的にスケールが大きな曲です。
第2楽章の力強く重量感のある主題が繰り返されとても印象的だった。