植物の葉が黄ばむと、日本人はそこに秋を感じます。
実りの時期を迎えて葉が黄色くなる麦には「麦の秋」と呼び、竹は地中の筍に養分を取られ一斉に葉が黄ばむ、これを「竹の秋」と言いますね。
今がその竹の秋です。
竹の子の出るのが終わると、竹の古い葉が黄ばんで落葉が始まります。
風のある日は、花吹雪ならぬ竹の葉吹雪になり、風のないときは蝶が舞うようにくるくると回転しながらただよい落ちてくる。
厄介なことに、落ちてくる葉が雨どいを詰まらせます。
葉の形が平なので掃き集めにくく掃除も大変。
雨で濡れると張り付いてしまうので益々扱いにくい。
それでも、雨の日の竹林の落ち着いた風情が好きです。
全ての葉が落ちて、新しい葉に入れ替われば、青くつやつやとした竹林に姿を変え、最も美しい時期になります。
なのですが、まだしばらくは雨どいの清掃を欠かすことはできません。
椿の若葉