今日は大学時代の友人と高尾山に行く予定だった。だが、昨夜の予報で「雨」と出たので中止にした。止む無くパソコンの前に座っている。
昨日とは異なり、気温がぐっと下がり、過ごしやすくなった。秋ですねぇ、何と言っても秋ですよ。
昨年の秋のことだが、業者ののツアーで、増富ラジュウーム鉱泉の近くの通仙峡と言う所に行った。もう少し奥には入ると、瑞牆山(みずがきやま)や金峰山がある。高速道路では雨だったが、通仙峡へ着く頃には雨も上がる。紅葉は日光ではなく、その手前(→ケッコウではなく、イマイチ)。今年はかなり遅れるとの気象庁予想。10月下旬から12月上旬にかけて、各地の山は紅葉に染まるだろう。秩父の山にでも分け行ってみるか。
おくやまに 紅葉ふみわけなく鹿の 声きく時ぞ 秋はかなしき (古今和歌集)
「ふみわけ」るのは、鹿だという説もあるらしいが、これはこの歌の作者だろう。それにしても、いい歌だねぇ。
あわれ 秋風よ 情(こころ)あらば伝へてよ
--男ありて 今日の夕げに ひとり
さんまを食ひて 思ひにふける と
さんま、さんま、
そが上に青き蜜柑の酢をしたたらせて
さんまを食らふはその男のふる里のならひなり
...
佐藤春夫のこの詩もいいじゃありませんか。
いずれにしても、秋だよ、秋が一番。
私も秋になれば紅葉を求めてどこかの山に出かけるが、一年に一回しかないんだよね、ベストは。
命つきるまで、あと何回この紅葉を見られるのだろう、と自分に言い聞かせつつ毎年、奥山に分け行っている次第です。紅葉は東北、上信越、奥秩父の山がいい。おおっと、香嵐渓も忘れてはいけない。最近知ったのだが、北信五岳もいいねぇ。心の奥に沁みるようだ。深く味わいのある山々だ。 国木田独歩が「山林に自由存す」と言ったが、それとはまた違う心の位置を感じさせられる自然だね、あそこは。