元高校教師のブログ[since2007/06/27]

地元仲間とのウォーキング、ハイキング、サイクリング、旅行の写真入報告。エッセイや意見も。

真夜中に聴く『寒い国から来た手紙』

2009-02-11 18:24:00 | 音楽

 今日は確定申告の準備をした。医療費の扱いにはまいった。領収書をいちいち保存しておかねばならないのに加えて、病院の名前や所在地・病名・支払った金額などを書かされるのだ。計算機で一年分のをまとめていくのだが、なかなか数字が合わない。こんなことで、やっと先ほど開放された。

 ほっとして一息入れ、私のウォークマンで、『寒い国から来た手紙』を今聴いている。若い頃の泉谷しげるには『春のからっ風』や『春夏秋冬』など、いい曲が多い。現に、後者は「私の日本の歌百選」に入れている→私の日本の歌百選(歌謡曲以外)--確定近し 。

 どのような曲かと言っても言葉で説明は付かない。だが、便利な世の中になった。YouTube のおかげである。

https://youtu.be/VgBJLSfCQb0

 ネットで、上記の2曲の曲名と泉谷しげる、と入力して検索にかければ、本人のライブ場面が出てきて、生で聴ける。それを聴いてもらえば、どんな歌か説明をする必要は無い。
 ちょっと検索にかければ、『春夏秋冬』なんか、小田和正・桑田佳祐・忌野清志郎・泉谷しげる4人分の『春夏秋冬』をいっぺんに聴ける。

 さて、『寒い国から来た手紙』も、これら代表曲の中に入るだろう。これまた、YouTube で本人のを聴ける。この曲は人が寝静まった真夜中に、ヘッドフォーンで一人聴くのがベストだ。

 地方から上京した若者が、夢を捨てきれずに追い続けている。
都会の片隅で一人頑張ってはいるが、なかなか実現しない。故郷の親の気持ちも気になる。

 話変わるが、私の教員生活の第一歩は千葉県の茂原から始まった。茂原農高と長生高校の二つの学校で十代の若者たちと付き合った。そこで知ったのだ。地方の若者が東京に夢を託す気持ちは尋常ではないということを。私は、生まれも育ちも東京なので、そのことに気づかなかった。

 私が「東京なんか大したことはないよ」と言おうものなら、「先生は東京育ちだから、そんなこと言うけど---」と議論が始まる。
首都圏の茂原の生徒ですら、そうなんだから、都会から遠く離れた若者たちの、東京にかける夢は、私なんかには測り知れないもの。
 いや、若者だけではないかも。「明日は東京に出て行くからは
何が何でも勝たねばならぬ--」あ、これは通天閣の下にある王将碑ですね。

 脱線しました、話を元に戻そう。
 「冬の国から都の隅へ便りが届く 壊れた夢にしがみ付かずに早く帰れと--」 父親からの手紙であろう。
 家を出るとき父親に言われたのかも知れない。 「お前がそんなに言うのなら よし3年だぞ 3年経っても目が出なかったら戻って来い 約束だ」

 あれから3年は、もう過ぎているのかも知れない。それでも青年は都会にしがみついている。どんな夢なのだろう。歌手か?、画家か?、演劇か?、スポーツ選手か?

 まだ夢は叶えられていない、でも、「いつか見ていろ--俺だって--」と、日々思いながら、一人の若者が大都会の片隅で生き続けているのかも。

 この曲は、そうした若者の気持ちがよく出ている。こういう若者が沢山いるのではないか? もし、周囲でそういう青年を見つけたら応援しよう---そんな気持ちにさせる唄だ。早速、ネットで本人のライブ模様を出してみてください。 


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