原因ははっきりしている。本年、6月9日に霞ヶ浦に「輪行」に行った。その模様はブログに発表した。走っているときは全く気づかず、翌日になって右手が自由にならないことを知った。
電車の乗換えなどで、駅の構内や階段を折り畳んだ自転車を持って小走りしたのだ。袋の帯を肩に通せばよかったのだが、電車の時刻に追われて、右手にぶら下げたままホームを走ったのがいけなかったようだ。13キロぐらいのものだから片手で持ってても大丈夫と判断したのが大間違い。自分の年齢を考えなかったのだ。
右手以外は、生活に支障はないし、手を使わなければ、「痛みを我慢できない」というほどでもなかった。そのうち治るだろうと思っていた。だが、10日経っても治らないので、筋板断裂かも知れないと、地元の整形外科へ行った。「脱臼ということはないでしょうね」と訴えても、医師は無言のまま「肩のレントゲンを撮ってみましょう」ということで、レントゲン室に回された。
待合室でかなり待たされた後、再度診察室に呼ばれた。「問題ないです。痛みが我慢できなければ、また来なさい。注射をうってあげる」と言われてお終い。フィルムに写った肩の内部のこと、私の痛みの原因、その対策---などを話してくれるものと思っていたのに。
それから、月日が過ぎていったが、一向に良くならない。先月だったか、テレビで「日本の名医7人」?の番組があった。その中で「船橋整形外科」の医師が取り上げられた。肩を痛めた多くの患者の診断・治療・手術など、この名医の優れた対応が画面で流れた。評判で全国から患者が集まってきて、病院の前は毎日大行列。
これを見ていて、たとえ1日がかりであっても、私も相談に行こうかな、と思った。だが待てよ、ただでさえ、こんなに人気の病院ではTV放映後は、しばらく大混雑であろうから、半月くらいしてからにしようと考え直した。
それから、(日々の生活には支障は無かったので)その病院に行くことも無く、ひと月が過ぎて振り返ってみると、もう半年も経ってしまったようだ。そして、数日前に気づいたのだが、ゆっくりとやれば、右手を背中に回すことができるようになった。未だ完全ではない。右手で重いものを持った翌日は調子が悪い。でも、半年過ぎて、ようやく回復に近づいてきた、という実感はある。要するに、「こういう肩の痛みは半年もしないと、治らない」ということを悟った次第。
6月以来、輪行はやっていないが、来年の春頃には再開できるのかな、と期待はしている。