【25番久昌寺~28番橋立堂】11月21日午前実施、天気:快晴
【コース】 ホテル(8:15)----(8:42)秩父鉄道秩父駅(8:44)--[電車]--(8:53)浦山口駅(9:00)----(9:25)25番久昌寺(9:45)---(10:25)29番長泉院(10:40)---(11:10)28番橋立堂[蕎麦昼食]
※下のバーを右にスライドすると、隠れた部分が見えます。
【農園ホテル】高台にあるため、別館でも部屋から秩父盆地が良く見える。夜景も綺麗だし、日の出・日の入の光景も目の前に広がる。室内はベッドと隣に畳の部屋があり、ベランダと合わせてゆったりした空間だ。食事はバイキング形式で、内容は自然食中心に結構豊富。従業員も落ち着いていて、静かに対応してくれる。まあ、合格でいいのじゃないの。あっ、忘れてた、風呂も良かったよ。たしか、温泉。
【本文】早朝、部屋の中から秩父盆地を見下ろした。朝陽が届いていない手前の黒い山並みは、城峰山から二子山へ続く国境の山々だろう。その上に朝陽を浴びて聳えているのは東御荷鉾山・西御荷鉾山から赤久縄山へと続く西上州の山並みと読んで、望遠を利かせてシャッターを押した。
三峰山へと向かう秩父鉄道の時刻を教わろうと1階に下りたが、フロントに人影がない。朝刊を読んでいるうちに、朝食の時間が来てしまった。
食後に立ち寄り8時台の電車を教わる。食堂で秩父駅までの徒歩時間を訊いたら、坂を下るのだから10分くらいだろうとのこと。だが、フロントでは25分くらいかかるのではないですか、と言われた。1時間に2本しかないので、慌てて食堂に走り、仲間を呼ぶ。
ホテル玄関の前で記念写真を撮る予定だったが、それもできず、8:15分にホテルを出発。
秩父鉄道・秩父駅はこちら側に乗降口がない。ホームは目の前に見えてもぐるっと回らねばならず、改札前に着いたのが8:42分。電車は8:44分なのでキップを買っている暇などない。止むを得ず、慌てふためき、生まれて初めてスイカを取り出す。駅員は落ち着いたもので、「大丈夫、大丈夫」を連発。辛うじて電車に間に合い、浦山口まで乗った。
駅から25番・久昌寺へは橋を2つ渡って、後は車道に付けられた歩道をのんびりと進む。
やっと、山門に着く。それをくぐると観音堂があり、背後の池の向こうに久昌寺がある。どうやら、ここも堂のほうが中心だったらしい。
山門(仁王門)の前で。
当所はカメラマンに人気のスポット。ちょっとしたモネの雰囲気だ。
池のこちら側から観音堂を撮るのが人気らしい。光の関係で夕方のほうがよいかも。
29番・長泉寺へは、浦山口駅方面に戻り、荒川に架かる久那橋を渡ったら、右折して車道を歩く。久那橋までは、絶えず前方に武甲山が聳えている。
右折した道路で、秩父線を越えた所の左下に浦山川が流れているが、下の写真を見てください。彼岸花で有名な高麗駅の近くに巾着田がある。下の場所はまさにそれ。巾着のように蛇行する流れの首の所に人工の川を通せば、残された円形状の土地が田畑として利用できる。そうして造成した巾着田は日本各所にあるらしい。
車道と別れ、標識に従って29番への道を行く。前方の高いところに浦山ダムの堰堤が見えてきた。
札所29番・長泉寺の入り口にある枝垂桜は見事な枝ぶりで、江戸時代から知られているそうだ。
長泉寺の境内
鍾乳洞のある28番へは来た道を戻らず、浦山川を渡り、山の頂に向かって延びる立派な車道を選ぶ。幅も広く、浦山ダムに向かって山を上って行く。通る車はほとんどない。やがて丁字状にぶつかるから、そしたら左に行く。あとはほとんど平の車道。やがて、深い谷に架かる橋上に出た。右前方に鋭く削られた岸壁が見える。あとで分かるが、この岩の下に28番があるのだ。
下から階段を登ると28番に到着。
此処にも例の「絵馬」
お堂下の右に馬頭観音よろしく、馬の銅像があった。農耕・牧畜・山仕事・荷役など、当時の人は馬の恩恵をこうむったはずだ。だから、馬を大切にした。
私以外の者は、200円を払ってヘルメット姿で鍾乳洞へもぐった。あちこちで、頭をかなりぶつけたそうだ。ここでは、ヘルメットは必需品なのだ。
そうこうしているうちに、お昼に近い時間になってしまった。丁度良い具合に手打ち蕎麦の店が境内にあったので、打ち立ての蕎麦を賞味することにした。本日はこれが昼食。
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