一力碁聖がベスト8まで勝ち進んだ、 三星火災杯世界囲碁マスターズ、
決勝三番勝負は、中国ナンバーワンの柯潔九段と
韓国ナンバーワンの申眞諝九段の対決に。
注目される、世界最高峰の戦いで とんでもないハプニングが。
コロナの影響で、世界大会はネット対局で行われてます。
黒番の申眞諝九段が、この局面で黒1と着手(?)。
これは、プロの対局では、ありえない一手で
クリックミス(あるいは、何らかのトラブル)と断言できます。
囲碁のルールが分からない方には、
どのように説明して良いか難しいのですが、
囲碁は通常、3線4線(端から数えて3、4番目)から打ち、
それから徐々に、中央へ進むことが多い。
1線は、最終盤に打つべき手。
例えれば、コース料理なのに
デザートから食べてしまったような(たぶん違う)。
ただ、黒1がどの程度の損なのか分からない。
一手パスに近いのですが、黒1はそこそこの働きがありそうだし、
前例のない局面になる怖さもあります。
それでも、あっさり押し切る柯潔九段は、
さすが世界のトップ棋士です。
この手が着手(?)された直後の両対局者の様子が、
YouTubeにアップされていたので、載せておきます。
困惑する柯潔九段と、助けを求める申眞諝九段の
表情が対照的ですね。
人の悲劇を、笑ってはいけないと思いながらも、
ついつい吹き出してしまいました。
続けて行われた、決勝戦第2局は
柯潔九段が際どい半目勝ちで優勝。
2局続けて不運な負け方の申眞諝九段は、
気の毒としか、言いようがありません。