膝を打った、、、

昭和の最後から発行が始まった「歴史街道」と云う本がある。
一時期毎号購入していたがこの5～6年は買っていなかった。
表紙をめくった1頁目に黒鉄ヒロシ氏による其号の全体を見渡した「表紙の言葉」が掲載されている。
先日久しぶりに購入した2012年の7月号は、満州国の建国がテーマだが、以下のような言葉である。
　　　満州コワイーーーーー黒鉄ヒロシ
真実は変わらないのと同様に、歴史も一つなのに、
あっちとこっちでとは景色が異なる。
あっちとこっちのどっちが間違っているのかは、
政治の介入の度に拠る。
単なる間違いなら正せば良いだけだが、
意志が働いての歪曲となる始末が悪い。
真実とは違うことでも、歳月の長きにわたって
主張し続けられれば、曲がったままで着地する。
どす黒いエネルギーは、政治から絞り出される。
張作霖爆殺など、てっきり日本軍によるものと
信じ込まされてきたが、歪曲の企みは、
厄介な隣人に限らず日本国内にも居るから、
くれぐれも心すべしと日頃から肝に銘じておくべきだ。
臭いものに蓋をしたつもりか、
満州建国についての真実を知る日本人は、
少なくなった。
政治は人の寿命を超えて仕掛けられる。
もとより臭かった訳ではなく、何者かが「クサイ！」と言い始めた為で、
建国以来八十年も経つと、そのレッテルは
日本人までも鼻を覆うというあはれに至った。
何時の時代も臭気の素は歴史ではなく、政治から立ち昇る。
なにやら現在の尖閣諸島問題に似る。

　久しぶりに知りたい内容では……と思い、購入した巻頭言に
　思わず膝を打った！。