Q1.放射線治療をすると言われましたが,がんなのでしょうか.
放射線治療はがんに対して使われることが多いのは事実ですが,いろいろな良性の腫瘍や腫瘍でない病気にも使われています.
腫瘍という言葉は,細胞の集まったもの,かたまりと言っていいと思います.そのかたまりをつくっている細胞が悪性の場合が悪性腫瘍です.(細かく言うと悪性腫瘍には癌と肉腫があり,がんと平仮名で書いてあるときはその2つをまとめて言っています.
癌は臓器の表面,上皮という部分からできるのですが,肉腫はそれ以外からできます.ただ肉腫は癌に比べてとても少ないですから悪性腫瘍のほとんどは癌と言っていいでしょう) 厳密には悪性腫瘍と良性腫瘍との区別は細胞を顕微鏡でみないとわかりませんし,その区別が顕微鏡で見ても難しいことも少なくありません.
さまざまな良性腫瘍や,腫瘍でない血管のある種の病気にも放射線は使われています.傷のあとにできるケロイドにも放射線治療は有効です.目の網膜におこる加齢性の黄斑変性症はがんではない病気ですが,私たちの施設でも放射線治療する患者さんが増えています.
こうした良性の病気に対しても放射線治療が行われていることは以外に知られていません.割合としてはがんを対象とすることが多いのは事実ですが,そうではない場合もあるのです.
あなたは主治医からどのように聞いていますか?説明に納得されていますか.がんの治療法が発達し,(特に早期では)治っていく方がどんどん増えている現状では,がんかそうでないかはこれまでほど問題ではなくなってきていると思います.
がんの告知はとても難しい問題で,ケース・バイ・ケースのことが多いと思いますが,大切なことは主治医(私たち放射線治療医も含めて)とあなたとの信頼関係です.
あなたが治療について納得して,病気に立ち向かっていけることが最も大事だと思います.
放射線治療はがんに対して使われることが多いのは事実ですが,いろいろな良性の腫瘍や腫瘍でない病気にも使われています.
腫瘍という言葉は,細胞の集まったもの,かたまりと言っていいと思います.そのかたまりをつくっている細胞が悪性の場合が悪性腫瘍です.(細かく言うと悪性腫瘍には癌と肉腫があり,がんと平仮名で書いてあるときはその2つをまとめて言っています.
癌は臓器の表面,上皮という部分からできるのですが,肉腫はそれ以外からできます.ただ肉腫は癌に比べてとても少ないですから悪性腫瘍のほとんどは癌と言っていいでしょう) 厳密には悪性腫瘍と良性腫瘍との区別は細胞を顕微鏡でみないとわかりませんし,その区別が顕微鏡で見ても難しいことも少なくありません.
さまざまな良性腫瘍や,腫瘍でない血管のある種の病気にも放射線は使われています.傷のあとにできるケロイドにも放射線治療は有効です.目の網膜におこる加齢性の黄斑変性症はがんではない病気ですが,私たちの施設でも放射線治療する患者さんが増えています.
こうした良性の病気に対しても放射線治療が行われていることは以外に知られていません.割合としてはがんを対象とすることが多いのは事実ですが,そうではない場合もあるのです.
あなたは主治医からどのように聞いていますか?説明に納得されていますか.がんの治療法が発達し,(特に早期では)治っていく方がどんどん増えている現状では,がんかそうでないかはこれまでほど問題ではなくなってきていると思います.
がんの告知はとても難しい問題で,ケース・バイ・ケースのことが多いと思いますが,大切なことは主治医(私たち放射線治療医も含めて)とあなたとの信頼関係です.
あなたが治療について納得して,病気に立ち向かっていけることが最も大事だと思います.
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