日常にサスペンスという彩りを

火曜サスペンスごっこにまつわるあれやこれや

願い通り色んな場所へ

2021-08-28 06:01:27 | 日記
そろそろ寿命かな、と思い始めました。火曜サスペンスごっこでよく使う靴の話です。


この靴を買ったのは20代終わりの誕生日。当時の恋人に誕生日を祝ってもらえず大喧嘩して破局の危機を迎えたため、自分の足で生きていくと強く決意したときでした。
(※当時若かったんですよね…誕生日祝えなかった理由もきちんとあって謝罪もしてくれたんですけど許せなかったというお姫様気質…振り返ると申し訳ない気持ちになります)


ひとりで歩くことを励ましてくれる靴、それはとびきり素敵な靴。そう考え憧れていたレペットというブランドの靴を買いに行きました。


ちょうどバレエを習っていたこともありバレエシューズがはきたいお年頃でした。ストラップのついたエナメルの黒バレエシューズをはいたとき「これならどこへでも行ける」と嬉しくなったのを思い出します。

このときも(青森県)

このときも(京都府)


このときも(神奈川県)


このときも(鹿児島県)


全部この黒のバレエシューズです。
願い通り色んな場所へ行ってひとりで歩くことを支え続けてくれました。軽くて足に馴染みはきやすいのでどれだけ歩いても全然平気な靴でしかもかわいいという最高の靴です。
ただもう8年近くはき続け、先日のゲリラ豪雨にとどめを刺されたかのようでエナメル素材がバリバリベコベコになってしまったのです。

あぁもう寿命なんだなと寂しい気持ちになりました。ひとりでどこへでも行くことが励ましなしでも平気になっているのでお別れでもいいのかもしれません。

あの頃よりずいぶん優しくなって今なら言えるであろうごめんねももう言うこともなくただただ時が過ぎて新品の靴はボロボロになった8年。ちゃんと地に足つけて頑張ってきました。あのとき自分の行きたいところへ自分の足で行くと決めたことは今ちゃんと活きていることはうれしいです。

きっと似たような靴をまた買うでしょうけど、この気持ちとこの靴と歩いてきた時間は特別なものとして胸にしまっておこうと思います。