汝ポテトサラダを作る女を愛せよ。
ここで言う『女』というのは自分以外の人間です。私は過去にポテトサラダを作ってあげたことのある、当時愛していた男(以下その男とする)に向けて言いたいので『女』としましたが、自分のためにポテトサラダを作ってくれる人間全般を指す、と思って読み進めてください。
なぜポテトサラダなのか、と言いますと、その男は普段料理をしないのにポテトサラダが食べたくなって作ってみたら大変だったからそれ以来作っていないという話をしたからです。
そう、ポテトサラダって工程が多くて意外と手のかかる料理なのです。私はめったに作りません。時間と気持ちに余裕があるときだけですね。
工程を見てみましょう。
●じゃがいもを剥く
はい、初手から厄介。じゃがいものゴツゴツした表面はピーラーも当てにくいし芽があるところはえぐらないといけません。包丁で皮を剥こうとしてもりんごとかのようにつるつるいかないので面倒です。これを何個かやるとなると、ポテトサラダを食べたい、もしくは食べさせてあげたいというピュアな気持ちが必要です。邪念だらけのねねにはハードルが高いですね。
●じゃがいもを茹でる
結構時間がかかります。大きさによっては10分くらい?電子レンジてチンという手段もありますが、雑味を水に晒しておきたいのでここは鍋でしっかりと。火が通ったかくしを通して確認します。
ほうれん草とかブロッコリー茹でるのとは違うんですよ。根菜は時間がかかる!
あと人参も一緒に茹でときましょう。
●ゆで卵をつくる
別鍋でゆで卵も作りましょう。卵のコクがあるとないとじゃ違うので何個か茹でときます。ねね的にはゆで卵の殻を向くのが苦手でして、これもハードル高いんですわ。まだ初手中の初手なのに苦手意識がすごい!
●きゅうり薄切りにして塩もみしておく
水気を出しておきましょうね。というかスライサーがないのできゅうりの薄切りもなかなかに面倒です。作業スペース確保できないとドンガラガッシャンしちゃいますよね。
●ベーコンを炙っとく
ハムでもいいんですけど、私は炙ったゴロゴロベーコンが好きなのでフライパンでちょちょいと炙っておきます。この時点で鍋3個出てますよね。しんど…
●じゃがいもがゆだったら水切りをして軽く火にかける。
びしゃびしゃのポテトサラダにしたくないので粉吹き芋くらいに水気をとばしましょう。
●具材を合わせマヨネーズ、からし、塩、こしょうで味をつける。
日和ってマヨネーズ控え目にするから物足りなくてマヨネーズちょいちょい加えることになります。味付けが微妙に難しく、ピタッと決まるまで味見をしているとお腹いっぱいになります。
●付け合わせのレタスやミニトマトを洗う
●お皿に盛り付ける
●こんなに手間かけてもメインディッシュにならないので、メインの肉とか焼く
●食べる
●片付ける/鍋3つ洗う
まぁざっくりとですし、ねね流のポテトサラダの作り方なので他にもやり方はあるでしょう。そこは軽く流してほしいんですけど、どこのスーパーやコンビニでも売ってるポテトサラダをこの手間をかけて作ってくれたらもう求婚したほうがいいですわ。
愛する者のためにここまで手間かけるって正気じゃないですもの。
その男は美味しいともくもく食べておりましたが求婚してこなかったので来世は、虫とかになればいいんじゃないですか?感情とか味覚とか全部必要なさそうですものね。
今はもう誰かのためにポテトサラダを作ることもなく(実家で身内のためには作る)、作ってもらうこともなく、猫と細々
、感情を最小限に生きているのですけども、ポテトサラダを作って生き生きしていた頃は輝かしいなと思うのです。
眩しくて目もあてられないわ!
ちなみに妹には「他人が作ったポテトサラダなんかやだ、工程多いからちょっと…ねぇ。気持ち重いし。」と言われて冷や汗が出ました。気持ちが重いことなら任せてよって笑えないですね。
ちなみに玉ねぎは入れません。口が臭くなるし、おならがたくさん出てちょっとした虫くらいは殺せそうな匂いになるので。
※恋愛に対するブログはショートノートという媒体で書いていたのですがサービス終了となり「ポテトサラダを作る理由」というブログも読めなくなってしまいました。
恋焦がれて綴った言葉は消えましたが、悲痛な叫びとかはちょこちょこ残っておりまして、はてなブログのほうの婚活していたときのブログなどもよろしければご覧ください。↓
【ちょっと告知】
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特になにもなければ在廊しますのでよろしければお越しください。