日常にサスペンスという彩りを

火曜サスペンスごっこにまつわるあれやこれや

火曜サスペンピック

2020-07-28 23:52:04 | 日記
2020年トーキョー

【実況】本日ここに火曜サスペンピックを開催しま~す!2020東京オリンピックは中止となりましたが火曜サスペンピックは開催されております。無観客のなか、たったひとりの選手が出場です。ちなみにこの実況はさかもツインねねです。感染症対策としてひとりでやる、安心安全の火曜サスペンピックです。

リンクにさかもツインねね選手が入場です。やや緊張した面持ちで全胸部を叩いています。動悸を治めるためでしょう。深呼吸をして「金メダル金メダル金メダル」と言っています。頑張ってほしいですね。おっと、時間です。

それではさかもツインねねさんの火曜サスペンスごっこです。

お、浴槽の縁に手をかけてどうするつもりでしょうか?

足が揃っていますね、ステップシークェンスレベル4です。

その足先は頂点を目指せるのか!

着地が乱れたか~!持ちこたえてくれ~!

こらえた!こらえた!着地点が決まった~!あのスケキヨシリーズだ!難易度が高い技を躊躇なく決める、さすがさかもツインねねさんです。

「いてて」と聞こえてきました!多分浴槽の縁に肉が当たって痛むのでしょう。直角のタイルは痛いでしょうがそんな素振り見せません!素晴らしいです❗

爪先まで気を抜かない演技、技術点が高いでしょう。これは上位、もしくは金メダルも狙えるかもしれません!


それでは演技後のインタビューです。

さかもツインねね「いやぁこういう場所でのスケキヨは初めてだったのでうまくいくか心配でした。会場入りするまで電車で1時間立ちっぱなしだったので足が浮腫んでいい演技に繋がるか心配だったんですけどなんとかなりました。自分ではいい演技ができたと思います。金メダルとれると信じています!他に選手がいないので絶対金メダルがとれるはずです!」

114点、さかもツインねね、金メダル!金メダルをとりました!おめでとうございます!感動をありがとう!いやぁ、本当によかった。よくやった!さかもツインねね!火曜サスペンピック始まって以来の快挙です。我々に勇気と感動を与えてくれました❗

火曜サスペンピック、これにて閉幕です。明日からまたいつもの日常に戻るなんて信じられないくらいです。また次回の火曜サスペンピックまでさようなら!




初めての昭和レトロラブホ

2020-07-26 00:25:04 | 日記
15年前の話。
私が就職してはじめての夏休みのことでした。当時の彼氏と旅行しようということになり彼氏の車で長瀞(埼玉県)に行くことになったのです。

今のようにネットで旅館をすいすい予約できるわけでもなく宿に電話をかけて予約する時代だったので、「旅館調べるのめんどくさいし行った先でラブホに泊まればよくない?」という行き当たりばったりの旅となりました。

長瀞まで一般道を彼氏の運転でのらりくらりと向かいました。夏の日差しが眩しい中、他愛のない話をしてドライブを楽しみました。

ガラケーで写メを撮る時代でした。スマホにカメラが内蔵されていて出先で手軽に写真が撮れない時代です。今でこそ何にでもカメラを向けて写真を撮りますが当時は写真を撮ることって特別だったんですよね。記念のときにカメラやインスタントカメラを持ち出して現像に出して。
振り返ると時代ってあっという間に変わるのですね。
あの旅行の写真は1枚もないので朧気な記憶をたどるしかないのです。どんな服を着て、何を食べ、どんな話をしたかなんて全然覚えていないのですよ。

ただ覚えているのは眩しい夏の道をドライブしたこと、川に入ると汚れるからと言って遠慮していた彼は最終的に膝まで水に浸かって楽しそうにしていたこと、私も裸足で川に入って楽しかったこと、そんなもんです。

そのなかでひとつだけ印象的だったのが長瀞の夜でした。

日も暮れ町の灯りなんて概念がない田舎の何もない国道を「そろそろ今日の宿を探そうか」なんて呑気に車を走らせていたのですが、ラブホテルどころか建物がない!

何もない。民家はぽつりぽつりと散在しているけどもラブホ、民宿、旅館、なにも見当たらないのです。
電柱や看板のホテル案内を見かけ行ってみるも辿り着けなかったり満室だったり。
レモン、というラブホの看板を見かけたようなきがしています。あとはちょっとお城みたいな白いホテル、そこは入れなかったのかな。

時間も遅くなり宿泊地が決まらないことに焦りが出てきます。
「ないね」
「どうしようか…」
不穏な空気。

そこへ手書きの看板のモーテルみたいな謎システムのラブホ?を発見し、入ることになりました。

駐車場はあるけどここに勝手にとめていいのか、フロントはどこか、かなり混乱しました。ガレージタイプのホテルだったようで車を泊めて部屋に入るシステムでした。
「なんだかよくわからないね」
と不安になりながらも無事に泊まれることに安心して、夕食のコンビニ弁当を食べ床につきました。
『古い、なんとなく怖い、知っているラブホと違う』という感情は強烈な体験として今でも記憶に残っています。
特にお風呂が怖かったです。

翌日「なんか古くて怖かったね」などと話ながら帰路につきました。

多分昭和レトロなラブホ(モーテル?)との初めての出会いだったと思います。

そんなことをふと思いだして長瀞周辺のホテルをストリートビューでみていました。

そしたら!

あ!という建物があったのです。


手書きの看板!
ガレージタイプと思われる客室。

旅荘長瀞というのか。
古いラブホだと思われるのでインターネットに写真などはないだろうなと思っていたらこちらに行かれた方のツイートを発見!


↑上記ふわたんさんのツイートから画像をお借りしました。

あぁ~!
ここだ!こんな部屋だった!あぁ~!

記憶の中のあの部屋が今日甦りました。記憶の答え合わせができたのです。めちゃくちゃ興奮しました。

壁紙などは多分新しくしてらっしゃるでしょう。ベッドの配置とソファーの座布団は確かこんな感じだった気がするのです。15年ぶりの再会…笑

今でこそレトロなラブホを好み出向いていますが当時の私から見れば古くて見たことがない世界に怯えていたのです。何をきっかけに何を好むかわからないものですね。
いつか機会があったらまたここに行きたいです。思い出を懐かしむのと改めて鑑賞したいという名目で。
多分車じゃないと無理なので私の運転で決死のドライブになるかな…。あの頃の楽しさとは違う楽しさに出会える気がします。まだ営業しているといいな、旅荘長瀞。


※ちなみにレモンというラブホは閉業しているようでした。


火サスの小道具

2020-07-23 20:05:30 | 日記
先日購入したヴィンテージチャイナ撮影に行って来ました。行きつけのラブホテル(7回目の訪問)です。

この時期は雨天ばかりで地べたがいつも濡れているのでお籠もり撮影が続いております。

シルクの艶がとてもいいです。買ってよかったヴィンテージチャイナ♥️ありがとう、皆様のひとおしのおかげです。晴れたら芝生の上なんかで撮りたいですね。


火曜サスペンスごっこでは小道具はほとんど使っていません。たまに旅館の灰皿や湯のみを転がせていることはあります。
よく「凶器や血糊は使わないのですか?」とコメントを頂きますが、なるべく火曜サスペンスごっこは身一つで表現したいという信念があります。

いつだって死は突然起こりうる、日常の延長にある特別ではないもの、というメッセージを込めています。そこに凶器は必要ないのです。
撮影時のカメラや衣装で荷物がパンパンであり小道具を持てないというのもありますし、銃刀法に触れる恐れがあることはしたくないというのもあります。

血糊はそのあとの掃除が大変なのでやらないと思います。やったらきっと派手でスリリングでショッキングなすごい火サスが撮れると思いますがなるべくエコで、それが火サスの流儀(?)なのです。



今回は珍しく花を持っています。駅前のスーパーで買った花はこのあと持ち帰り家に飾っております。
花瓶?ないんですよ。こじゃれた雑貨屋さんや骨董品屋さんでこれは素敵というのを買いたいのですが出先で花瓶を買って帰ると重たいんですよね、「これ持って帰れないな」と思うと買うのを諦めてしまうのです。
で、ちょうどよくインスタントコーヒーを飲みきってしまったりするもんだからこういうことになってしまうのです。飾らない気取らない、そんな生活がここにあります。なにはともあれ花を飾るというのはいいものです。


~撮影秘話~
今回はさかもツイン撮影も兼ねておりました。ヴィンテージチャイナは妹も悩んだ末に購入しておりお揃いで着るといい感じになります。
さかもツインという名前はさかもさんちの双子という意味です。本当にいたんですね~、さかもツインのもう一人笑
マニアフェスタでお馴染み東京別視点ガイドさんに「さかもツインさんは架空の双子だと思っていました」と言われたときはめちゃくちゃ笑いました。います、いますよ~二人!
写真を撮ったり撮られたり、いい協力者でございます。

私が撮った写真もちらほらあるInstagramはこちら↓
なかなか遠征ができない状況でお籠り火サスが増えそうですが手をかえ品をかえやっていきたいと思います。

愛は墓場まで持っていけないから今惜しみ無く愛してよ

2020-07-20 00:00:05 | 日記
火曜サスペンスごっこをライフワークとしてから恋をしていた期間もありました。

出会いはごく普通の居酒屋での飲み会、初めて見たときから好きになったという私の圧倒的一目惚れでした。人に興味のないスタンスの相手にいかに私が彼のことを好きか手をかえ品をかえアプローチをしました。好きなものはとことん好きという性格なので1度好きになると燃え上がって大変なのです。
熱心なアプローチを受け入れてもらったのはしばらくしてからでした。きっと根負けしたのでしょう笑。あまりにも好きと言いまくったので好という言葉の価値が挨拶程度までに下がった頃の話です。


火曜サスペンスごっこをしている、ということは一切知らないはずです。こういう趣味があるんだ、とは言いずらかったですし理解してもらえるとは思っていなかったからです。手の内は全て見せないくらいの距離感がちょうどいいのかもしれません。
遠距離恋愛だったので会いに行くという名目で私の知らない土地へ行くのはとても楽しかったです。特に海のあるところに行けるのは非常に良かったです。旅とロケハンとデートを兼ねて胸と荷物はいつもパンパンでした。

あるとき2人で出掛けることになり、海辺のホテルを勝手に予約し夕方現地集合にしたことがありました。
彼は午前中仕事、私はラブホで撮影。午後1番で先にチェックインをして海辺で撮影、三脚を片付けて体についた砂を流し素知らぬ顔で合流したのはいい思い出です。謎の背徳感(?)みたいのも合わさってスリリングでした。
カメラはもともと景色やポートレイトを撮るためのものだったので火サスを撮ったカメラで海の写真を撮ったりしていかにもカメラ好きな女子、を演出していました。

「そんなに写真が好きならInstagramとかやればいいんじゃないの?」

そう聞かれたときはドキッとしましたね。顔面蒼白でした。もしかしてお前さん私の死んだふりしかしてないアカウント知ってる…?なんて冷や汗をかきました。
「そういうのあんまりよくわからないからやらないな~」と嘘をつきました。とっさに出た嘘としては上等だったと思います。Instagramについての話はそれ以降出てこなかったので多分バレてはいなかった…はずです。


楽しい恋の時間というのは永遠には続かず別れることになりました。遠距離恋愛というものを続ける気力体力が燃え尽きたのです。お互いの歯車が合わなくなっただけのことで感情的なものではないのがまた寂しくもありました。

そのときふと思ったのが
愛は墓場まで持っていけないから今惜しみ無く愛してよ
という言葉でした。
早速火サスのタイトルにもしています。
故人の墓参りをするときいつも手向ける花を「なぜ生前もっと花をプレゼントできなかったのか、今こんなに花を手向けたってあなたはもういないじゃないか」と思うのです。
季節の花を色とりどり鮮やかに供えるのにはいつまでたっても慣れず、墓の中の人にはなにも持たせてやれないし言葉も届かないという無念さは拭えません。

いつだって死や別れは隣り合わせなのですが、いつもいてくれる存在には大切にする気持ちとか愛とか感謝の表現を怠けてしまいます。完全に甘えですね。日々の繰り返しで慣れてなあなあになってしまうのですが今日と同じ明日が来るとは限らないのです。

愛情表現が苦手な人だったのでよけいそう思ってしまったのかもしれません。愛してよ、という言葉は1度も口にせず終わりましたがきっと私はいつもそう思っていたのでしょうね。分かりにくい愛情表現をひとつずつ受けとって分かっていたはずですが寂しさというのは人をちょっと攻撃的にするのかもしれません。


別れることになった日もきちんと火サスをアッていました。

ダイナミックな火サスです。私の心のようでした。走り去った車、途切れた足跡、もう戻れない日々。
この日は火サスがあってよかったと思いました。

コメントを下さるかた、いいねを下さるかた、そしてこんなに力強く火サスをしている自分自身に励まされました。
恋人はいなくなったけど私にはまだ火サスがあるという強みがあったのです。その後マニアフェスタなど忙しなく火サスに特化してくよくよしている暇は本当はあったけどなかったようなものになりました。失恋のダメージが火サスで緩和される日が来るなんてね。

夢中になれるものというのは結果自分を救うようです。いつかどこかで彼が私のInstagramのアカウントを発見したら、「元気でやってんだな」くらいに思ってもらえればうれしいです。新しい彼氏も作らず(できない)元気でやってますので。でもなんつーことやってんだって問い詰めないでね、これが私が胸を張っていうライフワークですので。



結果発表

2020-07-16 20:42:45 | 日記
先日どちゃくそにかわいいヴィンテージチャイナセットアップについてブログを書き買うべきか買わざるべきかアンケートをとりましたところ


応援(買っていい)14票、続き希望(買っちゃダメ)2票という結果になりました。
コメントも頂きまして皆様に背中を押してもらい嬉しかったです😊
Twitter、Instagramでも同様にアンケートをとり買っていいが優勢でしたので、ヴィンテージチャイナセットアップは買うことにしました!キャハーー!!
(ボーナスまだ支給されてないけど…あれ、ちゃんと出るよね…←急に不安になった)


もし売れ残ってていなかったらどうしよう、そんな気持ちでソワソワ電車に乗り向かったポップアップショップ。

あるかな、あるかな?

はい、ありました~!
はい、買っちゃいました~!

買ったときお財布からごっそりお金がなくなってヒィとなりましたが、最高の気分でした。気持ちいぃ~!思わず店員さんに「今最高の気分です」と言ってしまいましたよ。「これは本当にいいです、こういうのはなかなかないですからね」と言っていたので、もはやヴィンテージ古着文化財といっていいでしょう。貴重なものなので惜しみなく買うべき逸品ですし文化財保護の観点からも買ってよかったと思います。


帰ってきて服を広げて、あぁ、この服さえあればやっていける気がする、他に何がなくともやっていける、そう感じた次第でございます。

まだこれで火サスを撮りに行けてはいませんが、夜の誰もいない中華街とか港のある街で撮りたいですね。赤絨毯の異人館でもよさそうです。横浜、長崎、神戸なんかいいな、憧れの地です。

白の光沢のある生地感ですとこういう飴色の洋館みたいな場所も映えます。(着用しているのは違うサテンのワンピース)

夢が広がるわぁ~♥️


背中を押してくださった皆様、本当にありがとうございました!汚さないように慎重に大切に着ます~。