Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

サワンナケート・天国への入り口(ラオス観光案内)

2020年04月18日 | 旅の情報
ベトナムの雰囲気が漂う街

 パークセーの北バスターミナルを午前9時に出発したローカルバスは午後3時30分に
サワンナケートのバスターミナルに到着した。
 バスターミナルから街の中心までは2㎞ほどで、歩いて行ける距離であるが、西も東も
わからないので、たまたま通りがかったトゥクトゥクに乗ってホテルまで行った。


街の雰囲気

Queens Inn Hotel

旅行サイトで予約していた「Queens Inn Hotel」は歴史的遺産の建築物で「え~マサカ」と驚いた。
バルコニー付きのコロニアル風の建物で天井が高く古風で落ち着いた雰囲気である。
ホテルの前がナイトマーケットで「ラッキー」と思ったが真夜中の1時を過ぎても大音響
の音楽と騒がしい人々の話声で眠れずマイッタ~。


サワンナケートのナイトマーケット

 サワンナケートはタイからベトナムを横断する国道9号線(東西回廊)とメコン川に沿って
縦断する国道13号線が交差する交通の要衝として古くから栄えてきた。
 街中に、さして見るべきものはないが、長距離を移動する旅人が中継地として利用するのか、
やたらゲストハウスが多い。
 植民地時代に整備された南北と東西を走る碁盤の目のような街で、旅行者にとつては分かり
易いように思えるが、東西の道路には道路名が書かれた標識があるが、南北を走る3本のメイン
ロードには何の表示もないので、自分が何処にいるの分からなくなる。
通りがかりの、少しお年を召されたお姉さまに英語で「Bus terminal」と言っただけで
「Oh !No・・・no」と逃げて行かれた。よくある事だが、道を聞いただけなのに拒絶反応を示される。


リンズ・カフェ


フライドフィツシュwithスイートスープ(約680円)

 街の中心は聖テレサ教会周辺で、教会から東西に走る目抜き通りにレストランが何軒か目につく。
目抜き通りを西に歩いて行くと悠々と流れるメコン川に辿り着く。その手前にツーリストインホ
メーションがある。このインホメーションには資料が豊富にあるのでサワンナケートに着いたら
まずは訪れるべきだと思う。
 ホテルにチェックインしてから荷物を置いて街に出た。まずは、街のランドマークと言われている
聖テレサ教会へ、このモダンで奇異なキリスト教会を見て「こんなところで・・・?出会えるなんて」と言った
新鮮な驚きを感じた。大英博物館で見た「ヒントン・セント・メアリー」のモザイク画と同じ
古代ギリシャ文字でイエス・キリストの頭文字のP・X(ロー、キー)が描かれているではないか。


聖テレサ教会


イングランド銀行地下のモザイク画 「ヒントン・セント・メアリー」・(大英博物館蔵)

 漆喰壁のコロニアル調の建築物がところどころに残っている。フランス植民地時代に
ベトナムからやってきたベトナム人がベトナム風の商店街を形成した名残か?ベトナムの雰囲気が
漂っている。サワンナケートには今もベトナム住民が多く住んでいる。
昼下がり、時の流れが止まったように街は静かである。


遠くに聖テレサ教会が見える


修復中の建物



街の至る所に見られるコロニアル建築


ベトナム人学校「崇徳学校」


学校前に駄菓子屋さんが何軒か、楽しそうな雰囲気

データ:
飛行機 国内線 ビエンチャンから週3便  90分
        ルアンパバーンから週3便 90分
    国際線 シェムリアップから毎日1便 70分
        バンコクから週3便  80分 (現地で要確認)

バス      ビエンチャンから10時間
        ターケークから2時間 
        パークセーから6時間                                

サワンナケートからのバス便
  パークセー   6時間 7:00 17:30 2便   40,000キープ(約495円)
  ターケーク   2時間 7:00~13:00 7便    30,000キープ(約370円)
  ビエンチャン  10時間  6:00~20:30まで 9便  75,000キープ(約925円)
            23:30 VIPバスは 120,000キープ(約1,480円)
  ハノイ(ベトナム)  10:00  250,000キープ(約3,085円)
  ダナン         9:00  150,000キープ(約1,850円)   
  フエ          8:00  110,000キープ(約1,360円)
                    (現地で要確認)


バーンチェン遺跡の謎(タイ)

2020年04月09日 | 旅の情報
素焼きの器面に酸化鉄の弁柄で描かれた独特な渦巻き模様。
弥生式土器のような簡素な器形に、焼成方法は恐らく器面に残る焼成痕から野焼きであろうと
推測される。











 曲線で描かれているのは植物の蔦か?植物の種子か?莢果を想起させる裂開果や鳥の眼
にも見える、中にはイノシシのような具象的な動物も描かれている。
 アールヌーボーのようなダイナミックで動的な曲線の動き、造形的に見れば理解不可能
な曲線の連続模様、余白がなく器面を覆う抽象的な幾何模様が想像力を掻き立てる。

 遺跡は以前から露現していて、土器類は周囲の村人によって日用品として使用されていた。
ペンシルベニア大学の放射性物質年代測定の結果、紀元前4000~3500年の土器と判明し、
東南アジア、タイ東北部に高度な文明があったことを実証している。稲作を行い、豚などの家畜を飼育し、
すでにガラスや青銅器や鉄器などが使われていた。


博物館入り口


博物館

バーンチェン国立博物館では発掘品の展示、ジオラマで当時住んでいた住民の生活様式や、
出土した動物の骨から当時の家畜を復元、発掘の様子などを再現している。


館内展示風景



 
ジオラマで復元された当時の生活様式


骨から復元された家畜の豚や犬


発掘現場再現ジオラマ


発掘された人骨

 博物館の前にお土産屋さんが何軒かあり、バーンチェンの壺などのレプリカを販売して
いる。ナカナカ良く出来たモノもあり、中には下手くそと叫びたくなるモノもある。


博物館前のお土産物屋


レプリカを作る人

 青銅器は古代メソポタミアで紀元前3000年に開発されたと言うのが定説であったが、
メソポタミア文明よりさらに500年遡り、東南アジアですでに作られ使われていた。
 今から5500年前の先史時代に、銅に錫を溶かして混ぜると、「青銅」という固い金属にな
るという高度な知識を何処から得たのか?その金属がメソポタミア文明より古い時代に何故、
東南アジアで生まれたのか?土器つくりの技術では、粘土に籾殻を混ぜると強度が増すという
ノウハウをどこから得たのか?疑問だらけである。
 人骨がたくさん発掘され調査の結果、当時住んでいた人種は長身で、現在のラオ族系の
バーンチェンの住民と異なっている。人骨に外傷が認められず、武器などの発掘品がないことから
平和な農耕生活を送っていた事が想像される。
 バーンチェン人は紀元200年頃、忽然と消える。「どこから来て、何処へ去ったのか?」謎である。

データ:
バーンチェンに行くにはウドンタニーが基点となる。
ウドンタニーの長距離バスターミナル、17番乗り場から、サコンナコーン方面のバスに
乗り、途中のバス停で降ろしてもらう。(午前6時から午後5時まで、30分から40分おき、所要1時間)45バーツ
トゥクトゥクかモターサイに乗り換え5分(約6km?)でバーンチェン国立博物館に着く。
片道180バーツ。戻りの最終バスは18:00頃

開館日:水曜日から日曜日(月、火休み)
    午前9時から午後4時
入館料:150バーツ(外国人)、30バーツ(タイ人)

注意:
ガイドブックに「帰りのトゥクトゥクは見つからない」と書いてあった。
マサかと思っていたが、まさかが真坂であった。帰りのトゥクトゥクは見つからないので、
トゥクトゥクは往復での交渉をすること。
私はラッキーにも、一本道をトボトボ歩いていたら、俳優の相島一之似のお兄さんに
バス亭までクーラーがキンキンに効いた高級車に乗せてもらった。