さくまひろしのBlog

小浜市在住 さくまひろしの個人ブログです。

コロナ感染のレポート

2021-03-05 10:13:57 | 日記

 

先日にコロナ感染のお詫びをさせて頂きました。

本日は詳細なレポートを書かせて頂きます。

当初は感染者の私が赤裸々に書くことに対し、不謹慎と思われはしないかと悩みました。

他意はなく、全てをさらけ出すことで生き返った感謝と責任を感じ、書かせていただきます。

このレポートがコロナ感染で辛い思いをされている方や、親族家族の方々に少しでもお役に立てればと思います。

 

  • コロナ感染体験

新型コロナの症状が悪化した私は福井県立病院に緊急搬送されて、ICUでの集中治療を受けました。治療中の10日間はほとんど記憶がなく、

朦朧としているのか看護師さんに「家族が来てくれましたか?」と質問したという異常な状態が続きました。

声も出ない状態で苦しくて、辛くて『延命だけはしないで』と紙に書いて看護師さんに渡していたらしく、後に冷やかされ、苦笑いをしました。

現在でも多くの重症者の方々が生死をさまよっておられます。

体験して思いますのは、気がめげますが諦めないで、医療の力を全面的に信じて頑張っていただきたいと言うことにつきます。

同じ重症者の苦しみを体験した身として、1日も早い回復を心よりお祈りをしております。

 

 

医療現場では想像を絶する緊張感の中で懸命の治療をしていただいています。

コロナ感染で壊れてしまう肺組織と免疫力の戦いに対して、最先端医療機器やお薬を施していただきました。

おかげ様で奇跡的に回復して、小浜病院に転移させていただき肺機能の回復に向けて、

あらゆる施術による身体全体のリハビリなどで医療チームの皆さんに助けていただきました。

今回、コロナウイルス感染の恐ろしさを思い知ると同時に、多くの人に助けていただき感謝に絶えません。

奇しくも、コロナ感染によりお店が受けた風評被害を経験して、

泣きながら食事をした経験のない者には人生の本当の味はわからない[ゲーテ]の辛い体験でした。

 

 

  

最後に、報道でもご存知のように医療現場に準ずる、保健所について書かせていただきます。

保険所は感染時から個別対応でプライバシーを守り、細かい聞き取りから感染ルーツや広がる可能性を探ります。

退院後の感染者に対する世間から受けるダメージへのフォローが無かったら、一家で転居せざるを得ないところでした。

 

保健所にあらためて敬意を表します。

 

 

私は2回目の命をいただき、社会の為に少しでもお役に立てる人になりたいと誓いました。今後とも宜しくお願いします。

 

お詫び

2021-02-26 13:23:27 | 日記

新型コロナウイルス感染についてのお詫び


この度は、地域の皆様や医療従事者をはじめ、全ての関係者の皆様にご迷惑とご心配をおかけいたしましたこと、本当に申し訳ございませんでした。

心よりお詫び申し上げます。市議会議員として、またお客様にお越し頂くサービス事業主として広くお詫びとご説明が必要と考えまして、このような形ではございますがお伝えさせていただきたく存じます。

本来ならば早々に参上しご質問などにお答えすべきところではございましたが、入院が長引き今になりましたこと、ご容赦の程お願い申し上げます。

感染から今日に至るまでの経緯につきましては、下記の通りでございますのでご報告させていただきます。


●経緯について●
昨年末、令和2年12月30日、理美容サロンの仕事納めの後、1月5日に予定していました長男の結婚式に出席のため次男が東京から帰郷し、家族で正月を過ごしました。

1月4日に家族内から発熱者が出、PCR検査を受けたところ陽性と判明し入院いたしました。

陽性が判明しましたため長男の結婚式はキャンセルをいたしました。


尚、正月休業期間中に起きた事ですので、年末にご来店いただいたたお客様や、スタッフおよび関係者の方々とは、一切接触がございませんでした。

また、パーク101ビルの各テナント様、および結婚式場関係者への接触もないことは保健所にも確認いただきき安全を認めていただいております。

以上が、今回の経緯でございます。

 


私事ではございますが、昨日2月23日に退院をいたしました。しかし、重症化に伴う身体のダメージがあり、引き続きリハビリと治療を受けてまいります。

今後の活動につきましては、自身の果たせる役割と責任を見極め、方針を決めさせていただきます。

ご迷惑をおかけした皆様やお世話になった皆様へ、ひとつでも多く恩返しできるよう精進してまいります。

最後になりますが改めてまして、ご近所の皆様方や市民の方々にご迷惑ご心配をおかけしましたことに対しまして心よりお詫び申し上げます。


大変申し訳ございませんでした。

令和3年2月26日


佐久間 博 


議員活動報告第15号

2020-12-09 12:18:22 | 日記

この度、2020年の活動報告書を作成致しました。

12月10日に小浜市管内の新聞折り込みいたしますので、ご覧ください。

市の財政運営の一層の健全化と適正化をチェックし、市民生活の将来に向けて行政効果や経済効果が生まれるよう、提案しました!

 

※クリックすることで別窓で表示されます。

《表面1》

《表面2》

《裏面》

 


ダブルライセンスによる自店の実践

2020-11-24 16:03:15 | 日記

私の振興論文を読みたいとのお声に理美容業界の内容です。ご感想をください!

全国理容生活衛生同業組合連合会2020年振興論文で優秀賞をいただきました。

 

はじめに

当店は大正13年(1924年)創業の老舗理容店として先々代の理髪館から数え昨年、創業97周年を迎えることができました。

 店名に21を付けましたのは、「理容師・美容師のダブルライセンスを持ち2つの施術が1つのサロンでできる」また、「サロンの発展とともに21世紀を担うスタッフを育成していく!」という2つの意味が込めています。

今回、「ダブルライセンスによる自店の実践」と題して思いをまとめ、未来に向けて理容業界が発展していくことを願っています。

 

1.経営理念

 経営理念は、「最も強いものが生き残るのではない賢いものが残るのではない、変化して進化していくものが残り、魅力のあるところにしかお客様は行かない」です。

経営方針は、お店を存続させるために経営環境の変化に即応しながら、常に新たな取組みを考え積極的に様々なことにチャレンジすることです。

また、地域の理容業界の担い手を育成し地域を活性化させることです。

➀当店の何を個性にして売っていくのか。

②コンセプトとお店のこだわりは何か。

➂働き方改革、人材育成、待遇の改善は。

これらの課題に対し取組んでいます。

 

2.ロンドン、パリ研修

一昨年にロンドンのサッスーン、サンリッツ、トニー&ガイ、各スクール訪問とサロン研修に行きました。

息子がお世話になった留学先のスクールの代表とカットの考え方やカラー理論の対談が出来て、若い頃の欧州研修を思い出しました。

ロンドンのバーバーは活気があり、紳士文化の伝統ある姿に自店の創業100年を目の前にした老舗店らしい重みを持たせたリニューアルへの夢が膨らみました。

 パリのマルシェ(一番人気サロン)でジェービング研修も良い経験でした。

ヨーロッパのお客様はシャンプーリンス、シェービング道具やフェイシャルグッズ等はサロンでお買い求めされるのが殆どらしく、プロのお店として信頼を得ていることが素晴らしい事だと学ばせてもらいました。

パリのマルシェ店 ロンドン店内コーナー

 

3.リフォームの構想

お店の顔である外観は、お客様がこのサロンでヘアーチェンジするイメージを持ってもらえるか大切な要素であると再認識しました。

私の地域では、今後インバウンド需要等で県外、国内外からの交流人口・定住人口の増加が見込まれます。

そこで、創業百年の老舗店らしい重みを持たせて、国内外の観光客など新たなお客様もご来店しやすい外観にリニューアルします。

内観のイメージアップを図るべく、パリマルシェ(一番人気サロン)で使用されていた床フローリングのデザイン張りを見た時の感動が忘れられず、日本ではないコーディネートを表現してみます。

 そして、カウンターのリニューアルを行い、当店が商店街(まちなか)の「まちなかの観光インフォメーション」の機能を果たせるよう観光案内パンフレット等を置けるラックを設置し、当地の観光情報等を発信して居心地良くくつろいでいただける客待ちにします。

 

4.当店の強み

➀当店は商店街の中にあり、3カ所のホテルから5百メートル圏内に位置しており、多くの観光客が立ち寄れる好位置で、店前に駐車場が10台分有り利便性を備えています。

➁ご家族で来店される方も多く、ファミリーの感覚で成人式や結婚式のお支度、婚活相談も受けるなどアットホームな雰囲気です。

➂コンテストを通じて技術を追求し続けてきた経緯を活かして、カット、セット、着付け技術指導を本店と支店スタッフは合同レッスン日を設けて日々鍛錬を重ね、確かな技術力が備わってきています。

④スキャルプマッサージ(頭皮、毛穴の洗浄が目的)をお客様に行い、スペシャルコース希望のお客様には料金アップで行っています。

⑤アレルギー体質や肌荒れの方、婚礼シェービングには、組合のレディ―スシェービング講習を受けたスタッフが担当することで、プロの技術に対してお客様から高評価をいただいています。

⑥個室のマッサージベットで、疲れのたまっている方、婚礼前の肌のお手入れ、肥満が気になる方に有資格者がリンパマッサージを施術しています。

⑦高齢者や車椅子のお客様の対応として、障害者用駐車場区画の設置、玄関口のバリアフリー化(段差解消、広く開放できる、簡易スロープ設置、手摺り)を整備しました。

⑧「理容師資格」と「美容師資格」のダブルライセンス有する理美容総合サロンです。

強みとは、そのお客様だけしか感じ取れないもの(個々のお客様にあったサービス)が、唯一喜んで頂けるサービスだと考えます。 

 

5.地域の老舗店として共存共栄

 私が商店街会長をさせていただいている平成通りは、季節に応じた花々を150余りのプランターに定植して一年間通し60数件ある商店とお家の玄関前に並べて設置して、フラワーロードは30数年続いています。

地域に住む人、訪ずれる人、生活者の心地良い空間づくりはお店の環境づくりと似ていると思います。

老舗店舗として永年営業してきて、地域のコミュニティーの場、集いの場として商店街との共存共栄を大切にしてきました。

25年前に成人式のお仕度(ヘアー、着付け、メイク)をさせて頂いたお客様の娘さんが、大きくなられて成人式や結婚式の際にお仕度をさせていただいたりします。

ご家族3代に渡りご来店頂いているお客様に支えられていることが、本当にありがたいと感謝しています。

 

6、理容業界の現状と技術の強み

理容店数は減少している要因は、後継者がいなくて廃業が増えてきたことや、専門学校生徒の理容科への入学者が少ないのをみても人材不足が大きいといえます。

美容店は増加傾向にあるようですが、日本は理容と美容の法的垣根があり、世界の理溶、美容と比較するとライセンスが違うことからか、別の職業になってきました。

しかし、日本も美容院に男性が行き、理容院に女性が行く時代になり、お客様にとってお店の雰囲気や技術的にも理容と美容は区別がなくなってきています。

私は、理容店の3代目跡取りとして育ち、将来ヘアーデザイナーを目指そうと、理容・美容の技術を習得したいと思いました。 

両方のライセンスと技術を習得し、理容店を継ぐと同時に美容室を併設しました。

しかし、理容の強みは「女性シェービング」が話題になり女性客が急増し、我が業界のヒットとなったのも記憶に新しいところです。

シェービング技術が売り方次第で、ヒットメニューになったという証明になりました。

レディスシェービングのタペストリーを全組合店に掲示するなど、理容組合あげての取り組で大変盛り上がりました。

その時のアンケートによりますとサロンにして欲しいメニューとしては

◎フェィシャルエステをして欲しい。

サロンに何を求めるかに対しては

◎癒されたい、リフレッシュしたい。ゆっくり眠りたい。などのお客様の声を聞くことが出来ました。

お客様にとっての魅力と価値を見出せた理容業界の成功事例になりました。

 

7、インバウンド対応メニュー

昨今の体験型観光のニーズが増す中、理容業界もインバウンド誘客を意識しています。

外国人が日本での体験として、日本のレベル高いと言われているシャンプー体験と外国人の方に「着付けフォト体験」で日本の文化を知ってもらえる着物を着付けて、写真を撮りお渡ししています。

特に夏場の浴衣の季節にまち歩きに浴衣レンタル着付けは評判なっています。

体験された方々の着物姿の写真を店内掲示することで、当地の観光の一翼も担になれたらと思っております。

 また、顧客満足度をアップさせるためにスタッフの接客応対は大切だと思います。

商工会議所の社外研修や組合講習等を社内勉強会でイバウンド誘客に向けたマナーや英語の実践練習をしていきます。

 

働き方改革と人材育成

「働き方改革」は政府の重要政策で日本の人口が減れば、労働力不足となります。

働き手を増やし、出生率を上昇させ、労働生産性を向上させる必要があります。

働き方改革は、営業時間が長いサービス業や「理・美容業」にも影響が生じています。 

今年度より産学連携就職情報交換事業に登録させていただき、自店の数年前から導入している出勤、退社時間をずらしての交代シフト制を記載しています。

お店の将来のビジョン、経営理念、仕事内容、求める人物像、給与等の待遇面等を記載し、「理容師資格」と「美容師資格」のダブルライセンスと総合的な技術を習得してもらい、魅力ある技術者を多く輩出していきたいと思っています。

そして、お店の繁栄は働くスタッフの成長無くしてあり得なく、魅力ある技術者になると同時に、社会に貢献する職業人としての人間力を有して成長して欲しいと思います。

大抵入社の動機を聞くと、自分の髪形がいつも気になってカットやセットが子供の頃から好きだったと言われます。

自分が好きなスタイルを創ることも夢とし良いことですが、同時にお客様に感謝される仕事への喜びと責任を感じて欲しいのです。

「お客様の喜びを私の喜びとしたい」を心得として最初の面接時に伝えています。

「私の天職だ」と胸を張って言えて、誇りを持った理美容師になって欲しいものです。

 

9.自店のコンセプト

コンセプトを形にしてみようと、三年前に銅器のまち高岡市の企業さんにオブジェを製作してもらいました。

ハート型はブライダルや幸福の意味し、中の女のシルエットがあり、男性ヘアーはカッコ良く、女性ヘアーは美しくの意味を表しています。

To  be  cool  and  beautiful  and  happy.

略すと「カッコ良く、美しく、そして幸せに」をお客様に提供したいと思います。

 

 

おわりに

50年後の2070年には日本の人口が現在の「3分の2」の人口にまで急減すると予測されています。

今後、人口に依存したビジネスに明るい未来を望むほうが難しいと言われます。
 人口予測は、経済成長率などの予測と比べて確立度が高く、楽観論はありません。
 「理・美容業」のみならず、「個人病院」「飲食店」など、身近な存在のビジネスが、「人口減少社会」の大波を受けます。
 その前提で、どう対処するかを全の業種、個々が考えを巡らせる必要があります。

令和の時代は何が起こるかわからないと言われ、気候変動による台風、地震等の災害や今回の新型コロナウイルス感染拡大と予期せぬことが起こっています。

人々が平和な日々を暮らせることが、いかに幸せかを思い知らされています。

私達の仕事は、お客様の心と身体を癒すという快適優美産業だという社会的使命感を持って次世代に繋げていきたいと思います。

また、お客様がお洒落を楽しみたい願望を叶えて差し上げるファッション業界としての一翼を担っています。

それぞれの店の目的に向かう進歩軸と流行を見つめるトレンド軸の双方を意識することが大切だと思います。

トレンドに揺れながら進歩軸を進む「振り子理論」をイメージし展開したいものです。

この振興論文でダブルライセンスの取り組みをまとめながら思うことは、将来的に「理容、美容」の垣根が法的に緩和されて、お客様に愛される理容業になっていくことを切に願うものです。


小浜西組重伝建の今後に思う

2020-07-17 11:58:54 | 日記

小浜西組重要伝統的建造物群保存地区は、商家町、茶屋町、寺町を含む丹後街道を基軸とした町割全体が評価され、平成20年6月9日に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、12年経ち、小浜の顔の一つになってきました。

これも、小浜西組街並み協議会をはじめとする地元の皆さんと、小浜市の連携の賜物と喜んでおります。

平成29年から行われていた三丁町の環境整備事業として、電線の地中化、雨水渠(側溝)、融雪装置、各家への配線工事、石畳風道路舗装工事、消火栓設置工事等がこの3月ですべて完了しました。

歩いてみますと、色合いを考えた各家の配線工事などの仕上がりに伝統的建造物群保存地区にふさわしい仕上がりと感動いたしました。

一つ気になった点として消火栓が5つしか設置されていないことです。この地域は道幅が狭いので消防車の出動が容易でありませんので、消防の観点からこれで良いのか心配です。国の需要文化財などの火災のニュースを目にするとき、防火設備の不備などがあっては悔やまれます。

重伝建地区のみならず、一昨年私の住む小浜東部地区での火災を目のあたりにして思いますのは、消防活動の容易でない場所は消化が思う様に行かず、思ったより消化が進まずに被害に広がります。

今年3月、まちづくり小浜の事業として、町屋ステイ「丹後街道つだ」がオープンし、既存の「三丁町ながた」「三丁町さのや」「八幡参道みやけ」とあわせ、小浜西組内で4件目の店舗となり、活性化の一方で、観光地特有の不特定多数の人の出入りに伴う地域住民の方々の心配の声があります。

火災や防犯設備に落ち度のないように安心安全のまちづくりをと思います。

また、重伝建に選定される以前に景観を損ねる倒れ掛かった家屋の持ち主に協議会顧問という立場で滋賀県の高島まで、買主の代理で300万円持って司法書士さんと出向いたことがありました。

西組協議会の皆さんと、他所の視察も、埼玉県川越市、岡山県高梁市の吹屋、奈良県橿原市今井町、近いところでは兵庫県豊岡市の出石などへ赴き、それぞれの協議会同士の交流をしてきた中で、小浜市の重伝建の取組みに反省すべきことがあります。

重伝建保存地区内に改築、新築として建造されていく建物のうち、景観にそぐわない建造物に対して建築許可を下ろしてしまっているのか、建造物の規制が守られていない場合に法的効力がないのか、明らかに周囲と調和がとれていない物件があることです。

川越市の協議会の方に、重伝建地区建造物に対して建築許可は市の担当課と協議会の方とで協議しているようです。

他所の重伝建保存地区ではあり得ない事態だと思いますので、住民理解と協力を得る啓蒙活動を進めたいと思います。      

そして、小浜西組の重伝健は他所に自慢できるのは建物や町並み以上に豊かな「人の繋がり」だと思います。

地域の地蔵さんを祀る子供たちによる地蔵盆、各区の出しを継承しての伝統文化「放生祭り」などを誇りに思い「宝」として来ているところです。

「ベンガラ格子の灯る町」の命名が意味するところの、この地域に懐かしい未来を目指して人が住むことこそ意義があるということだと認識しています。

西組に住む30代中心の若者が地域の夢として、10周年の式典で発表された「新マスタープラン2018」に古きものを残す活動のみならず、生活の中に根付かせることこそ、文化財保存から活用そのものだと感銘をうけました。

小浜西組町並み協議会が重伝建地区を維持し推進していくには景観を整備していくことと、居住者を増やす課題があります。

当初は制度の周知が行き届かず重伝建地区保存修理事業補助の利用も低調でしたが、周知がゆき届き、さらに空き家対策の効果もあって新しく町屋を取得された方の応募も急増し、ここ数年は、重伝建の補助を受けるには4年待ち、5年待ちを強いられるなど、若い世帯や域外からの移住を計画する人たちが活用して住むためには、使いづらい制度になっていると言わざるを得ません。

先月、協議会会長とともに、小浜市市長部局と嶺南振興局へまいり、建造物所有者の意向に応え、重伝建地区における修理・修景を着実に進めるには、国、県、市の支援を要望してまいりました。

1 国に対して、重伝建地区保存修理事業補助に関する予算を拡充するよう、福井県から要望していただきたい。

2 小浜西組重伝建地区保存修理に対する国、県、市補助金を、申請件数に見合った補助を安定的に継続していただきたい。

令和元年度も、11件の応募に対して事業実施が5件にとどまり、本年度申し込みは18件あり、さらにその先に回される状況が続いています。

居住希望者が増えていることは誠に喜ばしいことですが、毎年十数件の応募がありましても補助できる件数は限られており、順番待ちをしていますと数年後になると、居住希望者が離れていくことがあります。

このニーズは小浜市の定住人口増加を促せる大きなチャンスだと思います。

今後、日本国内の観光振興として打ち出される「GO TOキャンペーン」の受け入れ先として、整備された小浜西組重伝建地区の街並みと市内の町屋ステイをはじめ、地元のホテルや宿泊施設に誘客を促し、観光振興事業を推進していくチャンスでもあると思います。しっかりと活性化に向かって一意専心励みます。