北陸新幹線の敦賀(福井県)から大阪までのルート選定を巡り、与党の検討委員会の西田昌司委員長による関西国際空港まで延伸する案と西日本旅客鉄道(JR西日本)の2案が加わり5案を来夏の参院選前に最低でも2、3案に絞る予定だということです。
ただ、新幹線計画は「我田引鉄」との言葉もある通り、地元へのアピールにつながる政治的な材料になり、候補ルートが地元を通る与党議員にとってはそう簡単に引き下がれないでしょう。
参院選後には交通省に工事費などの調査を依頼して、調査結果をもとに議論を進め、早ければ来年中にルートを決める方針ということです。
1月21日 ルート選定に発言力を持つ大阪府の松井一郎知事が、与党検討委員会で「ルートは国や与党に任せる」と述べ、これまで続けてきた「米原ルートにこだわっていれば出来ない。実現することが大切で、一日も早くフル規格で大阪まで開業して欲しい」と米原ルート支持撤回されました。
新幹線を運行するJR西日本は、独自に京都を通るルートを検討しており、与党内でも京都を通すべきとの意見が大勢になってきたようです。
1月28日の広域連合の会議で、北陸新幹線の敦賀(福井県)-大阪間の延伸をめぐり、関西広域連合の井戸敏三連合長(兵庫県知事)は、滋賀県米原市で東海道新幹線に接続する「米原ルート」を優位とする広域連合の提案を白紙に戻すと表明しました。
京都府の山田啓二知事は「関西全体の交通体系の中で(ルートを)考えるべきだ」と述べています。
大阪市の吉村洋文市長は「できるだけ早く大阪につなげてほしい」と述べられました。
広域連合に説明したJR西日本の来島達夫副社長は「地元負担もあるだろうし、採算性や投資額などを勘案して、広域連合で議論してほしい」と記者団に話しています。
与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の会合で、出席したJR西の真鍋精志社長が「整備計画の小浜ルートを勘案しながら、京都を通って大阪までというのが望ましい」と述べられています。
理由として、大阪とを短時間で結べることや利便性、北陸と行き来する利用者が多いことなどを挙げ、京都-大阪間は、東海道新幹線ちは別の路線をつくることを要望しました。
会合でJR東海は、東海道新幹線の米原-新大阪間に乗り入れる案は、ダイヤが過密で難しいという考えを示しています。
今月1日の定例会見で敦賀市の渕上隆信市長は、「京都を絡めた観光を提案できるのが非常に魅力的、小浜市から京都駅を経由して新大阪駅に至るJR西日本の案を支持する」と考えを明らかにされました。
さらには、稲田朋美自民党政調会長(PTの座長)が「小浜-京都」案を「京都駅を通ることは、北陸の希望に沿う」北陸が一つになって臨みことが重要と指摘した上で「年内に決めるというスピード感を持って取り組まなければならない」と強い意欲を示されています。
政府与党とJR西日本の意向が大きいとするなら、JR西日本などが検討している「小浜―京都ルート」案が有力になったといえるでしょう。
日本の太平洋都市圏は新幹線によって創られたといって過言ではないでしょう。
そして、新幹線の回りに都市か出来て発展してきました。
今回も金沢開業が盛り上がり、新幹線が繋がることで経済効果を生み、最大の地方創生であることが証明されました。
文化歴史上繋がりのある北陸が関西とが交通の利便性が上れば文化のレベルが上がるり、経済が文化を育て、誇りも持った地域として発展していけます。
そして、一日も早い北陸新幹線の大阪延伸が、四国新幹線や山陰新幹線しいては国土の発展になると思います。
今後の課題は、敦賀-大阪間の財源問題、建設費用がいくらになるか、国土交通省は着工の条件である安定的な財源の見通しや収支の採算性、投資効果などを挙げられます。