さくまひろしのBlog

小浜市在住 さくまひろしの個人ブログです。

北陸新幹線小浜・京都ルートを!

2016-07-21 15:27:50 | 日記

北陸新幹線敦賀以西を巡ってはいよいよ佳境に入ってまいりました。

さかのぼること四十数年前「敦賀以西ルート勉強会」と称し国土交通省鉄道局の説明で現在整備計となった経緯について、敦賀から米原を通り大阪まで新幹線を直接つける案と小浜を通って大阪に至る路線(小浜ルート)の検討は十分になされました。

その結果、昭和48年11月に当時の運輸大臣が全国新幹線鉄道整備法に基づき、小浜付近を主要な経過地とする北陸新幹線の整備計画を決定されました。 

今まで整備計画されたルートを変更した例はかつて無いのに、なぜ敦賀以西だけはいろいろなルート検討しなくてはならないのかと悩ませれてきました。

福井県にとっては、昭和48年当時の「小浜ルート」に近い[小浜・京都ルート]を運行主体となるJR西日本が小浜駅と京都駅を最短距離で結べば最大の経済波及効果があるとして、絶妙のタイミングで提案されたことにより一気に息を吹き返しました。

今年4月に与党検討委員会が絞り込んだ、1.小浜・京都ルート2.舞鶴経由ルート2.米原ルートの3ルートについて、国土交通省が所要時間や、建設延長、概算事業費、」需要見込みなどの調査結果を10月にまとめます。

与党検討委員会はこのデーターを踏まえて年内にルート決定をするとされています。

 安倍政権の新たなに経済対策に整備新幹線の財政投融資8千億円を盛り込み、事業費が20兆円超になる方向で調整しているようです。
「21世紀型のインフラ整備」リニア中央新幹線に3年間で計3兆円、整備新幹線の建設に8千億円を国が貸し出すことにより、インフラ整備を加速させる方針です。

4月に熊本、大分の大地震が発生し、日本列島の天変地異から国土と国民を守るための対策を講じておくことが必要不可欠だと言われています。

首都圏、東海・東南海・南海大地震は、最も緩やかな予想値でも「30年以内にマグニチュード8以上の大地震が70%の確立で起きる」と言われ、さらにこの大地震で早まるのではとの声もあります。

大地震の発生に備えて、首都圏と関西を結ぶ日本海側のルートを早期に完成させる必要があります。

北陸新幹線が新大阪まで完成することは、国土強靭化、交通の多重性などの観点からも早急に進める必要があるでしょう。

新大阪までの開業時期に関して、福井県は30年度の北海道新幹線より早く実現するよう要望しています。


 懸念されている北陸3県の意向も馳浩文科学大臣は、先月末の定例記者会見で「一国会議員の意見」として「昨年の段階では米原ルートが良いという考えだったが、国土の均衡発展の観点からも福井県の意向を尊重すべきだ。事業者のJR西日本も小浜・京都ルートを望んでいる」と述べられました。

 石川県会は、昨年の9月議会で米原ルート実現を目指す決議案を可決しています。

 谷本正憲石川知事は具体的なルートに言及していませんが、京都北部を通る舞鶴経由ルートについては「乗降客が少なく、採算が悪い」と否定的な発言をしています。

 富山県の石井隆一知事も「福井県の気持ちをできるだけ生かして良い結果になればと思う」と語っています。


 これらを受けて西川知事は12日の定例記者会見で北陸3県の意向もおおむね【小浜-京都ルート】で一致しているとの認識を示しています。
 年内に「小浜・京都ルート」が決定されて、敦賀ー大阪の建設が早められる可能性が出てきます。

地方創生につながる新幹線延伸に小浜駅が出来、京都まで20分、大阪まで33分を2030年より早い実現に向けての正念場に精一杯頑張りたいと思います。