連休初日の土曜、ワケあって、札幌駅の方に向って、ちょうど時計台のあたりを歩いていたのですが、午後6時過ぎ頃でしょうか、いきなりバケツの水を思いっきり頭上からぶっかけられたような、どしゃぶりの雨が降り出しました。
何も連休にめがけて、こないだの台風きたときよりも、スンゴイこんな雨降らさなくってもいいべさ、、、と北海道弁でつぶやきながら歩いていた時、ふと隣をスーツ姿にビジネスバッグの歳の頃23~4くらいかなぁ~といったところの出張帰りのサラリーマン風若い男性が無謀にも傘もささずに、通り過ぎていきました。
もちろん、このどしゃぶりの中、全身ズブ濡れです。まあ、帰るだけなら、いいでしょうが、そんな水もしたたる状態では(水もしたたるいい男だって)タクシー呼んだって乗車拒否されそーです。
あ~気の毒だな~もうちょっと行ったら、コンビニあるからそこでビニール傘でも買えばいいのにな~。中に入っていきませんか?とはさすがに誰も言わないだろうしな~。いや、誰かちょっと傘の内に入れてあげればいいのにな~。(自分が入れてあげようとゆー気はサラサラない。)とぼんやり思いながら、目でその男性の様子を追っていました。
、、、とその時、パンチパーマの<土日祝は競馬だけが生きがい>って雰囲気の中年男性が傘もってその男性を後ろから追っかけてきました。
「お~い、あんちゃ~ん、傘もってきな~。あげるから~。もう手遅れかもだけど~~~。」と叫びながら、、、。
で、気がついて振り向いたその男性、傘を受け取ると、「ありがとうございますぅ~。」と、何度も何度もお辞儀し、さらに、何度も何度も後ろを振り返っておじさんに手をふるのでした。
おじさんは、おそらくパチンコ屋の店主かなんかだったんでしょうか?
客が忘れていって取りにこない傘を、ここぞと思って、道行く人にあげたのかもしれません。
しかし、どしゃぶりの雨の中、追っかけてまで傘を渡すとゆーことは、なかなかできそーで、できないことだと思います。
で、きっとその男性は後日お礼に行こうと、何度も振り向いて場所を確認したのかもしれません。あるいは、こんなどしゃ降りの雨の中、自分のために追っかけて傘を渡してくれたおじさんに、「なんと!親切な人だろ~!!」と思って感動したのかもです。あるいは「ほんとにコレもらっていいの~?返さなくっていいの?!」とゆー気持ちもあったかも。
いずれにしても多少肌寒い雨の日に、ちょっと心温まる風景ではありました。特におじさんの「、、、もう手遅れかもだけど、、、」に多少親切の押しつけがましさと取られることを気にしたテレも感じられます。
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実はsakuraも通勤途中、急な雨に降られて傘無しで歩いていたところ見知らぬおばさんに「おねぇさ~ん、ぬれるしょ~、傘もってきな~」とわざわざ玄関先から出てこられたことがあります。
こうゆー出来事に遭遇すると、北海道人って、こんなあったかい人がいるんですよ、、、とけっこう自慢したくなるんですね~。