王妃の紋章 ←まあ、HPがよくできてるので、見てもらうと映画の雰囲気は充分過ぎるほどわかります。
監督:LOVERS、HEROのチャン・イーモウ監督
主演男優:パイレーツオブカリビアン/ワールドエンドのチョウ・ユンファ
主演女優:SAYURIのコン・リー
エンディング曲:第二王子役でもあるジェイ・チョウの菊花台
、、、とくれば、ハズレ無しって思うよね。
時代は大昔ー10世紀唐時代の中国ね。戦乱の多かった時代。
内容は簡単にゆーと、豪華絢爛を極めた王の一族の腐敗した内情ってとこかな?
よくあるテーマー不義密通がきっかけとなる愛憎劇が次第に国家を巻き込んだ騒乱になる歴史的スペクタクル。
コン・リー演ずる継母である王妃と第一王子(前妻の息子)との禁断の関係を実は密かに知っていた王。その陰湿な嫌がらせが実にドロドロとしていて、王としてのプライドがそうさせるのか?男の嫉妬はむしろ女のそれより、深く激しく執拗で手におえないものだ、、、、と実感させられました。
だいたい女の嫉妬など、単純で分かりやすく、浅はかなもの。
それに対して、男の嫉妬は直接的でなく、ジワジワとした陰湿なイジメみたくなって表れる。
(なんだかキムタク主演の華麗なる一族と相通じますね)
↑ここで反論する男性いたら、出てきて。(*´艸`)
sakuraも長く生きてるんで、こういうの↑多少経験したことあります。
ただ今の時代はそういうの切ってしまえばいいだけだから(=連絡先とかメルアド変えるとか、結婚してるなら離婚するとか。)壮大な歴史ドラマになどなるはずありません。ま~とゆーより、庶民なら単なる夫婦のみっともない痴話喧嘩どまりね。
そこいくと中国・韓国とかオリエンタルな歴史王朝ものは、夫婦間の痴話喧嘩、家族間の争いが発端となって、歴史的大河ロマンになるのですね~。
映画のエンディングに流れるテーマが印象的だったんで貼っておきます。この映画にはチト軽すぎるんではないかという評もあるようですが、sakura的にはジェイ・チョウの澄んだ歌声に、オドロオドロしいテーマをむしろ、壮大かつ壮麗かつ荘厳な歴史絵巻に変換し、感動をジワジワと湧かせてくれた点で効果的であり、「ウ~ン、やるな~。」とうならせてくれたよ。
また特筆すべきは、刺激の足りない男性にオススメでもあります。
も~最初から目が釘付け。居眠りするヒマないくらいです。
ワケはなんとなく女性の衣装から想像できるでしょ?(*´艸`)
チャン・イーモウ監督、キャスト、他スタッフの皆さん、こんないいもん見せてくれてありがと~。
*この映画既に見たわとゆーお方、これから見てみたいわと思うお方いましたら、コメントになんか残してってね。
エンディング字幕に流れた日本語歌詞とはチト違うと思うけど。
これ日本語訳だとだいたいこんな感じらしい。↓
いい感じだったんで、力入れて調べてみました。
ここまでやる映画のreviewも珍しいね。きっと。(*´艸`)
<菊花台>
あなたの涙は弱々しく傷つき光る
蒼ざめた三日月は過去への思いをいざなう
長すぎる夜は霜に凍りつき
楼閣の上で氷のような絶望を覚えるのは、誰?
雨はしとしと朱紅の窓を打ち鳴らす
私は一生、紙の上で風に吹き乱され
夢は遙か 一縷の香と化し
あなたの面影はきままな風にかき乱される
残菊よ地を覆う悲しみよ
あなたの笑みもかすかに色あせ花落ち
失意の底にいようとも私の思いは静かに横たわる
北風は乱れ まだ明けぬ夜
あなたの面影を断ち切れず
孤独な私は自分の姿を湖面に映す
花すでに遅く きらめき花弁を落とす姿よ
涸れ果てた世の中 耐え難き運命
憂いを持って河を渡らないで心が二つに引き裂かれる
あなたは岸にたどり着くのか
ずっとこのままさまよいつづけるか
誰の山河か 馬蹄が狂おしく響き渡る
私は鎧を身につけ栄枯盛衰の世に雄叫びをあげる
天はゆるゆるとしらみ始め
あなたのかすかな吐息を耳にする
眠れぬ一夜はこんなにも穏やかであったか