NPO法人さなぎ達ブログ

横浜市寿地区や近隣地域を中心に社会的生きづらさを抱えている人々を対象としながら活動を行っているNPO法人です。

「さなぎ達」とは

日本三大寄せ場の一つである、横浜市寿地区、寿周辺地区を中心に、路上生活者及び路上生活に至るおそれのある人々が、自ら自立に向かいやすい環境を整える「自立自援」を主な目的とし、メンタルを一番大切にしながら「医・衣・職・食・住」の各方面で活動しているNPO法人です。

「さなぎ達通信」は来週発送します

2012年03月26日 | 日記
今日は冬の寒さですね。
とはいっても、南から、西から、桜の開花の便りが届いています。
春はもうすぐ、新年度、みなさんはどのように迎える予定ですか?

*お知らせ*
「さなぎ達通信」3月発行予定でしたが、諸事情により来週の発送となりました。
楽しみにして下さっている方には、お詫びいたします。
もう少しお待ちください。

前号の通信で、お米のご寄付を呼び掛けたところ、たくさんのお米が集まりました。
改めて、お礼申し上げます。
ありがとうございます。

おかげさまで約3ヶ月の間ご寄付だけでまかなうことができましたが、先日ついに在庫が無くなってしまいました。
引き続き「お米」及び「お米券」のご寄付を緊急募集中です。
(国産米でお願い致します。玄米でも可。量は少量でも構いません。)
お米の高騰により、お米の仕入が大変厳しい状況にあります。
スタッフともども、試行錯誤している状態です。

野菜のご寄付も引き続き募集しています。
(毎日使用する野菜:玉ねぎ、キャベツ、人参、じゃがいも、大根、長ネギ、サニーレタス、もやし、ゴボウ 等)

※「さなぎの食堂」で使用する「お米・野菜等」の食材購入専用寄付口座を開設致しました。
口座名称: さなぎの食堂
口座記号番号:00200-1-116876

こちらも重ねて宜しくお願い致します。

〒231-0026
住所:横浜市中区寿町2-7-7 神埼ビル1階 (9時~18時まで受付)
電話番号:045-228-1055(事務局)
mail:sanagitachi@nifty.com

BE WITH YOUさなぎ達

10年未来の町、寿から

2012年03月15日 | 日記
 山中理事長(ポーラのクリニックの院長)から、みなさまへ。



「10年未来の町、寿から」

 かの大戦からの復興、高度経済成長と日本列島改造、バブルの崩壊、失業・夢なくした依存症、生活保護、高齢化、孤独死孤立死、福祉介護、そして行き着いたところは、みまもりとみとりまで。かつては“寄せ場”とよばれ、日本3大ドヤ(簡易宿泊所)の街と称された寿町は、NPOや行政が大きく介入することにより、いつしか東京の山谷や大阪のあいりん地区と路線を異にした歩みをするようになった。日本社会の未来を10年先取りして走り続ける街、寿。ここから日本が占える。そんな町である。なぜ断言できるのか? 

 「ソトブキ」から眺めた寿は総じて、「汚い。暗い。怖い。」の陰のイメージであろう。しかし、この町に関わって12年、入って医師としての仕事をして8年足らず、回周遅れの落ちこぼれランナーである寿選手が、実は時代の最先端を突っ切って走って居ることに気づかされる。2年前に胃がんで亡くなった戦後の寿で中華料理屋を営んだ老婆はこう言った。「そりゃ先生、儲かったよ~。だって24時間お店開けててもお客が来るんだもの。ここの人達は24時間を二交代で勤務するじゃん。だから、仕事前の腹ごしらえと仕事後の寝る前に一杯と。 今の店とは大違い。」
 かつての寿では、戦後の日本を底辺で支えた男達が全国から集まって、寝泊まり飲み食い打つ買うの経済活動が繰り広げられた。若く、力みなぎる男達が原発をつくり、高圧送電線の鉄塔を、高速道路を、高層ビルを建てた。日本を創った。ベビーブームー以降の戦後生まれの世代は、彼等がみなとで汗して運んだバナナを貴重品のように遠足の時、病気の時食べさせてもらったのである。現場で強風のため鉄塔から落下して命を失った者も少なくないとおじさんからは聞かされる。作業中のアスベストによる肺がんとおもわれる患者もいる。寿のおじさん達は歳とともに動けなくなり、稼げなくなり、家族からは孤立し、みんな寿でしか残り時間を過ごせなくなった。

 モノに光が当たる時、必ず影が生まれる。寿は陰影の町。時代の流れに応じて顔を変えた繁栄の影の部分だけを一手に引き受けた街である。車が快適に高速道路を走るとき、その光の向こう側には必ずCO2という影が生まれる。
 昨年の震災後に、被災しなかった日本人は、「安心」の担保の下、こぞって募金だ、支援だ、絆だ、と「ハレ」の部分に身を置き、東日本の人々に対してある種の優位性の心情で、「私のできることで勇気を与えたい」と一年を過ごし、被災者の忍耐力とともに海外からの賞賛を浴びた。しかしながら反面、このような国民性に反して、街の復興には瓦礫の処理が必要となることを、人は認めたがらない。 瓦礫の受け入れは、自分の身に降りかかる「ケ」である。
 「ケ」の部分は「けが」「ケガレ」として風評否定してしまうのもこの国の人々の影の一面であろう。不要な「不安」を招き入れたくないのである。あの統制不能の日々に原発事故の重大さを正確に情報開示することなく、可及的にことなかれ主義で済ませてしまおうと、「ケ」の回避のため本能的に動いたこの国の指導者達もまた代表的日本人である。

 この12年間に寿から私が学んだことは、震災後の一年ではっきりと集約証明されたように思えてならない。「ハレ」だけで人が生まれ、生き、死ぬことはできない。「ハレ」の裏側にある「ケ」を否定しないで、見つめながら毎日をしっかり生きることが、いま発信されるべきではなかろうか? 一見、社会から捨てられた様にみえる寿町。
 ここで7年間、人生最期の日々を過ごす人々を数多く看取った。また、その後にも家族を持たないあるいは家族に捨てられた、ニート、精神、身体、発達などの障害者や各種依存症の患者さんなどの多数の若者が寿に流れ込んでくる。「ケ」の街寿から学ぶことはいっぱいある。

 これからの日本が向かう方向性は?どこを目指すべき? 震災後ちょうど一年経った昨日、黙祷しながら考えていた。いつでも10年未来の街、寿がそれを教えてくれそうだ、と。

街の清掃 同行記

2012年03月08日 | 日記
「さなぎの家」のおじさん達と近郊の街の清掃に参加してきました。

2月20日は、高速道路狩場線の下を流れる中村川の周辺、27日は中村町の駐車場の清掃をしました。
一番目についたゴミは『煙草の吸殻』でした。
明らかに火を消さず投げ捨てられた物も多く見受けられました。
近頃、喫煙者は肩身の狭い思いをしていると思いますが、マナーをしっかり守って頂きたいと感じました。
また、中村川周辺では、人目につきにくい植え込みの中に、不要になった家庭用品や衣類や空き缶も目につきました。

参加された方には、「さなぎの家」で作成した『スタンプカード』を渡しています。
清掃などのボランティアに参加されるごとにスタンプを1個押し、5個溜まったら『さなぎの食堂』の食券を差し上げる仕組みです。

「さなぎの家」で茶菓をつまみながら談笑するだけでなく、自分たちが暮らしている近郊に役立つ事が出来、必要とされていると自覚していただけるような作業に参加していただけるよう考えて行きたいと思っています。

出来れば、作業に参加して頂いた方に僅かでもお礼の賃金が払えればと思っていますが、現状では食券を差し上げるのが精一杯です。

                              

仕出し弁当の販売は終了しました

2012年03月02日 | 日記
≪さなぎの食堂 仕出し弁当終了のお知らせ≫

総売上個数 4117食 寄付金総額 380.147円
 
※仕出し弁当販売の際に頂いたその他の寄付も含む

おかげさまで1267枚の無料食事券を路上生活者へ配布し、
「さなぎの食堂」で温かい食事を提供することが出来ました。


2月29日をもちまして、仕出し弁当業務を終了させて頂きました。
お買い上げいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

終了を惜しむ声も頂き、本当にありがたいことと感謝しています。
今後、無料食事券の配布は「はらぺこ基金」へのご寄附により続行致します。
関内周辺の路上生活では、驚く方もいらっしゃるかと思いますが、多くの方が食に困ることはないと聞きます。
寿地区を始めとした周辺地域で、毎日のように炊き出しが行われたり、パトロールなどで食品の提供が行われたりしている結果です。
なので、わたし達が無料食事券を配布しなくなっても、食に困る方が出てくるわけではないかもしれません。
しかし、わたし達は、屋根のある場所で温かい食事を提供することにこだわっていきたいと思います。
それは、「さなぎの食堂」の原点です。
路上生活者にも、屋根のある場所で、3食温かい食事を摂ってもらいたい。
台所事情をお話すれば、食堂の経営状況は火の車です。
しかし、その思いで、「さなぎの食堂」は営業を続けていきます。

「さなぎの食堂ブログ」をすでにご覧いただいた方もいらっしゃるかと思いますが、店長の土谷が2月いっぱいで退職することとなりました。(内容に関しては、次号の「さなぎ達通信」にも掲載しますのでここでは控えさせて頂きます。)
3月からは、新しく岡野慶充を店長に、ボランティアさん、アルバイトさんと力を合わせて頑張っていきますので、変わらぬご支援を宜しくお願い致します。

食堂専用口座のお知らせ
新しく、食堂で使用する食材(お米や野菜など)購入のご寄附専用口座を開設いたしました。ご協力お願い致します。
郵便振替口座 「さなぎの食堂」00200-1-116876


BE WITH YOUさなぎ達

おじさんたちの好きなもの

2012年03月01日 | 日記
今日から3月
暖かい春は、もうすぐ!のはずです・・

木曜パトロール実施します。
昨日の雪は、もう溶けてしまっていますが、念のため、滑りにくい靴で参加されることをおススメします。

3月より春物衣類募集開始しました。
毛布については、少量であれば受付可能ですのでお問い合わせください。

先日、支援者の方からホームベーカリーでの手作りパンが「さなぎの家」に届きました。
事前にメールでご連絡頂いていたので、いつ届くかと楽しみにしていました。

届いて早速、トースターで少し温めて。
「どうぞ~」と、テーブルの上へ。
食べ終わった方に「どう?美味しかったですか?」感想を聞いたところ、
「ふわふわしていて本格的なパンだったよ。」
「美味しかった。」と大好評!
2日に分けて出させて頂いたのですが、あっという間に無くなってしまいました。

ちなみに、寿のおじさん達は、パンが大好きです。
その理由は、歯が丈夫でなかったり、歯が無かったりする方が多いから。
やわらかいパンは好評のようで、買い物の付き添いに行っても、パンの購入率は高いんです。

お菓子などのご寄附は、このように「さなぎの家」で利用者さんに提供させて頂いています。
憩いの場としての効果も高まり、利用者さんの楽しみにもなっています。
「たくさん頂いたんだけど食べきれない・・・」
「美味しいお菓子を作ったから、誰か食べてくれないかな」
など、ご寄附頂ける食品がございましたら、おじさん達が美味しく消費させて頂きます。
※受け取れない場合もありますので、事前にお問い合わせ頂くようお願い致します。
BE WITH YOUさなぎ達


依存症の患者さん

2012年02月28日 | 日記
山中理事長(ポーラのクリニックの院長)から、みなさまへ。
作家の山崎洋子さんが先日さなぎの宴会に出席してくださり、2/25の自身のブログに依存症のことを書かれていて、「寿のことを書くときは文の顔つきがいつもと違いますね」なんていう感想文をメールした。
依存の壮絶なタイプは寿にはごろごろ居る。以下2例は本日2/27の外来にて経験した話である。



  血管肉腫のために右腕がいたくて上がらない49歳の高血圧患者(男性Sさん)が簡易宿泊所(ドヤ)にいる。
彼は現在のドヤに愛着があり、頭もよく、面倒見も良く、半ば管理人的~帳場さん的な役割をしているが病気の進行はいかんともしがたく、最近の外来では弱気な発言や愚痴話が多くなった。
今日のSさんの外来での愚痴話は「寿の住民と依存について」であった。

 半年ほど前にSさんのドヤの上の階にアルコール依存症の患者(39歳A)が入居してきたらしい。Aの依存はアルコールだけにとどまらず、周りの人間やQQ車にも徹底的に依存するらしい。よる一人で不安になるとQQ車、週に8-9回は呼ぶ。 そのたびごとにQQ隊員は話を聞く。Sは根っからのお節介なのと愛するドヤの名誉と信頼性回復のため、QQ車の音を聞くと部屋に上がり、隊員からAを引き取って朝まで傾聴して不安をとろうと話し相手のつきあいをする。ようやく明け方にねむりについたAに酒を飲ませないため、部屋を出るときに残った酒を処分しておいたのにも関わらず、数時間の仮眠の後Aはまた連続飲酒に入る。Sさんあきれて怒鳴って血圧が上がってキレそうになる。結局QQ車が来て警察も来て役所のケースワーカーも来て、大勢の人間を振り回した挙げ句、Aはまたアルコール専門病院に収容されていった。
「いや~依存性ってのはすごいもんですね~」とSさん。話してる間は右手の痛みを忘れていた。

 こんな話は全くの茶飯事。もう一例。
同じ日の外来にきた患者に、今度は山中が切れた!
78のドヤ内高齢者。通院歴3年。最初は両足の指に壊疽が発症し、腐って足指の骨が露出してとても臭かった。閉塞性動脈硬化症の治療方針には温浴洗浄と血管拡張剤の点滴と腐った肉と皮膚の除去。そして何よりも禁煙!!!!!である。禁酒と禁煙、禁酒と禁煙、念仏の様に毎日外来で処置しながら患者の耳横で唱えた。幸か不幸か自力で全く歩けない様になり、酒も煙草も買いに行けなくなった。以来、ヘルパーが献身的に車いすを押して通院。看護師はかしづく様に足を温洗、ほぼ2年かかったが壊疽は完治した。
「よかったね~ 煙草やめて。今度はまた歩けるようになるまで応援スルからね」と半分偽善者のような声かけをしながら、半分は本気で治療を継続した。
 そのかいあって、3ヶ月前から歩行器を使えば自力でドヤから出られるようになった。しかし、これが、悲劇を産む。
アルコールも依存症歴があるため、担当のケースワーカーは患者に現カネを渡していない。だから禁酒も禁煙も大丈夫だと思っていた。ところが、煙草は路上に落ちている。どうりで歩行器にて散歩の距離が伸びたわけである。落ちてる煙草を吸ってはまた歩きのリハビリを繰り返すことになった。
血行改善の治療のために、歩きリハビリによる血管拡張療法VS煙草による血管収縮作用、どちらが勝つのかはわからない。が、しかし、再度喫煙の事実に一同愕然! 少なくとも山中はキレた。久しぶりに外来で怒鳴り、カルテで患者をひっぱたいた。 とんでもないDV(DOCTO’S VIOLENCE)であるが、これ以外この患者に通用する禁煙指導はない。

 「ほめる」とか「応援」とかが通用しない依存症の人はかなり居る。その人達が寿のボトムを構成している人種達であることは間違いない。この人達と向き合う医療者が寿には必要であると思う。被災地とは違う弱者の町である。医療者の堪忍袋は無限大に保つようにしないと・・、DVで訴えられてしまう。クワバラクワバラ。


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あめだまコロリン

2012年02月24日 | 日記
山中理事長(ポーラのクリニックの院長)から、みなさまへ。



「アーンして」
ころりん。
舐めかけの黒色の輝いた飴玉は、喉を診察中の患者のべろからコロコロと診察室の机の足元にまで転げ落ちた。
私は「あ!」とだけ一言発した。

飴玉の出所は、」75歳の背の高い超色黒の男性。
いつもにこにこして、大声なんてあげたことはない。
北海道生まれで職歴不明。
いつも診察室では、左右から袈裟にかけた肩カバンが十文字に、おそらく10年以上は洗っていない夏冬兼用のジャケット。
2年まえの初診の時は、足はわに革のような分厚い皮膚で「洗ってないもん」と。
この世のものとは思えないほどの悪臭を放っていた。

もともとしゃべらないタイプで、しゃべりかけてもまともな返事は返ってこないから、普通は喋りかけない。
飴玉がころりんした後、私と患者はずっと目を合わせたまま約数10秒無言で見合った。

沈黙に我慢できなかったのは、私。
耐えかねて「落ちたよ。」
そしたら患者は座ったまま、しばらくして右足をあげたかと思うと、飴玉のほうに足をのばし、靴底で黒飴をこっちに来い、こっちに来いと手繰り寄せた。
足もとまでクリニックの診察室の床を転がされた飴は、ほこりをまとい、本来の輝きを失っていた。

捨てるんだろうな。
渡した左手で近くのゴミ箱を手にすべく、椅子を回転。
患者のほうへ向きなおったとき、その瞬間。
「パクリ」
男は眼だけにこにこしながら、無言で飴を再開した。
「まだ食べんの!?」と聞いたら、珍しく返事が返ってきた。
「飴だよ。もったいないじゃん」と一言だけ。

ちなみに、患者の病名は“糖尿病”である。


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さなぎの食堂より

2012年02月06日 | 日記
「さなぎの食堂」のイスが新しくなりました(1部)

買い替えが後回しになってしまっていたイスですが、この度、支援者のNさんよりご寄附頂きました。
Nさんには、日頃より大変お世話になっており、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
本当にありがとうございます

ここで、食堂からのお知らせを2点。

*仕出し弁当業務のお知らせ*
既に、ホームページでお知らせしておりますが、
経費、人材不足により、さなぎの食堂仕出し弁当業務「おかげさま弁当」は、2012年2月29日をもちまして、一旦終了とさせていただくことになりました。
2012年2月29日までは通常通りご利用いただけますので、ご注文頂ければ幸いです。

「おかげさま弁当」は寄附金付きのお弁当で、定価550円のうち路上生活者への食事券50円分の寄付がふくまれています。
6人の方がこのお弁当を食べてくださると、一人のおなかを空かせた路上生活者(及びその予備軍!)が、「さなぎの食堂」で温かい食事を食べることができるシステムです。

1月の仕出し弁当の売上個数は110個でした。
おかげさまで18食、路上生活者の方々に「さなぎの食堂」で暖かい食事を提供することができます。
お買い上げいただきありがとうございました。

*食材購入専用寄付口座の開設のお知らせ*
この度、「さなぎの食堂」で使用する「お米・野菜等」の食材購入専用寄付口座を開設致しました。
頂いたご寄附は、食堂で提供する食材の購入費用に使用させて頂きます。
ご協力どうぞ宜しくお願い致します。

口座名称: さなぎの食堂
口座記号番号:00200-1-116876


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鳥の目を持て、虫の目を持て

2012年02月03日 | 日記
山中理事長(ポーラのクリニックの院長)から、みなさまへ。




「鳥の目を持て、虫の目を持て」

よく引用される教訓であるが、「人の上に立ったなら、このような態度で仕事をして社会の役に立ちなさい。」という教えであろう。
1/30に東京都の福祉保健局の20人ほどの先生達が寿を訪れ、さなぎもポーラもプレゼンをする機会がいただけた。
その中のリーダー役の妙齢の女性医師が、この教訓を引用されてお礼感想文を送ってくれた。

思えば隔世の感。
さなぎ設立時には、このような一団が寿を見学にこられることなど想像もできなかったことである。 
東京都の福祉健康管理の行政のお医者さん達が、大挙して虫の目を見学にこられたことに敬意を表したい。
寿は結核のDOTSの先進地区でもある。
行政と地域現場の医療者が一体となって結核検診や治療に町ぐるみでかかわり、実績をあげている。
みまもり、みとり、DOTS、就労支援いずれの活動もその根本は虫の目である。
人の幸せはカネでもモノでもない。
人の幸せは「愛されること、ほめられること、誰かの役に立つこと、必要とされる」こと。
寿の人々の逆版だ。

役所の人間には虫の目はいらない。
生保の利用者100人を抱える保護課の担当者一人に100の複眼をつけることは不可能である。
どれだけすばらしいケースワーカーでも、利用者一人に入れ込んでしまったら、自動的に他の99人は結果として見捨てられることになる。
プロではなくなる。
役所は虫の目をよーく知ってる鳥の目でいてほしい。
虫の目を知らない鳥は、益虫を食い尽くすだけ。

細やかな気配りとみまもりが寿の地域で育っていくよう、さなぎは虫の目であり続けなければならない。
心肺停止状態の社会の蘇生に立派なハコモノはいらない。
将来を見据えた鳥の目と、現場に這いつくばる虫の目、二つの目玉で十分である。







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路上生活者数の報告

2012年02月02日 | 日記
2010年11月~2011年10月の、木曜パトロールの路上生活者数を報告致します。

 *訪問路上生活者総数:3925人
 〔月別平均〕
 ・11月:125人  ・3月:116人  ・7月:109人
 ・12月:122人  ・4月:121人 ・8月:お休み
 ・1月:123人  ・5月:125人  ・9月:93人
 ・2月:120人  ・6月:120人 ・10月:124人
 〔場所別〕
 ・関内駅地下道:290人      ・教育文化体育館周辺:53人
 ・関内駅ガード下:19人     ・大通り公園周辺:7人
 ・関内中央ビル周辺:88人    ・日の出町公園:9人
 ・横浜スタジアム周辺:446人   ・寿総合労働福祉会館周辺:294人
 ・文化体育館周辺:16人    
  

 *参考「厚生労働省のHPより引用」*
 平成23年1月に実施したホームレスの実態に関する全国調査(概数調査は、これまでに実施した調査と同様の調査方法により全ての市区町村において実施した。
 調査の結果、ホームレスが確認された自治体は、全1,750市区町村のうち451市区町村(昨年調査では1,784市区町村のうち474市区町村)であった。
 全国のホームレス数(表1)は合計10,890人であり、うち男性が10,209人、女性が315人、不明が366人となっている。(目視による調査のため防寒具を着込んだ状態等により性別が確認できない者を「不明」としている。)
 増減については、昨年調査と比較すると、2,234人(17.0%)減少した。
 


11月~3月は毎週、4月~10月は隔週で行っています。(8月はお休み)
ボランティアさんも随時募集しています。
(お申し込みはこちらからどうぞ)


BE WITH YOUさなぎ達

木曜パトロール

2012年02月02日 | 日記
今日は、全国的に極寒の1日になるようです。
極寒、と言う言葉、なかなか聞きませんよね
ラジオからの言葉を引用したのですが、今年の寒さが伝わってきます。
それと個人的に気になるのが「冷蔵庫の中にいるような寒さ」と言う言葉。
去年までは聞かなかったような・・・
気付かなかっただけでしょうか・・・

ともかく、明後日の立春には、寒さが和らぐようなので頑張りましょう!

寒い1日ですが、いつもどおり木曜パトロール実施致します。
参加ご希望の方、まだ受付中ですので、ご連絡ください!


*お知らせ*
冬物衣類、まだまだ募集しています!!
お家に眠っている不要な物がございましたら、ご連絡下さい。
肌着・靴下等に関しても、古着OKです。
(ただ、ご自身で「これならまだ気持ちよく着れる」と思うものでお願いします。)
毛布は1枚から受付ます。
どうぞ宜しくお願い致します。


BE WITH YOUさなぎ達

今日の日経新聞

2012年01月31日 | 日記
今朝の日本経済新聞の神奈川版に、「さなぎ達」の記事がちょこっと掲載されています。
神奈川県内にお住まいの方は、是非お手に取ってご覧下さい。

先日、第13期定期総会が開催されました。
前期の事業報告・収支決算の承認を頂き、今期の事業計画・収支予算について議論されました。
また、法人として安定を図るため、認定NPO法人の申請、新理事の人選の報告が行われました。

欠席の正会員の皆様へは、近日中に議案書を送付いたしますので、ご一読ください。
皆さまのご意見お待ちしています。

BE WITH YOUさなぎ達

ご寄付のお礼

2012年01月20日 | 日記
久しぶりの更新になり申し訳ありません。

今日は、関東地方でも雪?みぞれ?が降り、とても寒い1日でした
さなぎの家も、いつもより静かな感じでした。
お近くにお越しの際は、少し暖まりにでもお立ち寄り下さいね。

おかげさまで、お米や衣類等の寄付が少しずつ増えています。
先月末にさなぎ達通信を送ったので、それを見て寄付してくださる方も多いようで、本当に感謝です。
いつもありがとうございます。
中には、お手紙を下さる方、電話でも逆にお礼を言われる方など、本当に頭が下がります。
あれがない、これがない、と言って皆さまにお願いしてばがりで、申し訳ないです。
あるセミナーで、寄付をものすごくたくさん集める団体のトップの人の話を聞いたのですが、
その方は、一度も「お願い」をしてはいないんですって。
活動を通して、それを周りの方が見て、寄付が集まる。
わたし達も、何とかそういう形にもって行くことが目標に、「見える活動」をして行きたいと思っています。

「さなぎ達」についてわからないことや、ご要望などがありましたら、お気軽にお問合せ下さい。
どうぞ宜しくお願い致します。

*現在募集している物*
・お米
・野菜等の食材
・冬物男性下着(長袖、モモヒキ、パンツ)
・男性冬物衣類(セーター、防寒着、トレーナー、ズボン、長袖Tシャツ、長袖ポロシャツ、 等) 
・男性用靴下
・使い捨て髭剃り
・毛布  
・洗濯用洗剤(粉末洗剤)
・フェイスタオル(普通のタオル) etc

布団、シーツ、背広、女性物衣類の受付は現在行っていません。



BE WITH YOUさなぎ達

1月11日

2012年01月06日 | 日記
夕方になり、急に気温がグッと下がってきました。
明日の関東地方は、この冬一番の寒さになるようなので、寒さに負けず頑張って起きましょう
「木曜パトロール」実施しますので、参加される方はいつも以上の防寒対策をお願いします!!

さて、今日で震災から10ヶ月が経ちました。
みなさま、その後はいかがお過ごしでしょうか?
防災意識は高まり、毎月11日を、防災グッズの点検日にしている方も多いようです。
被災地では、防寒対策が遅れているようで、体調が心配されます。
今、わたし達にできること。
考えながら前に進んでいければ、と思います。

*「さなぎ達通信」最新号、WebにUPしました*
こちらからご覧下さい
なお、記事に「散歩の達人」の12月号を取り上げていますが、現在は新しい号が書店等には並んでいますので、購読希望の方は、バックナンバーをお取り寄せ頂きますようお願い致します。


今日は「鏡開き」ですね
おしるこやお雑煮を食べて、温まって下さい


BE WITH YOUさなぎ達

本年も宜しくお願い致します。

2012年01月06日 | 日記
お正月も明け、すっかり日常が戻ってきました


さて、昨日は今年最初の木曜パトロールを実施しました。
月初ということで、さなぎの食堂の無料食事券の配布も行いました。
路上生活の方々にも、暖かい食堂で、暖かい食事を摂って、新年の活力になればと思います。
*この無料食事券は、「仕出し弁当」「はらぺこ基金」へのご寄附で成り立っています。
 ご協力ありがとうございます。

先週お休みだったので、2週間ぶりの木パトでしたが、寒い中ご参加下さった皆さま、お疲れ様でした。
今後も、毎週実施していきますが、参加希望の方は防寒対策をしっかりとってお出かけ下さい

新年早々にも関わらず、ご寄附のお問い合わせがきています。
親子で支援して下さっている方からは、お年玉!ということで新米のコシヒカリを頂きました。
昨年暮れに発送した「さなぎ達通信」を読んだ方からは、新規に会員の申し込みも頂いています。
ありがとうございます。

昨日、「生活保護を受給している人が大半なのに、何で支援が必要なのか?」というお問い合わせがありました。
確かに、ごもっともな意見です。
寿町では、85%を超える住民が生活保護の受給者です。
生活の保障はされています。
でも、寿町には、ホームレスの方もいますし、ファミリーレス、ホープレスなど、様々な背景のある方が多くいます。
「さなぎ達」は、ホームレスの方に、日中過ごせる場所を作ってほしいというお願いを受けたことに始まります。
「さなぎの家」は今も、日に100人以上の利用者さんを迎えています。
楽しそうに話が飛び交い、のんびりされる方、喉を潤す方など、過ごし方はそれぞれです。
ここで仲間を作っていく人も少なくはありません。
居場所がある、ということがそれだけでも安心感がありますよね。
「さなぎの家」は、そんな場所です。
そのために、わたし達は活動を続けています。
他にも、食堂の経営や、見守り活動、生活支援などを行っています。

百は一見に如かず。
是非、今年の計画のひとつに「寿町を訪れる」を加えてみては如何ですか?
思うことは人それぞれ、多くのことをこの町で感じていって欲しいと思います。

ご挨拶が遅くなりましたが、2012年、皆さまのご支援を励みにスタッフ一同頑張って参ります。
本年も宜しくお願い致します

BE WITH YOUさなぎ達