Aは現在38歳、男性。
2005年2月、31歳時にポーラのクリニックを生活保護受給者として初診。
7年後の今は、簡易宿泊所にて孤独患者のみとりを行うすばらしい介護会社の有力ヘルパ-である。もちろん生保を離れて納税者となって久しく、山中のみとりチームに欠かせない重要な男だ。
そのAが一昨日(10/18)に劇的に奇妙な出会いを経験した。
そのストーリーをシリーズもので紹介したい。
Aは2005年二月、鶴亀(仮称)診療所より皮膚病の治療目的でポーラへ紹介されてきた。
当時は、路上生活からはまかぜ(寿にある公的ホームレス収容施設)を経て、アルコール依存症の人たちが集団で入る近くの施設に入所中だった。
初診時には人生背景をできるだけ聞くようにしている。
普通の皮膚科医とは違うところがポーラの特徴だ。
以下カルテより転載。
19歳、新聞配達、オートバイ事故自損。一年入院。脳挫傷瀕死、気管切開、回復。退院後新聞、等々いろんな仕事。言語顔面麻痺の障害のため身障5級。障害が理由で仕事を転々。施設の当直、社内便仕分け、警備員、背広の販売。社会になじめず酒量増加。幻覚出現。家族と衝突。母親在横浜を頼って来横。しかし家出して一年あってない。路上生活となり寿へ。
2年間アルコール依存にて生保受給。鶴亀診療所に通院。
今は酒全く飲んでない。
アルコール依存専門施設に入所中なので、義務でノックビンもらってるが、飲んだふりして薬は捨てている。もう飲む気はない。やり直したい。
〇×病院脳外科で脳MRI大丈夫。脳波OKでてんかんけいれん歴なし。
昨年暮れ、風邪気味で微熱。ジスロマック+シアナマイドで全身真っ赤な発疹。
本日の背部湿疹とは異なる形。かゆみはなし。
当院で皮膚科通院希望
血圧120/70
左顔面神経麻痺 運動も感覚も70%程度。
左目完全失明
バレー陰性、歩行OK DTR左右差なし 小脳症状はなし
左半身感覚障害なし。
脳神経症状は 左眼球失明による障害と顔面神経のみ(末梢)
言語機能: ろれつ滑舌悪いがコミュニケーションにに支障なし
胸部レントゲンNP
心電図NP
尿検査 ウロビリ- 潜血- 白血球- 蛋白- 糖-
ph5 比重1020
ノックビンどうするか?
要検討
皮膚科でつながりながら、
ジョブトレーニング・・・さなぎで?
<E>
禁煙ビデオ。禁煙を長期的に指導。
ヘルパー向きかな??
その後のAの紹介は次へと続く。