NPO法人さなぎ達ブログ

横浜市寿地区や近隣地域を中心に社会的生きづらさを抱えている人々を対象としながら活動を行っているNPO法人です。

看取り

2010年10月07日 | 日記
今日は、研修医の寿地区研修がありました。

「さなぎ達」の理事長である山中先生は、横浜市中区にある「ポーラのクリニック」の院長です。

わたし自身、医療についての話を聞けることは貴重な経験で、参加された研修医の方々同様、山中先生の話に真剣に耳を傾けました。

世間では、少し前から高齢者の孤独死が問題になっていますが、孤独・高齢の町である寿地区では、誰にも気づかれないまま静かに息を引き取っている人が少なくありません。

ドヤに住んでいる人の中には、ここで逝きたいと願う人もいるようです。

昨日、押尾被告が保釈されたニュースがありました。この報道は、皆さんの知っている通りですが、そこで、わたしが衝撃を受けたのが、独房の広さが約5畳ほどだったということです。

ドヤの広さは、一般的な部屋で3畳ほどです。
近年できた新しい介護型のドヤで4.5畳ほどです。
布団を敷いていっぱいいっぱいです。

独房よりも狭い…

想像できますか?

わたしは、初めてドヤを見学させてもらったときはショックでした。
壁、壁、壁の圧迫感を感じました。(実際に生活したことは無いので、外からの意見になります。)
もちろん考え方は人それぞれですし、その空間が好きな人もいるでしょうし、ドヤで生活するうちに慣れ親しむこともあると思います。
なので、ドヤで生活している人がドヤで逝きたいと思うのも自然な流れではあるのです。

死について考えることは、あまりないのですが、せめて誰かに看取られたいと感じました。

今、日本は、ますます高齢化や核家族化が進み、寿地区に限らず孤独死が増えていく社会になってきています。
「さなぎ達」には”寿見守りボランティアプログラム(KMVP)” という事業が有ります。

山中先生は、「この活動を通じて、数多くの老若男女が先達の死を”伴走者として寄り添い、見つめる”ことによって孤独死をなくし、自己の人生の質を向上していくことができれば幸い」と言います。

ぜひ1度、寿町にお越しください。
わたしたちの活動を知ってください。

知っている人は知っているとは思いますが、世間的なイメージは、決して良いとは言える場所ではありません。
初めて来てひとりで歩くのは、かなり戸惑いもあると思います。
いろんな衝撃を受けるかもしれません。
わたしにとって、寿は、自分の人生をもう1度考えるきっかけの場所になりました。

興味があれば、ご連絡下さい。
お待ちしています

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特定非営利活動法人「さなぎ達」
〒231-0026 横浜市中区寿町3-9-8
TEL&FAX: 045-228-1055(事務局)
E-mail : sanagitachi@nifty.com







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