四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

暑気払い

2008-08-19 | 思い出の着物

気がついてみるとると8月も残り少なくなってきました・・
日曜日は学生時代の友人達(←寮仲間)と焼鳥屋へ
昨夜は夫と牡蠣尽くしのイタリアンへと、暑気払いが続いています(^^

今日は今年の夏を名残惜しむようなこの帯を締めてみました

 
マンション暮らしだとベランダに風鈴を吊るすこともなくなりましたが
縁側で聞いた懐かしい風鈴の音色が聞こえてきそうな帯です

まだまだ残暑は続きますが
風の気配が少し変わってきたように思います
皆さまも夏の疲れを残されませんよう体調を整えながら
ゆっくりと季節の気配に耳を澄ましてみてはいかがでしょうか?

                

  


独立記念日★

2008-07-04 | 思い出の着物
7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日、そして...
石田節子流着付け教室品川駅前校の開校記念日でもあります(^o^)/
お陰さまで品川駅前校は2歳の誕生日を迎えました!
品川駅前校をご贔屓にして下さっている皆さま
ありがとうございます<(_ _)>

     
リボン刺繍が施された麻の名古屋帯
銀座アンティークモールで見つけたリサイクル帯です
初めて手にしたリボン刺繍
生き生きと咲くあざみの存在感と醸し出される不思議な奥行き感に
吸い寄せられるように惹きこまれてしまい・・
財布の紐を緩めてしまったのは...先月のこと(^^ゞ


しばらくして偶然 あざみの花言葉が「独立」だと知りました

      
リボン刺繍の雰囲気をクリックして大きくご覧下さい


10数年前のアメリカ映画、
『 Independence Day(独立記念日) 』
 
私の中の映画史上では3本の指に入る映画です
当時私は30代半ばでしたが、一緒に観に行った友人たちと
登場するそれぞれに個性的で素敵なナイスガイの中で
誰がタイプ?」と言い合ったものです!
ちなみに私は「大統領」(*^-^*)

2年前に教室を開校するに当たって目標を「7月4日」に設定し
俄然開校準備に猛進symbol5 したのは言うまでもありません

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さて記念すべき今日の昼間、実は楽しいイベントがありました!
石田節子先生と一緒にサントリー美術館へ「KAZARI展」を鑑賞する会  鑑賞後はミッドタウンの同フロアにある「可不可」でランチ
講師13人が参加し、石田節子先生を囲んで楽しい会になりましたitem5

今日勿論、アザミの帯
着物はツバメの模様をすくい織にしてある紗紬(藍鉄色)
上写真の帯締めを、アザミを惹き立てるために象牙色に変えました♪

                    
六本木ミッドタウン内サントリー美術館は、昨年11月
「品川駅前校着物でお出かけ会」でも鳥獣戯画展を鑑賞した美術館

駅に直結しているので天気を気にしないで出かけられるのがいいですね
symbol2品川駅前校も駅に直結しています!←お勧めですsymbol2



昔の自分を映してみる

2008-06-13 | 思い出の着物
ひとくちに「梅雨」といっても日によって空模様も気温も色々ですね
翌日の着物に帯を2パターン考えておき、当日小物と共に選んでいます

     
塩沢に赤城玉の八寸名古屋(左)と絽塩瀬の染め帯・万寿菊(右)

昨日は左の組み合わせにしましたが
今日着るとしたら右の組み合わせにしたと思います


3年前の7月『ソロモンの王宮』(テレビ東京)に登場する賢人として
石田節子先生が紹介されたのをご記憶に残る方も多いのでは?
今でも生徒さんの口から聞くことがありますが印象深い番組でしたね
1時間番組でたっぷりと衣裳らくや(当時は西麻布にありました)や
女優さんの着付けの現場、石田先生の素顔に迫る内容で
着付け教室(当時の西麻布校)の様子も放映されました

そのときの授業は私が担当させて頂いておりまして、途中から
石田先生が「こんにちは~」と入ってきて一緒に・・という設定でした
授業風景は10分弱程の放映でしたが、撮影は一授業分でしたので
カメラが回る中カメラの存在を忘れて夢中に授業した覚えがあります

そのときの私のコーディネートは左の組み合わせでした
7月放送のために6月収録だったのですね!
毎年この時期になると着用しますが、
袖を通すたびに当時を懐かしく思い出します

TV放映後に頂いた収録ビデオを、
明日は3年ぶりに観てみようかな・・と思っています
昨日と同じ着物を着ている3年前の自分を振り返ってみたくて
講師としての情熱は同じように持ち続けているつもりですが
何か変わってしまっていないか・・せっかく映像に残っているので
自分の目で確かめてみます

石田節子流着付け教室の講師として
お陰さまでたくさんの生徒の方々との出会いがありました
着付けの技術を身につけて頂くだけでなく
何か心に残して頂けるものがあれば・・と願っています
もうお目にかかることはないかもしれない方もたくさんいらっしゃいますが
着物に触れるとき・・ふと思い出して頂けたら幸せです!

さて、今日は銀座校で講師研修がありました
石田節子先生直々に浴衣の着付けの熱血指導をして頂き
楽しいひと時でした!
週末には夫をモデルに男浴衣の帯結びでも練習しましょうかね(^o^)/

今夜放送されたNHK教育テレビ『美の壺』(テーマ:「トンボ玉」)にも
石田節子先生が出演していましたね!
トンボ玉を使った「組みだし」や「羽織紐」は私も大好きです
小さな部分ですが、だからこそ、と言うか・・
素敵な色の魔法を見せてくれますね ♪
来週には「帯留め」でご紹介する予定です

お楽しみに!







紫外線にはご注意を(^^

2008-05-01 | 思い出の着物
今日から5月!「風薫る」って本当だな・・と思います 
深呼吸したくなります

     
先日モディリアーニ展に着た大島紬に
生紬地に辻が花の手描きと絞りを施した名古屋帯


今日は銀座校で受け持ち授業2コマがありましたので行って参りました
銀座校では主に私は「教えるコース」「研修関連授業」を受持っています

朝10時過ぎにはもう初夏の日差し・・
銀座を日傘をさして歩く女性の姿をたくさん見受けました
そうですね!
着物が似合うためには首筋を日焼けするわけにはいきません!
品川では全天候型の通路を歩くため紫外線について油断していました
日焼け止めクリームを塗ると着物や長襦袢が汚れるので
やはり日傘です(^o^)/
優雅に涼やかに日傘をさして歩きたいですね・・袖口に気を配りながら♪

ゴルフ・テニスが趣味の方も日焼けにはどうぞお気をつけ下さいませ(^^

大島紬が単衣前のこの季節に着心地がいいことは4/29のブログでもお話しましたが
帯では芯の入っていない八寸名古屋や今日のコーディネートに使った
生紬地もさらりとしていいものです
生紬地は真夏以外のスリーシーズン使えますので重宝しますね!

★「辻が花」については過去ログ
「梅一輪 一輪ほどのあたたかさ・・(2008年2/6)」にて
ご説明してありますので宜しければそちらをご覧下さいませ★

さて・・最近たびたび登場しているこのヨロケ柄の大島紬ですが
これは私が初めて自分のお金で買った思い出の大島紬なのです(^^
数年前になりますが それまでは鹿児島の出身ということもあり
有難いことにお下がりのもので困らなかったのです
頂いたものも思い出深い宝物ですが
自分で選んだ一枚も愛着深いですよね・・


     
『きものサロン』世界文化社:家庭画報(2006年秋号)掲載写真


石田節子流着付け教室品川駅前校は認定校として
2006年7月に開校しましたが
この撮影の時には迷わず愛着のあるこの一枚を着用したわけです(^^





初めての一枚

2008-02-17 | 思い出の着物
新しい扉を開くきっかけになった記事でした・・
「愛着のあるものだからきれいに再生し手を通したい」

        
「メイプル(集英社)」2003年11月号掲載記事


それまでの私の着物観をまるで変えるような記事でした
「私も着物はこんな風に着たい・・」心からそう思いました


     
】父の箪笥にたたまれたままだった男物の大島紬
もう父が袖を通すことはありません
そのまま眠らせておきたくない気持ちの一心で 
記事に掲載されていた衣裳らくやへ(当時は西麻布にありました)
私の着物へ仕立て直してもらえないものかと石田節子先生に相談
それが衣裳らくやの扉を叩いた初めての日でした

自分のお金で買った初めての帯 
それまではお嫁入りのときに持たせてもらった着物や帯だけを
かわりばんこに着ていましたので

】義母に初めて譲ってもらった大島紬と帯  
私の気持ちを見透かすように「これが似合うはず」と・・
私にとっては記念すべき初めての紬でした 

・・それからは紬の魅力にのめりこんでいき今の私があります
今でもこの2枚は、私の心の中の奥深くに畳まれていながら 
ふと袖を通したくなる着物です
あの日の切羽詰った気持ちや明るい情景は、
いつでもどこでもするすると紐解けるように私の目の前に現れるのです

 
その時初めて紬用の長襦袢を衣裳らくやで誂えました
長襦袢のお洒落が楽しくなった初めての1枚です
石田節子先生の影響ですかね(^^

長襦袢はそれまでピンクやぼかしのものだけと信じていましたから


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集英社の「メイプル」は本当に大好きな雑誌でした
2004年~2005年には
誌面づくりのお手伝いもさせて頂いていました
色々な意味で不思議な縁を感じることの多かった雑誌です
この雑誌が私に新しい世界を開いてくれたことは 
他にもたくさんあったように思います
清野恵理子さんの「きもの熱」「樋口可南子のきものまわり」も
メイプル連載当時の楽しみなページでした

「メイプル」は昨年廃刊になりました 本当に残念です