三蟠鉄道研究会

今はなき岡山の三蟠軽便鉄道の歴史を探り、後世に伝承していくための活動をしています。

鉄道用地提供者と当時の登記済み権利証

2017-08-30 10:48:44 | 鉄道用地提供者と権利証
三蟠軽便鉄道の用地提供者と当時の売渡証書


三蟠軽便鉄道発足当時の権利証綴りがみつかりました。その中から一部を紹介します。
土地提供者は鉄道の用地として、あるいは停車場用地として、開通に向けた大切な協力者でした。 協力者はだれ一人欠けても開通にこぎつけることが叶わなかった功労者です。
 当時の権利証は地権者から三蟠軽便鉄道株式会社初代社長の藤原譲太郎宛となっています。

会社の住所も当初は三蟠ではなく、岡山市小橋町167番地となっていて、当時の豪商福田常次郎宅の屋敷の一角を借用していました。福田常次郎は筆頭株主でもありました。

登記済み印を確認すると、現在は地方法務局になっていますが当時は岡山区裁判所印となっていて、一部には岡山区裁判所西大寺出張所印が押印されています。

◎大正4年3月起 登記権利証書綴



◎売渡人 円常寺 住職松本耕道 売渡証書 檀徒惣代の署名もあります。



◎売渡人 鐘渕紡績株式会社専務取締役 武藤山治 売渡証書



◎売渡人 富山金十郎 売渡証書



◎売渡人 内田槌次郎 売渡証書



◎売渡人 内田寅太郎 売渡証書