三蟠軽便鉄道沿線案内

この三蟠軽便鉄道沿線案内は鉄道沿線の鳥瞰図の裏面に書かれていたものです。
発行されたのは、大正１３年１１月２５日です。

大正時代には全国的に軽便鉄道が走っていた時代です。
各鉄道は、乗客確保のために、
鳥瞰図と鉄道沿線案内をセットにして、六つ折小冊子として配布していました。
この三蟠軽便鉄道の案内は支配人だった吉田茂　氏が各駅の名勝地を紹介し、
車窓からは、備前八景と呼ばれるすばらしい景色の全てが展望できるという
ふれこみの元に、観光客などの誘致に使われました。
　その鉄道案内の全文を当時の言葉のまま、眺めてみましょう。

始発駅だった国清寺駅周辺の史跡や名勝地紹介から始まって、
網浜駅と湊駅と続けて史跡や名勝地を紹介しています。


平井村の、湊駅から、上平井駅、下平井駅と、三蟠村に入り、
宮道駅と駅周辺の名所、観光地など照会しています。



三蟠村の、浜中駅、終点の三蟠駅を紹介しています。


三蟠駅周辺は多くの景勝地のみならず、東児島方面の景勝地も紹介しています。


最後に、三蟠駅から、乗り継いでいく船便の紹介と、三蟠鉄道の乗車賃を掲載しています。


名勝地一部紹介

当時最も賑わった宮道駅は、近くに三蟠鉄道が運営していた宮道海水浴場があり、
宮道はその名のとおり、沖田神社に通じる道と云う事で、乗降客は年間を通じて多く、
宮道海水浴場のイメージを紹介します。

レールとトロッコの車輪を化粧直し

復元されたレールとトロッコはほぼ3年を経過して、さびが出たり、色があせておりました。会員の小寺鉄工様のご協力を得て、
天候を考えて準備万端、満を持してこの日、天候も良く、塗装の塗り替えをしました。

平成３０年６月１６日（土）

材料を揃えて確認






下準備はナイロン付きのマスキングテープを画鋲で押さえていく。
最初はトロッコを定位置から移動させて南側から開始




反対側までナイロン付きのマスキングテープを引っ張る






トロッコ定位置の下から刷毛で、チョコレート色の塗料を塗っていく。ここで注意を要したのは缶の中を良くかき混ぜておく。
上澄み部分は黒色に成っており、色むらが無い様に慎重に確認しながら進めた。












刷毛での塗りもれが無いかチェックしながら重ね塗りしていく。



最後は車輪にスプレー缶で吹き付けた。




翌日乾燥具合を確認
　早朝現地を確認しました。


つやのある状態が確認できて、めでたしめでたし



完成後の遠景

三蟠鉄道乗車体験馬場久子様にインタビュー

大正９年１月２３日生まれ、今年白寿を迎えられた馬場久子様は幼い頃、乗車した懐かしい記憶があり、当時の思い出を語ってもらいました。
現在岡山市中区（当時は上道郡三蟠村）にある操南小学校に通っていた頃、何度も乗車して、当時操南小学校は師範学校だったため、教生の先生も三蟠鉄道を利用され、宮道駅で小学校へ通っておられました。宮道は近くに宮道海水浴場があり、先生方の引率で、水泳したり、あさりの貝拾いもとても楽しかったと、インタビューに応えてくれました。

宮道は乗降客が多く、とても賑わっていましたが、それには海水浴場だけでなく、沖田神社に通じる参道という役割があったようです。
実は、海水浴場は三蟠鉄道が経営していたのです。

三蟠軽便鉄道開通１００周年記念グッズ 記念ボールペン、八朔マーマレード、お煎餅

開通記念ボールペン
こちらローリングボールペンとなっていて、中に鉄道の９つの駅名と１００周年記念歌が収められています。特注で製作、とても書きよいと好評です。日本製です。






八朔マーマレード

「ひらいのめぐみ」と題した、マーマレードも沢山作って記念大会でも展示即売しました。カバーには三蟠軽便鉄道の会社マークをつけています。とても美味しいと好評でした。


材料は内田農園の八朔ですが、これ以外にレモンなども使いました。会員の「手づくり工房れもんぱー夢」で製造しました。とても美味しく、「手づくり工房れもんぱー夢」（現在は工房名を「地球分室」に変更）では、その後も多くの注文を受け付けています。



お煎餅
三蟠鉄道会社マークの焼印をつくり、販売しました。お煎餅もとても美味しく、好評です。




会社のマーク入りステッカー
このマークは、記念品の多くに使っています。

三蟠軽便鉄道開通１００周年記念グッズ クリアファィル、Ｔシャツ、マグネット

クリアファイル
こちら、表面は三蟠軽便鉄道の列車をイメージし、裏面は、列車のありし日の三蟠軽便鉄道路線図です。1,000枚作りました。




Ｔシャツ
Ｔシャツは三蟠鉄道の会社マークも随所に取り入れ、何種類も作りました。「おかやまいまやかお」（商標登録した回文）の文字を入れたものはスタッフが各イベントで着用しましたが、鉄道ファンにも販売しました。　サイズも豊富で合計３００枚作りました。










マグネット
こちらは１００周年記念大会では昔遊びコーナーを設けて、子ども達に材料提供して作ったものの一部です。
ピンバッチもありますが、絵柄はあらかじめ用意したものを選んでもらい貼り合わせていきました。



マグネット以外に、各種の折り紙も用意しました。