開通１００周年記念事業の経過

平成２７年三蟠軽便鉄道が開通１００周年を迎えたことから、
三蟠鉄道研究会では多彩な記念イベントを展開してきました。
開通したのは大正４年８月１１日ですが、昭和６年６月末を以って廃業したことから
幻の軽便鉄道と語られていました。
会社が存続しておれば、大きな記念事業を展開したと思いますが、存続しておらず
当時の役職員の殆どが、他界されていたり、行方不明であることから、
１００周年の節目を迎えるに当って、どんな記念行事が相応しいかと、悩みました。

それでも、地域住民に大きな希望と夢を与え、惜しまれながらも廃業した三蟠鉄道を
なんとかして、後世に伝えて、先人達の偉業を後世に伝えていくには、
１００周年と言うまたとない機会を逃すことは出来ませんでした。

それまで、１００周年を迎えるにあたり、ぼんやりと思考を重ね、また打ち消す
と言う時期がありました。
しかしながら、同じ志を持つ三蟠鉄道研究会の仲間たちが、いろいろな知恵を出し、
汗をかいてくれました。
そのことで、もやもやしていた気持ちが吹っ切れたのです。
鉄道のあり日の姿を浮きぼりにし、輝いていた、あの日あの時をできるだけ
復元したいという思いにかられ、又先人達の偉業を顕彰するために、
平成２７年は、年間を通じての記念事業に取組みました。

年間を通じて、記念行事に軸足を置いて取組んだ結果として、
以下のとおり多彩な行事を展開することが出来ました。
　ご支援、ご協力いただきました多くの皆様に感謝しております。
本当にありがとうございました。
　おかげで、三蟠軽便鉄道の歴史を後世に伝承するという目的に、
確かな手ごたえを感じております。

ここに１００周年記念事業の軌跡を振り返ってみました。

三蟠軽便鉄道開通１００周年記念事業の足跡

平成２６年１０月１８日
　三蟠鉄道研究会で来年の軽便鉄道開通１００周年記念事業の遂行を採択、正式に決定

平成２６年１２月２６日
　岡山電気軌道㈱から枕木２０本の提供を受ける。

平成２６年１２月２７日
　スタッフミーティングにおいて蒸気機関車模型づくりと、それを神輿にして、
　 鉄道沿線を子ども達に担いでもらおうと提案があり、 新年早々から具体化へ向けて取り組むことを確認

平成２６年１２月２８日
　笠井山の就実・森の学校が所有する竹林で、模型作りの素材となる竹の伐採始まる

平成２７年　１月１２日
　就実・森の学校の施設において、蒸気機関車模型作りについての課題確認や
　スケジュールなどを打合わせる。

平成２７年　１月１８日
　１００周年記念歌・１００周年記念事業応援歌のレコーディング・於：スタジオ電通商事

平成２７年　２月１４日
　路線跡で、レール復元に向けた敷設作業始める

平成２７年　２月１６日 ～１８日
　福島県庁、猪苗代町役場表敬訪問と「沼尻鉱山と軽便鉄道を語り継ぐ会」との交流会開催

平成２７年　２月２１日
　岡山市内電車・バスの吊り下げ広告で、三蟠軽便鉄道開通１００周年記念事業を広報　　
　協力：岡山電気軌道㈱

平成２７年　２月２８日
　道床跡地にレール復元、犬釘を打つ　場所：岡山市中区平井六丁目

平成２７年　３月　３日
　蒸気機関車模型（以下｢お神輿」）作り、大きさや大まかな仕様について決定、　
　同１０日鉈と小刀で竹割り作業開始

平成２７年　３月　７日
　レール復元場所にトロッコを設置作業　協力:小寺鉄工所、小山庭苑

平成２７年　３月１３日
　三蟠軽便鉄道駅弁づくり、三好野本店と協議　このあと正式発注　
　９月の記念大会に４００食納品、１１月の高嶋神社参拝に際しても４０食を納品

平成２７年　３月２９日～
　岡山市中区桑野のニット工房で、記念Ｔシャツ生地一括購入

平成２７年　４月１日
　三蟠軽便鉄道開通１００周年記念歌、開通記念事業応援歌のＣＤ１，０００枚納品を受けて、
　包装作業始める。発売へ

平成２７年　４月７日
　蒸気機関車を模した子ども神輿の骨格が完成

平成２７年　４月９日
　井笠鉄道記念館表敬訪問、前館長田中春夫氏と懇談

平成２７年　４月１３日
　岡山県立東岡山工業高校訪問、駅名板・史跡案内板の制作について協力を要請　
　その後岡山県立岡山聾学校にも協力を要請

平成２７年　４月２９日
　子ども神輿制作現場軌道に乗る。　就実・森の学校

平成２７年　５月９日
　トロッコお披露目と乗車体験　協力：山陽学園大学・短期大学
　　
平成２７年　５月１８日
　Ｔシャツづくり始める。三蟠軽便鉄道のマークと「おかやまいまやかお」を配置した。
　総数３００枚製作し、各イベントでスタッフ着用
　
平成２７年　５月１９日
　お神輿作り骨組み完成

平成２７年　５月３１日
　お神輿リレー全ルート決定

平成２７年　６月３日～８日
　三蟠軽便鉄道関係資料展示　於：天満屋アートスペース

平成２７年　６月２８日
　１００周年記念大会準備打合せ会　於：東山公民館

平成２７年　７月１日～８月３１日
　三蟠軽便鉄道開通１００周年記念スタンプラリー実施　
　９つの駅の周辺の店舗の協力を得て、二ヶ月間実施

平成２７年　８月５日
　旧浜中駅、旧湊駅の駅名板設置　制作：岡山県立岡山聾学校

平成２７年　８月７日
　三蟠鉄道乗車体験者３名の取材活動　協力：山陽映画

平成２７年　８月７日
　１００周年記念大会開催に向けた幟旗１００本の設置　協力：㈱やまつ屋

平成２７年　８月２１日
　旧湊駅に復元設置した駅名板の除幕式　　協力：岡山聾学校
　
平成２７年　８月２４日
　１００周年記念アート除幕式　場所：岡山ガス㈱岡山工場外壁
　制作：岡山県立岡山東商業高等学校生徒、協力：岡山ガス㈱

平成２７年　９月　１日
　記念切手発行認可伝達式　於：三蟠鉄道研究会会長宅

平成２７年　９月　４日
　三蟠軽便鉄道開通１００周年記念切手発売　（中国管内郵便局）

平成２７年　９月　５日
　三蟠軽便鉄道開通１００周年記念冊子発行　協力　みつ印刷

平成２７年　９月　５日～６日
　三蟠軽便鉄道開通１００周年記念大会開催　　於：山陽学園大学・短期大学
　①　三蟠軽便鉄道の開業に向けて貢献した方、企業の運営に貢献された方、
　　廃業後にも資料の保存や、伝承に貢献された方々に顕彰状を贈呈した。　　　　
　②１００周年記念事業に、物心両面で多大な協力を頂いた個人や、法人に対して感謝状を贈呈した。
　③三蟠軽便鉄道の歴史や時代背景など伝える資料や画像の展示、
　④１００年前の路線周辺の文化や、歴史の再現に努めて、
　　後世に伝承するためのイベント等、多彩な催しを繰り広げて、若い世代に先人達の偉業を訴えた。

平成２７年　９月　８日
　井笠鉄道記念館を訪問し、三蟠軽便鉄道関係資料も保存されている前館長への顕彰状を授与した。

平成２７年　９月２６日
　子ども神輿出張ＰＲ活動始る　於：桑野ふれあいセンター、岡山市立旭東小学校、
　岡山市立操南小学校、岡山市立平井小学校、岡山市立操南中学校
　
平成２７年１０月　３日
　子ども神輿リレー　三蟠軽便鉄道沿線４小学校区５グループが旧国清寺駅跡から三蟠駅までを
　揃いの法被姿で子ども達が主役になって神輿を担いだ

平成２７年１０月　６日
　史跡案内板設置　於：平井六丁目ワールドオプティカルカレッジ南アバット跡に隣接の
　岡山市所有地外１箇所 協力：㈱小山庭苑ほか

平成２７年１０月　６日
　旧三蟠駅跡に駅名板復元設置　　協力：㈱小山庭苑ほか
　
平成２７年１０月　９日
　旧宮道駅跡に駅名板復元設置　　協力：㈱小山庭苑ほか

平成２７年１１月　１０日
　砲台跡を含む史跡案内板の除幕式　 於：平井六丁目

平成２７年１１月　１５日
　高嶋神社に参拝 宮浦地区から地元の船頭さんにお願いして渡し舟で３往復して、
　ご祭神に１００周年記念事業の結果を報告し、ご加護に感謝、あと直会で意見交換する
　協力：高嶋神社宮司筒井貞明氏他

平成２７年１２月　７日
　１００周年記念事業報告会兼記念ビデオ試写会　　於：岡山国際ホテル　

平成２８年　３月　５日
　三蟠鉄道資料館開館記念式典に会長他出席