
夜明け間もない境内に
箒(ほうき)の音が聞こ
える。清掃をしているの
は修行像。奈良のお寺に
毎年多くの僧を志す青年
たちが修行に訪れる。
修行僧の主なお勤めは授業
と作務。授業ではお経や仏
教史に加え、茶道や花道な
どの作法も学ぶ。
一方、作務は朝夕。雑巾で
仏様の周辺やお堂を磨く。
高校時代の同級生だった
僧は語る。雑巾掛けは最も
大切な修行だ、と。
身を低くし、異なる視点で、
普段は気づかない箇所に目
を留める。自らの心も磨き、
浄め、人が嫌がることも進
んで行うという生き方が
自然と養われる。
規律正しい一日を繰り返し、
春夏秋冬が二巡した頃、
彼らは晴れて下山できる。
それは仏道人生の新たな
旅立ち。
高僧は説く、仏の道は初瀬
の冬の様に厳しく、長い。
一生修行せよ、と。その教え
もまた、奈良の寺の美しさ
金 K18 ¥4780
プラチナPT950 ¥3260
【買取値】
佐久市野沢93番地十二町
ケヤキの木の真向かい
アーケード十二町側
~ヤナギダ~
☎0267-62-0220