気持ちは焦っているのだけれど、
手足が思うように動かない。
ふたりで旅をする
まだ 書かれていない
小説のため
じぶんにとっても
すきな人にとっても
ほんとに大切なものなんて
そんなにたくさんない
ふたりでできることは
大切なものを
おなじだけ大切にしていくこと
時間に負けず
信じていくこと
気持ちは焦っているのだけれど、
手足が思うように動かない。
ふたりで旅をする
まだ 書かれていない
小説のため
じぶんにとっても
すきな人にとっても
ほんとに大切なものなんて
そんなにたくさんない
ふたりでできることは
大切なものを
おなじだけ大切にしていくこと
時間に負けず
信じていくこと
ひび割れた胸の中で、
さっきから、叫び続けて
いる女がいた。
この夜が終わらぬように
抱きしめて
細き私のうなじ支えて
街には、冷たい木枯らしが、
縦横無尽に暴れまわっていた。
突風が、ケヤキの並木をいた
ぶるように吹き抜け、そのた
びに、枝は前後左右に大きく
揺れながら、無数の枯れ葉を
舞い散らせ、
同時に、
路上の落ち葉を舞い上がらせ
ていた。
嘘だって言って欲しかった。
今こそ、上手に嘘をついて
欲しかった。
人の心は川の流れのように留ま
ることを知らない。片思いはそ
の先がほしくなります。
自分の気持ちを伝えたいと思うよ
うになるばかりでなく、わかって
ほしいと望むようになるのです。
それは苦しくて、少しせつない。
けれどそんな感情も、心を育てる
素敵なレッスンになるのです。
片思いも相思相愛の恋も、見つめ
るのは相手ばかりではないのかも
しれません。
もしかしたら見つめている相手の
向こう側に、自分の心を見てしま
うのでしょう。
情熱という名前の刃を振りまわす
ように恋をしていた頃を過ぎると、
誰にも告げず、相手に何も告げな
いまま人を愛することができる
ようになるものです。
その人の家のそばを通ると思い
だし、電話で話す機会があれば
少しばかりどきどきしながら話
してる。
誰に嫉妬するわけでもなく、た
だただその人を思い、幸せであっ
て欲しいと願う。
そんなふうに誰かを想うことが
できたとき、私は自分が少し大人
になったと思いました。
そして、通り過ぎたいろいろな
出来事が、色あせることなくそれ
ぞれの時代で輝いていたことを
知ったのです。
好きになれ・・・・
思いっきり好きになれ・・・・
そのひとのよろこびも、
悲しみも・・・・
みんなひっくるめて、
好きになれ・・・・
「先生、どうしてもわから
ないことが一つあります。
貧乏な人は、力の及ぶか
ぎり親切に助けてくれるの
に、
金持ちは余裕があるくせ
に、何もしてくれません。
いったいどうしてでしょうか」
「ちょっと窓から外をのぞい
てごらん。外に何があります
か」
「女の人が一人、子どもの手
を引いて歩いています。それ
に市場への車が一台入ろう
としているのが見えます」
「それでは、今度は壁の鏡
をのぞいてごらんなさい。
何が見えますか?」
「そりゃあ、私の顔しか見え
ません」
「そうだろう。窓も鏡も同じよう
にガラスからできている。
それなのに、すこし銀がつくと、
自分のことしか見えないように
なってしまうものなのだよ」
※鏡はガラス板に銀をうすく
ぬったもの。
銀→お金。
せつなさというのは不思議
な気持ちだと思う。
淋しさや悲しさのよにわか
りやすくはないし、言葉で
説明を求められてもはっき
り答えられないから困って
しまう。
それに人によって受けとめ
方もさまざまで、ある人は
淋しさによく似た気持ちか
もしれないし、
ある人にとっては悲しみの
ひとつの形になっているか
もしれない。
私は・・・・と言うと、こ
れが曖昧。
たとえば触れられそうで触
れられない、その指先と何
ものかの距離をせつなさと
呼ぶのかもしれない。
抱きしめているのに、どう
しても手に入らないもの。
ひとつになりたいのに、決
して体も心もひとつになれ
ないこと。
取り戻せない時間。なのに
昨日のことのように輝いて
いる出来事。そんなどうに
もならない何ものかとの隙
間が、とても愛しくて、とて
も素敵で、とてもとてもせつ
ない。
時の流れという縦糸といろん
な出来事や気持ちの横糸が描く
つづれ織り。
せつさなは言葉では表せない。
ただただ、心にしんと感じる
もの。
人がめぐり逢って結ばれる
のは、とても不思議。
今、私が見ている星の数以上
の人間がこの世界で生きている。
その中のたったひとりに出逢って、
愛し合って結ばれる。
なんという奇跡。
それを考えただけで、私は
また衝撃を覚えた。