人間はしょせんひとりだという
覚悟を持てば、たいていのこと
はがまんできてしまう。
一遍上人にこんな法語がある。
生ぜしも独りなり
死するも独りなり
熱烈な恋愛をして、
「私とあなたは一生涯はなれ
ない。共に歳をとり、死ぬと
きも一緒で、同じお墓に入りま
しょうね」
と違い合って結婚しても、同じ
時に死にはしません。
どちらかが先に死に、どちらか
があとに残る。
恋人といい夫婦というのもしょ
せんは旅の道づれ。
ある地点から地点まで、何かの
縁で同じ道をたどる物同士が、
お互いに肩を並べて、長旅の退
屈さや、心細さや、不安や喜び
を、慰めあったり分けあったり
してみますが、必ずどこかで別
離のときが訪れます。
やがてひとりで“あの世”と
らに旅だっていきます。
たとえ身のまわりに何事が起こ
っても「人間は独りだのだ」
という思いに徹すれば、さばさ
ばします。
そして自分は孤独だということ
を知覚している人ほど、他の人
の淋しさがわかるのであり、
人の心の痛みやつらさがわかる
のではないでしょうか・・・・。
抑えても、抑えても、抑え
切れない、わけのわからな
い情熱のようなものが、
体内で燻っている。
だれかに あいたくて
なにかに あいたくて
生まれてきた・・・・
そんな気がするのだけ
れど
それが だれかのか な
になのか
あえるのは いつなのか
おつかいの とちゅうで
迷ってしった子どもみたい
とほうに くれている
それでも 手のなかに
みえないことづけを
にぎりしめているような
気がするから
それを手わたさなくちゃ
だから
逢いたくて
不安になると、
「心の拠り所が欲しい」
と願う。
他力本願が通用しないと
思うと、「自分で自分を救う」
という自力本願に目が向く。
戦国時代、「自分の心の拠
り所として懸命になって取り
入れたのが「禅」。
禅のひとつの特性は、「あの
世の存在よりも、この世に
おける自己努力を重視する」
ということだ。
つまり、
「自分で自分を救う」ということ。
そのためには、キビシイ心身の
錬磨を必要とする。
極限まで行えば、一種のマゾヒ
ズムに到達する。
これによって、
「危機の克服と新しい状況の
突破口「を得た。
死ぬか生きるかの瀬戸際
今の時代に通じるのでは
ないか。
【思いやりという芳香
をまとう】
「もしかして、私のために
おしゃれをしてきてくれた
のかな」
と、相手に思ってもらうの
は、とても大切なこと。
とくに男性が女性のために
おしゃれを頑張っているの
は、女性の心を動かすもの。
人は、年齢よりもおしゃれ
をしなくなることで老けます。
いつまでもおしゃれに興味
をもち、努力をしつづけて
いる人は、その生き方が
自然に洋服にもにじみでて、
その人の魅力がを保てるも
の。
満天の星座を見て、まだ
十代だった私は自分がこんな
広い宇宙の一部であることを
とてもうれしく思いました。
この命はとてもちっぽけに
は思えなかった。
落ち込んだときは、
あの星空を思い出します。
そして再生できる時期の
訪れを静かに待とうと
思うのです。
ポジティブな言葉だ
けで人間て生きていける
んだよね、
きっと。
うず高く降り積もった ひとり
だけの夜
ひとりで暮らす寂しさ ふたりで
暮らす潤いと
どちらを選ぶか、ずっと答えは
出ない。
どちらを取るかであって
どちらが良いか、暮らしやすい
かではない
それは難題だった
しかし そう考えこむ 自分の
心自体が難題なのか
考える前に跳べ
恋や愛は きっかけ タイミング
次第で
ひとり歩きだすのだ たぶん
自分から 心の鍵をかけては
いけない
まるでハート型をしたひと
粒のチョコレートを、
舌の上で転がしているよう
な。
星たちが恋のささやき交わす
今下界の我は心乱れる
心の中をのぞきこむ
あなたのしぐさ
若草色のおとといが
あなたとわたしを包みこむ
未来のことがわからない
あなたと私がどうなるのかも
私の心に光があって
それがあなたを信じると言う
疑うことが何もない
それゆえにいっそう見えな
い未来
楽しいことも悲しいことも
ふたりにはただのひとつの未来
強靭な意志に裏打ちされ
たかたくなさであり、
魅力とは、志の高さに武装
されたやさしさです。
円熟するということは、自分
の若さを一度つきはなして
勝ちとれるといううぬぼれ
のことでしょう。
メロウという言葉の発明は、
死よりも恐い老いさえも手
なづける自信が、
女にできたことの証左なの
です。
女と書いて「ひと」と呼ばれる
ことだけにがまんしきれず、
女性は「いい女」という粋な
言いまわしを発想しました。
この守備範囲の広い言葉は、
脅威として男に突き刺さり
ます。
仕事で感じたのですが、パリや
ミラノでは、六十歳を過ぎたマ
ダムたちが、八センチ以上のハ
イヒールを履いて、溌剌とメイン
ストリートを歩いています。
ロンドンのヒースロー空港では、
スーツとハイヒール姿の女性た
ちが、颯爽と降り立ってきます。
この女性たちの共通点は、きち
んとした装いの時に一番リラッ
クスしている、ということです。
ラフでルーズな服装は、自分を
だらしなくなく見せるなかりで
なく、姿勢を悪くさせ、心の中
から緊張感を失わせてしまうの
です。
「そのほうがずっと疲れるわ」
というのが、この女性たちの声。
エレガントな女性たちは、どう
いう状態においても、きちんと
した装いと降る舞いの中で、リ
ラックスできるポイントをつか
んでいるのです。
取引先だったそのエレガントな
女性たちはこう言います。
「だらしない女性は、人生をと
ても損していると思うわ。ビジ
ネスにおいても軽視され、
ホテルでの扱われ方も大きく
違うはずよ。男性からどう経
緯を払われるか、この点で特
に差がつくわ。
女性は大切に扱われるからこ
そ、リラックスできるのよ。
それが輝きをもたらすことを、
ぜひ知ってほしいわ」
アルコールを飲みながら楽
しい会話を弾ませながら、
一時間以上も姿勢を崩さな
いエレガンス。これこそま
さに、彼女たち流のリラッ
クスなのです。
本来、すべての女性は“エレ
ガント”。
“エレガンス”の要素は誰もが
持ち合わせているのです。
では、結果としてエレガントな
人とエレガントとに分かれるの
はどうしてでしょう。
その答えは、あなたが
“自分自身を丁寧に扱っている
かどうか“。これが答えなので
す。
凪いだ海のようにしずかで、
底の底まで澄み切った。
ただ。それだけがほしくて、
旅暮らしを始めた。
ぬばたまの夜更け一人の
部屋にいて
留守番電話に聞くあなたの声
『人間の魅力は、自分自身を
解放すればするほど深まって
いく』。
心理学者アーサー・ヤノフ
博士によれば、幼年期の拒
絶された愛の記憶は人の一
生につきまとうという。
それが人の心に恐れと緊張
を生み出し、その人本来の
伸び伸びとした個性を抑圧
することになるらしい。
人は本来、個性という宝物
をひとつずつ持ってこの
世界に生まれ出たはずなの
に、
いつのまにか自分らし
さを見失い、学校や家庭や
職場で求められる偽りの
自己愛に合わせ、そしてつ
まらない自分になってしま
う。
あなたがつまなければ、友達
だって仕事だってつまらない
に決まっている。まずあなた
があなたらしく、魅力的にな
らなければ始まらない。
子供のときのラジオ体操の
ように純粋な気持ちで、心の
ストレッチを始めたらどうだ
ろうか。
昼と夜が溶け合う微妙な時間。
夕焼け空がやがて蒼い闇に
覆われ
ると、忘れていた思い出が
よみがえる。
かなえられなかったときの
絶望感。
孤独は心を強くする。
自分の弱さを見つめ、
心を磨き、
本当の恋をつかんでいくのか。
淋しさを味わうことも恋の一部
かもしれない。
全力を尽くして日々をすご
しているあなた、
もっと、もっと、と自分に
言い聞かせながら、つらく
ても歯を食いしばって
がんばるあなたっは、
本当はもっと、ほめられて
評価されていい人です。
褒められて伸びる人。
でも、そんな甘えを断ち切る
かのように、あなたはより
よいものを求めてがんばり
続けるのでしょう。
でも、がんばることでむしろ
失っているものが何かあり
ませんか?
お金を出して靴を買って、
それでまめに苦しんでいた
ら本末転倒です。
あなたは、あなたの人生を
楽しむ権利があるのです。
時には、子供のように、何か
甘えたり、頼りきったりし
ても、誰もあなたを怠け者
なんて責めるはずがありま
せん。
【ブログ:ミスでダメにな
るのではない。ミスを恐
れてダメになる。】
豊かな経験や知識は仕事
の武器であるとともに、
新しいなにかを、
始めようとするとき、ブレ
ーキをかけるやっかいな
存在に変わることもある。
ソニー創業者の井深大さん
が本田宗一郎さんについて、
こう語っている。
「技術者として、二人とも厳密
に言えば技術の専門家でなく、
ある意味では素人だったと
いうことでしょう」
技術が先にきて、「できる」
「できない」を判断しがちな
専門家とはそこが違う。
技術者でありがちな「素人
的発想」ができたからこそ
オリジナリティあふれる製品
を世に送り出せたのだろう。