NPO法人 三千里鐵道 

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米,はじめ廃炉を前提に‘最終対策’提案. 日本時期尚早と断る

2011年03月19日 | 東北アジアの平和
写真ーダニエル ポンメン(右側)米国エネルギー部副長官とグレゴリージャズコ(左)米原子力規制委員長

★懸命な作戦が続いている。全世界が息を詰めて成り行きを見守っている。同盟関係を慮りギリギリまで退去を口にしなかったアメリカまで、脱出を始めた。仙台の韓国特派員は家族を帰し、自分は日本を信じここに残ると、本社に打電した。我が家にも直ぐに日本を出発しろと、韓国から涙ながらに電話してきた。…ニュースとは裏腹に、平穏な日常が続いている。しかし、薄氷の安定かもしれない。
韓国メディアに、日本政府の初期対応を痛烈に批判した記事が載っていた。さわりの部分だけ抜粋する。namsang


福島原子力発電所事態に関連、米国政府が初めから廃炉を前提にした‘最終対策’を日本側に提案していたことが分かった。

日本政府はしかし、東京電力側が事態を収拾できると見てこれを断った。国内外で日本政府の対応が甘すぎたとの批判が出てきている。

米国はまた、事態の初期から(本来北朝鮮核監視用の)偵察衛星等を通して福島原子力発電所事故に対する情報を独自に収集してきた。

日本読売新聞は18日福島第1原発事故に関連、米政府が地震発生直後原子炉冷却のための技術的支援意思を明らかにしたが日本政府がこれを断ったと報道した。

この新聞は日本民主党幹部の話を引用して“11日東北大地震直後米国側が原子炉廃炉を前提としたテクニカルサポート意思を明らかにしたが、日本政府と東京電力は冷却機能回復は可能と見て‘米国側の提案は時期尚早’としてこれを拒否した”と報道した。


●何を書いても気が重い。原発以外のことをアップすると、何故か不謹慎にさえ感じてしまう。「再開」を決意したのだが、…すみません。…事態が落ち着くことを祈ります。N

「原発」は時限爆弾、正確には核爆弾…?

2011年03月19日 | 東北アジアの平和
★以下の記事はノルウェーにいる韓国人が、ハンギョレのブログに載せたものだ。本人は自身を社会主義者と言っているが、続きまで読めば原発の歴史まで分かる。長いので前文だけ転載する。namsang


朴露子(バク・ノジャ、Vladimir Tikhotov)ノルウェー、オスロ国立大教授・韓国学

ここ数日、私という存在は一瞬一瞬を「日本」に帰一しています。ものを書いていても授業をしていても家族たちと一緒にいても、いつも日本の事態に関するニュースを見たい衝動に駆られてしまいます。

よく「隣国の災い」と言いますが、私は日本で起こっている出来事について、日本を別の「国」、すなわち国民国家とはあまり認識していません。むしろその国家的な所属と関わらず、韓半島から非常に近い列島に住む衆生たちだと思っています。また、地理的には互いにやや離れていても、ただ今日本列島の住民たちの直面している災難はそのまま韓半島の人々の懸案でもあるという認識はとても強く持っております。

国内のメディアは「我が国は安全地帯」と吹聴していますが、今のようにあまりにも刺激の強い対北政策が本当にいつか局地戦に飛び火し、南韓の21ある原子炉の一つにでも砲弾やミサイルが当たったと想像してみてください。「戦時」ということをも考え合わせると、ただ今日本列島の住民たちが受けている災難より遥かに恐ろしい災難を招きかねません。もちろん、南韓の保守メディアがいくら「悖倫児 金正日」を非難しようが、いかなる極端な場合にも彼がそのようなことをしでかす可能性は大変稀薄であるという点を、実はよく弁えています。逆に、そのことを知っているからこそ、今のようなあまりにも挑発的な対北政策を推進する勇気でも出しているのでしょう。

ところが、軍事衝突までいかなくとも、原発とはいつなんどき制御不能なフランケンシュタイン(http://en.wikipedia.org/wiki/Frankenstein)に急変するか、実は誰にも分からない代物です。何の前触れもなくいきなり起きた1986年のチェルノブイリの惨事を思い起こせば気が付くはずです。原発は時限爆弾 -正確には核爆弾- であり、私たちは今この爆弾を抱いて眠ることを強いられているのです。

「安全地帯」? まあ、有事の際にはいつでも家族たちをみんな連れて彼らの「内地」ともいえるアメリカに引越す用意のできている韓国の支配者たちにとってはどこでも「安全地帯」なのです。「世界人」の真似ができるだけのお金と各種の書類をすべて備えているからです。ところが、この地に縛られている僕たちは福島県の住民たちのような無惨な運命をいつ味わうようになるか、誰にも分かりません。そのため、福島県とその周辺の被害者たちは,当然国境などとは関わりなく「私たち」と認めなければなません。

※続きは「ハンギョレサランパン」に