はい。
6月6日~9日まで上演された「ねことユリイカ」第二回公演「宮城野」を観に行ってきました。
会場は豊島園駅から徒歩10分ほどの古民家、けやきの森の季楽堂。
ねことユリイカの主宰、長尾歩さんは私の中学時代の演劇部の後輩なんだけど、
吉田鋼太郎さんの劇団AUNの役者でもあり、声優でもある。
という事を知ったのは わずか1年半前。
2022年11月16日~20日まで池袋シアターKASSAIで行われた
「ぼくのはははははのはは」という舞台で、
オダワラジョーさんと共演してたんですわ。
たまたま オダさんの出演舞台を検索していて、共演者に長尾歩という名前を見つけ
初めて彼女の活躍を知ったのだ。
そして彼女のXにDMを送り、30年以上会っていなかった後輩の舞台公演を観たんだけど、
コロナ禍のせいで客出し・面会無し。
その後 興奮状態で中学時代の演劇部の友人Tに連絡し、
ねことユリイカ第一回公演を観に行ったのは昨年の4月。
ここでは客入れ中の長尾さんに会えたわよ。
私がブログ再開したのは去年の8月なので、
この時の公演をブログに書かなかったのは 勿体なかったと思っている。
コロナ禍のせいでネガティブシンキングが強まり
ブログを書く気にならなかったんだけど、
とにかく長尾さんが中学時代から全然変わらなくて美人さんなのだ。
昔からメッチャ可愛かったのよ。
今回は主宰・プロデューサーに徹するというので、どうしてなのか聞いたら、
この二人芝居は物凄い大変だから とても出演は出来ないとの事。
原作を知らない私は 予備知識ゼロで会場に向かった。
最寄り駅は豊島園。池袋からハリーポッター電車に乗って来た。
高校1年生の頃、豊島園のアーケードゲームでアルバイトしていた私にとっては、
何度も通った馴染みの場所...の筈が、豊島園は2020年8月31日で閉園し
現在は「ハリー・ポッター」のスタジオツアー施設に変わっている。
友人Tと豊島園駅で待ち合わせして いざ季楽堂へ。
表通りから裏通りに入り 横道に逸れる。
え?ここ曲がるの
お稲荷さん
おおっ 立派な古民家。
樹齢数百年、高さ30mのけやきをはじめ、多くの樹々が生い茂る武蔵野の森。
その森にたたずむ築150年あまりの古民家。
未来へと残し 伝えることをテーマに、多くの人々によって再生され
現在はイベントの貸し出しをしている「けやきの森の季楽堂」
今回のフライヤー、表がモノクロなのは、古民家合わせね。
長生き けやきの前には井戸が。
ちゃんと水が出るらしい。
こちらが主宰の長尾歩さん。
中学の時みたいに「長尾ちゃん」なんて馴れ馴れしく呼べないわよ。
江戸時代のお話なので、受付・スタッフの方々も着物を着てらっしゃる。
今回の芝居は 矢代静一さんの戯曲「宮城野」を舞台化したもの。
江戸天保年間の麻布の色街を舞台に、
女郎「宮城野」と、なじみ客の偽絵師「矢太郎」の会話が座敷で繰り広げられる。
二人芝居だけど 4チーム「花・鳥・風・月」に分かれていて、
私が観劇したのは「鳥」の 宮本京佳さんと梶原航さん。
各チームのブロマイドが販売されていた。
どのチームもそれぞれ艶っぽい写真。
ブロマイドはカッコよくポーズ決めてくれるのが素敵よね~。
開場まで土間で待つ。
と、あそこに気になる履物。
この下駄、黒猫で可愛い~
と思ったら、長尾さんの履物だった。
ねことユリイカに かかってるのね。
2階が気になると話していたら、開場後に上ってみて良いとの事。
おおっ、楽しげ~
1階の座敷が満席になった時だけ 覗き見席として使用するらしい。
この木の組み方、古民家ならではの醍醐味。
上から覗くのもワクワクする~。
窓や戸も味があっていいよね~。
父の田舎の家がこんな感じだった。
日本家屋といえばこの廊下。
窓から見える庭の緑も美しい。
散々ウロウロしまくった後、やっと席に座る。
1時間ほどの芝居といえど 椅子の方が楽なので、友人Tと並んで座る。
前説は演出の沢海陽子さん。声優さんでもある。
前説から 女郎屋の女将さん設定で、馴染みの客の矢太郎を案内し、宮城野を呼び込む。
ここから2人芝居の始まり。
宮城野は矢太郎の事を慕っているので、矢太郎の様子がおかしいのはすぐ分かる。
あんたがお喋りしないなら、私が代わりにお喋りするよ、と明るく話し出す。
矢太郎は師匠の写楽を殺してきたのだが、宮城野はそれを察していた。
二人の交わす会話は嘘と真実が混じり合い、
矢太郎と惚れ合っている写楽の孫娘の存在を知った宮城野、
物語は二転三転、表情を変えていく。
宮城野の姿を絵に描こうとするが、それも出来ない。
人殺しの罪人となった矢太郎と写楽の孫娘を逃がそうとする宮城野。
そしてその罪を被るのが宮城野である。
宮城野の自己犠牲のエピソードが壮絶すぎて、唖然茫然。
家族のため、愛する人のため、自分は女郎になっても罪人になっても構わない。
とても彼女の気持ちは理解できないが、来世は幸せになってほしいと願うばかりである。
いやぁ、確かにこれは役者さんが物凄いエネルギーを使う芝居だった。
主宰やりながら出演できる内容ではない。
ただ、長尾さんがやりたかった芝居だというのも納得。
人間の愛と欲と苦しみと願いが凝縮された1時間で、観る方もドッと疲れたけど、
こういうシリアスな芝居が観られる大人になって良かったと思う。
因みに宮城野と矢太郎の会話に出てくる「東洲斎写楽」は、
江戸時代の浮世絵師で、1774年にデビューし
およそ10ヶ月の間に約140点の錦絵を描いて、その後消息を絶った謎の人物なのだ。
っつか、ねことユリイカ第一回公演と全然違うな~。
第一回公演「雪古森の春」はファンタジーでユーモアもあったけど、今回はシリアスのみ。
役者の技量が試される難しい芝居だけど、見事に惹き込まれました。
季楽堂も含め 素晴らしい舞台でした。
で、集中するとお腹空くよね~。
友人Tの妹Yちゃんが この近くに住んでいるというので、季楽堂まで来てくれた。
練馬駅の方まで一緒に歩き、案内してもらったレストラン。
「La MUMEI ROU」
テーブル席は予約でいっぱいだというので カウンター席へ。
どうやら日替わりメニューらしく、フードメニューは紙ペラいち。
仕入れで変わるんだろうね。
前菜&ノンアルコールビールで乾杯。
Yちゃんは自転車だから 飲酒運転になっちゃうからね~。
この姉妹は年子で、小学5年生から知ってるけど 全然変わらないんだよね~。
YちゃんはTの結婚式以来なので 24年ぶりくらいだけど、すぐ分かった。
Tとは小学6年の時の学芸会でも「長者どん」と「お侍さん」で絡み役をし、
中学に入ると演劇部で3年間活動し、メッチャ楽しかったんだよね~。
当時 大ブームだった「冒険者たち」で、
Tは「ガンバ」、私は「イカサマ」をやった。(ネズミを擬人化)
先輩後輩関係なく仲良しだったのが演劇部の自慢。
Yちゃんは合唱部だった。
私も年子の姉がいるんだけど 喧嘩ばっかりだったので、
T姉妹の仲の良さが羨ましかった~。
ばくだん(海鮮刺身の小間切りに醤油を混ぜて食べる)
大山鶏の唐揚げ(定番の美味しさ)
グリーンアスパラの天ぷら(塩とレモンでサッパリ食べる)
歯応え最高!
チャーシューチャーハン(間違いない旨さ)
レンゲ可愛いね。
器も全部凝っててお洒落。
トイレの手洗い場がお洒落だったのでパチリコ。
私の推し色石鹸水。
やっぱ好きな仲間と食事に行くと、更に食事が美味しくなるよね~。
帰りにTから手作りのバッグを貰っちゃった。
趣味でこういうの作れるの女子力高いよね~。
私は劇団で衣装担当だったんだけど、細かい作業が大嫌いなので、
趣味でバッグや巾着だなんて、絶対作りたくない。
前回ねことユリイカの芝居を観に行った時も手作りミニ巾着をもらった。
私の推し色をくれるのメッチャ嬉しい。
そんなこんなで、去年書けなかったネタも盛り込み、
長尾さんの活躍は今後も応援しま~す
次回はまた芝居ネタの予感。
乞うご期待
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