少しづつ

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着信アリ

2019年12月15日 05時38分09秒 | MOVIR
 当時は睡眠2~3時間程度。毎朝起きて吐く唾が泥そのものだった。
現場の責任者を図らずもする事になってしまっていたので始発二本目から
外現場で作業、その後昼には事務作業で書類作成。
帰宅すると当時ウェブでフリマなどをしておりその対応で寝るのは大体午前二時。

そんな状況の時、自分の携帯に自分の番号から着信があった。
自分の発信履歴を見返しても発信はしていない、だが着信には確かに
発進元が自分。

同時期、チャット友達が「あなたが白装束を着て…」と直接電話をくれた。
すでにその時は病院通いで当日は診察を終えて帰る途中だった。
話しながら(このまま話していたら相手にも憑依してしまう)と感じて
半ば強引に通話を切ってしまった。
あれ以上話していたらおそらくその後、自分に襲い掛かる地獄へ巻き込んで
いただろうと現在でも思う。

ズルズルと引きずり込まれた空間はそれはおぞましく恐怖そのもの。
鬼、ではなく餓鬼という存在を見かけてこれに気付かれたら八つ裂きに
されると思って必死に逃げた。

やがて息を自分でする事が困難になり、部屋で横になっていても
空気の重さで押しつぶされそうになる毎日。
ある程度は何ものかが来ても払えていたのだがこの時は到底太刀打ち
出来なかった。

行く先はこの世でいうところの独房。

社会からは隔離された状態なのでシャバに出てから携帯解約。
それでも数年は現世地獄。

着信アリという映画を知ったのは星回りが結構変化してから。
転送云々の話は自分には無かったが空気が襲ってくる感覚はそのまま。

今でも私は携帯電話など持たない
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