当時は宅浪、予備校に通わずに自宅で浪人勉強していた
兎に角退屈で暇、いつの間にか家から出るのも億劫になりせいぜい月に一回くらいしか
外出しない
必然、生活パターンは単調で生来の無気力感が増大していった
この状態が数ヶ月も続くと刺激が欲しくなる
現在で言う薬物依存、とは言ってもシャブやハッシッシは入手する術も知らないので
風邪薬を徐々に増やして頭が痺れるのが面白く
それがやがて(雪山でこれやったら寝てるうちにあの世行きじゃね?)との想いが強くなった
だが引きこもった数か月間ですっかり外に出るのが恐怖になっており、勇気を振り絞って
目指したのは樹海
あまりの無知ゆえ地図を見て新宿から大月まで出て徒歩で目指したら日が暮れて来て
散々道に迷ってやっとのことで帰宅
それでも異世界への願望は消えない
結局、実行に移したのは年末だが東京でも路上凍死した新聞記事を読んでものぐさな自分は
神社の茂みの中で事に及ぶ
教訓となったのは
退屈と暇
と当時の日記に書いた
18歳、どんな環境に居ても朝日と午前中の外出は心掛けるべきと助言する