桜に想う

やっと美山にも桜が咲きはじめました。ふらっと美山のそばの桜並木も蕾が膨らみ2輪3輪と咲いてきました。あたり一面が桜色に変わってきました。私は満開の桜より少しだけ咲いた桜が好きです。どうして私たちはそんなに桜に魅かれるのでしょうか？私たちは長い冬を経験します。花もなく日差しも弱く暗い日々が約3カ月あまり続きます。気温が上がり桜の蕾が見えた時、「ああ、やっと春が来た」とうれしくなるのです。私にとっては桜は大きな意味を持ちます。35年前癌の手術をして、その年の桜に出会えた時「生きている」と実感しました。再発におびえながら「来年も桜を見るために生きよう」と思ったものです。春の桜に出会ったとき「ああ今年も1年生きてきた」と思うのです。もう66歳になりました。残りの人生の方が少なくなってきました。このごろは「あと何年桜に出会えるのか」と寂しくなってきています。
今私は毎年数本の桜を家の周囲に植樹しています。この桜たちが大きくなって満開の桜をの花を咲かせるときには生きていないかもしれませんが、私の生きた証として咲いてほしいと願っています。

明日は久しぶりに英会話教室に行きます。5年間一緒に勉強した仲間にお礼を言って別れたいと思っています。ひとまず英会話はやめます。70歳で本を出版したいので朝日カルチャーセンターのエッセイ教室に行きます。原稿をためたいからです。また新しい仲間に出会えるでしょう？

　　　　　　　　　　　　　美山の筍を使った筍ごはんです。