先日、国立近代美術館で開催中の
平山郁夫・祈りの旅路展(ココから→公式サイトへ)
へ行って参りました。
平山氏ご自身の音声ガイドで解説を聴きながら
鑑賞することができます。
平日の午前中にもかかわらず来場者は多く、
入り口は開館1時間前には長い列ができていました。
平山さんの喜寿を記念し開催される今回の展覧会では「仏教伝来」をはじめ、シルクロード等の代表的な作品
80点余りが内外から集められ展示されています。
鎌倉のご自宅で録音したのでしょうか、
時折烏の鳴き声がBGMとなり、穏やかな平山さんの語りに耳を傾けながら、一点一点をゆっくりと鑑賞しました。
丹念に色を塗り重ね、実際の岩肌のような質感を筆一本で描き上げられた作品は、ただただため息が出るばかりです。平山さんの誠実なお人柄を感じる作品に時間が過ぎるのを忘れ鑑賞しました。
被爆と言う過酷な体験を経て、平山さんが生涯を通して描かれてきた作品の数々は、人として生きる意味や反戦への思いが込められ、見る者の心を強く打つものばかりでした。
折角遠い東京まで来たので、これから神保町を経て
もう一箇所美術館へ寄ります。 (秋休みの一日)