サスケの日曜日

小さな発見を楽しみに!

仮設支援

2012-04-29 14:48:27 | 東日本大震災

 
                                                        <桜満開の石巻>

 月に一度を目標に細く長く、自分の出来ることを。
 ボランティアを始めて何時の頃からかそう思い、仕事と家事の合間に続けています。

 4月27日~28日、先月に引き続きKSVN・かながわボランティアネットワークの運営するボラバスに参加させていただきました。
 今回は、仮設住宅での支援活動と言うことで、これまでに経験をしたことにない支援内容に、事前研修は受けたもののちょっぴり不安を持ちながらの参加です。

 出発当日、仕事を終え(と言うか無理やり終了させ)、神奈川県民活動サポートセンターへ滑り込みで着く。
 受付、ネームプレートの準備、機材の運び込みなどを済ませ、定刻より早く出発。
 バスは、一路目的地の石巻をめざします。

 車内では、スタッフさん(この方達ももちろんボランティア)から日程の確認。そして参加者の自己紹介。
 遠くは千葉県松戸市や、足柄下郡山北町から参加された5人娘さん(間違い無く私よりかなり年上?)など、様々なところから そして、ガテン系活動班と違い年齢層にも幅がありますが、仮設支援と言うことで、女性が圧倒的に多い構成です。 偶然にも今日がお誕生日の62歳と40歳の二人の方へ、ハッピーバースデーを大合唱、バス車内はとっても和やかです。

 出発後約2時間、佐野SA着。かなり遅めの夕飯ではありますが、この際カロリーには目をつぶります。
 最近は、夜行での行き来にもすっかり慣れて、再びバスに乗り込むと即効睡魔が。

 午前4時、目が覚めると、石巻市北部にある道の駅、上品の郷(じょうぼんのさと)でした。暫し仮眠続行。
 午前7時半洗面、朝食を済ませバスは次の地へ。因みに上品の郷は入浴施設もあります。石巻を視察する政府のお偉いさんはここで休憩をしていくらしい。





 石巻市内、ひより山公園麓、海岸線に近いところです。
 この辺りは、震災当日津波が幾つも違う方向から襲来し、大きな渦が巻き甚大な被害が出た所だそうです。
 ここで営業していた方が何も無くなってしまったこの場所に、この大きな看板を立てたことは、地元たけでなくマスコミにより全国に知らされました。
 この場所に立たせていただき、犠牲になられた方へ黙とうをさせていただきました。


 
 きょうの石巻は、天候も上々、山沿いに建つ仮設住宅の周りは桜が咲き、春らしい長閑な田園地帯です。

 何処の被災地も仮設住宅は、かなり内陸部に入った所に立ち、市街地で生活をしていた方々にとっては、環境の激変は、新たはストレスを生んでいます。
 仮設住宅によっては、様々な地区から被災者が集まっているため、もともとコミュニティーが無い。仮設住宅によっては集会所すら無いところもあるそうで。やっと自治会組織ができても、意思の疎通が上手く出来ず、運営上の問題が起きたり“繋がりを作る”ことの難しさを感じ、自治会をまとめる方の疲労感も溜まりつつあるとのことです。
  
 

 私たちがおじゃました仮設住宅には、100畳ほどの広間と和室にキッチン・トイレの着いた集会所がありました。2か所の住宅に分かれ、オープンの時間までに手分けして荷物の搬入、セッティングを急ぎます。  

これって、チャンバラごっこをしている訳ではないんです。 ボランティアの中にバルーンアートが出来る方がいて、急遽講習会を開いているところです。<作って判ったこと>長さの配分が難しい!私は何度作っても胴長のダックスちゃんになってしまいました。(>_<)
で、右が講師の作ったプードルちゃん。可愛い!

 いよいよ「お茶っこサロン」開店時間。
 「楽しみにしていたんでがす」 と言いながらおばあちゃん達が笑顔で入って来てくれました。
 その一言に、緊張していた私たちの気持ちが一気にほぐされて~♪♪

 きょうは、お茶っこしながら手芸を楽しんだり、若手の歌手さんの歌を聴いたり歌ったり、山北町のお母さん、あ、いや5人娘さんのスティック体操を楽しんでいただきます。

 
 手芸は、スタッフさんのアイディアで用意された材料で、鯉のぼりの飾りづくり。
 完成品を見せると、創作への意欲を見せてくださり、さっそく生地選びに。
 みなさん、それぞれ創意工夫されて、リボンで吹き流しまで付けられ、なかなかの出来栄えです。

<鯉のぼり完成>

 若手歌手さんとの歌を楽しむコーナーでは、自治会長さんの目にも光るものが。
 そして参加された方々も、気持ち良さそうに歌われて♪
 歌声に誘われて途中から参加されるかたも♪

 午後からは、山北町の5人娘さんのスティック体操です。
 スティック体操とは、介護支援に携わる山北町のみなさんが考案した体操です。今日、この日の為に持ち込まれた体操用の紙製のバトンは、地元の平均年齢85歳の方が丹精込めて作って下さったものだそうです。
 私も、輪の中に入れて頂き体操に参加させて頂きました。
 椅子に座ったまま無理なく身体をほぐして~
 和やかに、歓声飛び交い~
 時間はあっと言う間に過ぎ終わりの時間に。

 「かながわさん、また来月も来るの?待ってっからね~」
 
 みなさんそう言ってくださり、帰って行かれました。

 
 バタバタと後片付け、原状復帰。
 石巻に着いて12時間後、ボラバスは横浜へと戻ります。

 今、被災地に入るボランティアの活動内容も多様化する中、果たしてそれが被災者の為に約に立っているのだろうかと疑問視することもしばしば耳にします。実際、地元の方から非難される様な団体さえあると聞きます。
 
 今回の仮設住宅への支援は、そこに住む方々に楽しんで、ゆっくりして頂くことが最終目的ではなく、その様な時間を過ごして頂きながら、仮設住宅に暮らす住民同士の繋がりを作るお手伝いをさせていただく、と言う目的が、この1日、いやほんの数時間の活動ではありましたが自分なりに理解できました。

 キャンセル待ち7番目、ラッキーにも繰り上げ採用で活動に参加させて頂き、貴重な体験をさせて頂きくことができました。スタッフのみなさんを初め、一緒に活動し、お世話になったボラ仲間のみなさんに心から感謝です。 

 
 また、来月 ボラバス乗れますように。 
 
 
 
  


 
   


 

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