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まずは何をしよう

レポートNO3:獣防護柵を里山に設置すると「将来不法投棄物化しかねない」のではと不安になる!2022/12/13

 先日12/11に今年の春先2022年3月に地域コミュニティで設置した獣防護柵の状況をぶらりと見て参りました。以降、私が感じたことを記述してみました。

目次
・視察に至る経緯
・視察場所
・視察結果
・視察して感じたこと
・将来不法投棄物化しかねない不安
・果たして防護柵は設置した方が良い物なのか
・まとめ

それでは、目次に従って
【視察に至る経緯】
防護柵を設置して半年以上経過したので現状を見て回った。

【視察場所】
畑から歩いて10分程の里山で、地域コミュニティで数キロに渡り設置したワイヤーメッシュ防護柵の一部(200m程度)を歩いて視察した。

【視察結果】
2箇所獣により壊されて獣道が出来ていた。
➀小動物(狸?ハクビシン?アライグマ?等)によるもの
被害状況:防護柵ワイヤーメッシュの下から侵入する物で、ワイヤーメッシュを覆っているネットをちぎって土をかき分けて侵入

②猪によるもの
猪の破壊力に唖然とした。ワイヤーメッシュが曲げられて破壊されている状況。凄い鼻先の力だと思います。

【視察して感じたこと】
・簡単に防護柵で生き物を防ぐことはできない
・設置作業したときに、防護柵メーカーアドバイザー(購入先から設置当日派遣された方)から「兎に角少しの隙間なく防護柵を設置すること」と言われて作業しましたが、穴を掘られて侵入されたらお手上げです。
・防護柵は設置してお終いでなく、定期的なメンテナンスが重要だと痛感しました。
・防護柵設置の検討をする段階で将来のメンテナンスの事も考慮すべき

【将来不法投棄物化しかねない不安】
防護柵は定期的なメンテナンスをしなければ意味の無いものだと私なりに理解しました。(獣道が出来てしまえば、周囲の被害を受けていない防護柵の存在価値が失われるわけです)
従って、メンテナンスをしなければ防護柵は意味のない不要物となり、「将来不法投棄物化しかねない物となります」
将来にわたってメンテナンス出来るか?…… 高齢化社会において防護柵を引き継ぐことが出来るか不安でたまりません。
それ以前の話となりますが、メンテナンスの決まり事を地域コミュニティで文書化して具体的な防護柵設置の検討に入る必要がありますね。(提案しなければなりません)
【果たして防護柵は設置した方が良い物なのか】
私はメンテナンスが出来る保証がなければ設置しない方が良いと考えます。将来ワイヤーメッシュの残骸が里山に残ることは問題だと感じます。

余談ですが、畑仲間が竹を採りに行ったときに熊が木に登って防護柵を乗り越えようとしている場面を目撃しています。環境に順応していますね!近隣の柿を食べに来ているようで最近の出来事です。

【まとめ】
・防護柵を安易に設置しないこと「設置してからが防護作業の始まりと考えるべき」
・定期的なメンテナンスが出来る補償がなければ防護柵導入は実施すべきでない
・将来防護柵が老朽化したときの撤去のことも防護柵設置時に文書化すべき

と感じました。以上、個人的に思ったことです。

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