見出し画像

まずは何をしよう

レポートNO5効果検証「省エネカーテン玄関に」2023/1/20

 我が家の玄関に取り付けた省エネカーテンの効果の検証を実施したレポートです。予想以上の断熱効果に驚きました。

 ・・・ 目次 ・・・
1.経緯
2.取り付け前の玄関の状態
3.省エネカーテン取り付け
 3.1 材料の選定
 3.2 取り付け工事
 3.3 取り付け後の玄関の状態
4.効果検証の手段
 4.1 デジタル温度計の設置場所
 4.2 測定環境条件
 4.3 検証方法
  4.3.1 カーテンによる冷気遮断効果検証
  4.3.2 カーテン有無の室温変化
 4.4 温度計の校正
5.測定データ
 5.1 冷気遮断効果データ
 5.2 カーテン有無の室温変化データ
6.考察
 6.1 カーテンによる冷気遮断効果検証
 6.2 カーテン有無の室温変化
7.まとめ

 それでは、目次に従って記述していきます
1.経緯
 NHK「クローズアップ現代」で日本の家屋は昔から光を取り入れる寒い構造となっており省エネ対応が必要だと…… 
対応として、窓に「二重サッシ」「カーテン取り付け」等の省エネ対応が……
また、室温の寒暖差による健康への影響が……
といった内容で
 以前から我が家の玄関からの冷気が気になりカーテン取り付けを頭の片隅に置いていた所、番組を視聴して背中を押されました。また、たまたま10年に一度の大寒波がやってくるとの天気予報が「早くやれと」お尻を叩いたわけです。

    【作業スケジュール】
    1/20 DIY部材の購入
    1/21 カーテン取り付け工事
    1/22~29 省エネ効果データ測定

2.取り付け前の玄関の状態
 玄関の素材がガラスなので熱を通しやすい素材となっていますが、密封性はゴムパッキンで良く出来ていると思われます。ガラス素材で玄関が明るくて良い面もありますが、冷気が伝わりやすいのが欠点です。


3.省エネカーテン取り付け
  外からの冷気を遮断するために玄関扉全面をカーテンで覆うことが不可欠となり、カーテンレールの取り付け方法、カーテン寸法が工事のポイントとなります。
 また、カーテンを使用するのは冬場のみで、他の季節は取り外しておきます。カーテンを外した見た目も考慮する必要があります。

 3.1 材料の選定
 品数の豊富なN店舗で購入
 ➀カーテンレール:伸縮タイプを選定
・上部の隙間を極力無くすために取り付け金具を使わずに、カーテンレールを天井板に直接取り付ける事とします。(取り付け金具を使うとカーテン最上部に前に出る出っ張り分3cm?隙間が出来る)
・直接付けるには、カーテンレールの取り付け穴ピッチが合わないので金属用のドリルで穴開け作業が必要です。
・カーテンレールの色は天井板と同色の茶系を選択して目立たなくしています。

 ②カーテン:カーテンは、素材と寸法が選考の決め手となります。
・素材は断熱効果のある素材で玄関に合う色を選びます。
・寸法は玄関の形状が特殊なので選定に苦労します。オーダーメイドカーテンにならざるを得ないかなと思いましたが…… 上手く既製品(丈2m30cm × 幅2m)を購入できました。

カーテン寸法に関しての注意事項
注➀ 幅寸法に関してはすごく余裕が(1.4倍前後)あった方が側面の隙間を完全に防げます。
注② 丈寸法に関しては5cmは床面に着くぐらいの寸法が必要です。床面との隙間を無くすため

 3.2 取り付け工事
  ➀レールの取り付け作業
 左右隙間無くピタリとカーテンレールを取り付けます。市販品は伸縮タイプなので取り付け可能です。但し、カーテンレールの取り付け穴はドリルで空ける必要があります。
 下記写真のように、玄関扉手前約15cmにカーテンレールを取り付けます。


②カーテンの取り付け
 カーテンを引っかけて終了です。

 3.3 取り付け後の玄関の状態
 カーテンで締め切った状態を示します。
➀全体写真
 こんな感じですが、隙間が出来るだけ内容に閉めます。写真では左端に隙間が出来ていますが左下部を丁寧に寄せましょう!!!


②上部の状態


③下部状態
 下部はカーテンの長さに余裕があるので隙間は出来ません。



4.効果検証の手段
 デジタル温度計を定位置2か所に置き温度を測定してデータを収集します。
 4.1 デジタル温度計の設置場所
  デジタル温度計1:玄関扉とカーテンで区切られた空間温度を測ります。
        この空間の温度を「扉側温度」と以下呼称して記述します。
  デジタル温度計2:カーテンで仕切られた玄関室内の温度を測ります。
        この空間の温度を「玄関室温」と以下呼称して記述します。




 4.2 測定環境条件
 測定環境:玄関の空気の対流を測定中は変えないように測定することがポイントとなります。

①測定時刻
 測定時刻は、家全体の室内温度が安定している時間帯を選択します。イコール、住人が活動していない時間帯となると朝の活動する直前の時間帯となります。
 測定者が朝一番で起床して6:30~7:00の時間帯でデータを取得します。(7:00以降は住人が活動を始めるので測定不可)

②測定期間
 1/23~1/28の6日間(時間帯6:30~7:00)

③測定環境
 ・暖房器具は就寝前にoffし、発熱媒体などの室温に変化を与える媒体はなくします。
 ・扉、襖などの開閉は就寝前の状態を測定終了が完了するまで触れない。但し、測定者の移動のための開閉は速やかに行い元の状態に戻す。

③測定
 以上により、就寝後からの環境を保った状態で温度測定を実施する。

 4.3 検証方法
 気象状況と室内環境が測定期間中に再現できれば、2日間かけてカーテン有無のふたつのパターンで「玄関室温」を測定すれば断熱効果の検証できることとなります。しかしながら、気象状況は常に変化しているし、室内の熱源も変化するので不可能となるため、下記の簡易検査で代行することとします。

  4.3.1 カーテンによる冷気遮断効果検証
 本効果検証は、カーテンの断熱効果を検証する測定です。デジタル温度計1とデジタル温度計2との温度差でカーテンの断熱効果を判定する物です。測定開始6:30に温度数値を収集します。

  4.3.2 カーテン有無の室温変化
 上記4.3.1項のデータを取得後に、カーテンを開放にします。それによりデジタル温度計2の温度変化を時間と共に読み取ります。要するに、カーテンを取り除いたときの時間経過による温度変化を調べます。

 4.4 温度計の校正
  家にあったデジタル温度計を使い測定したので測定器の校正が必要となります。校正方法は、デジタル温度計を二つ並べて6時間後に各温度計が示す温度値の差分を測定して補正を掛けることとします。 
 その結果、二つのデジタル温度計が示す温度差は0.4度あったので、0.4度を補正値として測定結果に反映することとします。(例えば、低い数値を示すデジタル温度計の温度計値に+0.4を加えた値を測定値とします。今回は、±0.2度それぞれ補正))

5.測定データ
 5.1 カーテンによる冷気遮断効果データ

 5.2 カーテン有無の室温変化データ
 上記5.1項の表の一番右端「カーテン開放30分後」が計測データとなります。

6.考察
 6.1 カーテンによる冷気遮断効果検証
 カーテンの断熱効果は、2.5度~5.5度の範囲で数値化できました。
(1)外気温が低い程断熱効果があることが判りました。(低い程効果があることは、断熱度数が上がることなので良い特性です)
(2)冷気遮断効果として、扉側温度0度で5度の断熱効果があると判明しました。(注:あくまでも本実験環境下での結論です)

 6.2 カーテン有無の室温変化
 カーテンを開放すると玄関室温がある程度下がると思ってデータ取りを始めましたが、30分経過で-0.1度の低下で終了しました。本実験でも外気温度が低いときのみ温度が下がりました。推測ですが玄関扉とカーテンとの間にあった冷気が拡散して-0.1度の低下となったと想定しました。

7.まとめ
 想定した以上に省エネカーテンの断熱効果はありました。たかが布きれと馬鹿にしたもんではなく、DIYは無駄にならず大変貴重な産物となりました。
・ガラス素材の玄関扉にはお勧めですね!

 副産物ですが、ガラス素材の玄関扉は明るくて実に良いことに気付きました。カーテンをした玄関は暗くて「朝!!!! 朝!!!! 」という実感がなくテンション下がりました。

@最後に、本検証データはあくまでも個人で設定した環境下での実験ですので注意が必要です。


名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最新の画像もっと見る

最近の「レポート」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事