里の常連さん情報

横田の里の常連さんが綴る里のネタ特集

熱い夏の夜を快適に♪

2015年08月05日 | 夏ネタ

睡眠改善シニアインストラクターの内海裕子さんが、エアコンだけに頼らない夏の快眠法をやさしく伝授。ここでは、入浴の心得を教えてもらいましょう。

 * * *
 入浴は睡眠における重要なポイントです。暑い日はシャワーだけですませたいという人もいますが、時間があればぜひ入浴しましょう。就寝の30分から1時間ほど前に38℃くらいのぬるめの湯にゆっくりとつかると、心身ともにリラックスモードに入りやすく、入浴後に上がった体温がほどよく下がり入眠しやすい態勢が整います。

 夏でも冷え症に悩んでいる人は、手湯足湯をして血流を促すのも有効です。また、熱いお風呂(42℃程度)が好きな場合は、体温が上がりすぎて入眠モードに入るための体温になるまで時間がかかるため、就寝約3時間前の入浴がおすすめです。


***

 結局、今年の夏も暑くなったが、だからといってエアコンをガンガンに動かすわけにもいかず、光熱費節約のためにも節電が重要となる。そこで節約アドバイザーの丸山晴美さんに、エアコンでの節電のコツを教えてもらった。

 エアコンは「こまめに切った方がいい」という意見と、「あまり切らない方がいい」という意見があるが、実際にはどうなのか。たとえば、10分ほど外出するとき、エアコンはどうしたほうがいいのか?

 正解は「つけっぱなしにする」だ。エアコンは、立ち上がりの初期運動に500W~1000W程度のエネルギーを使う。その後、室温が設定温度に落ち着く約30分後には100W前後に抑えられるため、5分、10分程度の外出であれば、止めずに運転をしておいた方が節約になる。

「こまめに消すより短時間の外出なら消さないほうがむしろお得。出がけに設定温度を1℃上げておくと、さらに節電効果が高まります」(前出・丸山さん)

 では、もっと室内を涼しくした時はどうするのか。重要なのは設定温度ではなく、風量だ。体に風を受けると涼しく感じるので、風量を強めた方がいい。設定温度を1℃下げると約10%電力量が上がる。風量を強めると電力量は上がるが、室温調節に電力を使わないため、温度を下げるよりは節電になる。

「45Wの扇風機と併用する場合も1℃下げるよりも、約910円安くなります。さらに省エネ系の扇風機なら、風量を強くするのと同じ電力量にすることもできます」(丸山さん)

 そして風量設定は「微量」ではなく「自動」、がベスト。“何でも弱く”した方が電力はかからないように思えるが、実際は×。特に最初から微風や弱で起動すると、部屋を設定温度にするまでに時間がかかり、余計に電力を使ってしまうことに。電力中央研究所の主任研究員の上野剛さんは、説明する。

「部屋の状況に合わせて風量や風向を選択するのが“自動”モード。冷えてからは消費電力を抑えながら設定温度をキープしてくれるので、実は、いちばん節電になるんです」

 また、エアコンには「ドライ(弱冷房除湿)」と「冷房」という2つのモードがあるが、設定温度が同じの場合、どちらが節電効果が高いのか。

 答えは「ドライ」だ。空気の温度と湿度を下げるのが冷房、温度をできるだけ下げずに湿度を下げるのがドライ(除湿)。「東京電力の資料によると、設定温度24℃のときのコスト比較をすると、1時間あたり冷房は11円、弱冷房除湿は4.1円となっているため、ドライの方が節電に。ただし、再熱除湿という、強く冷えた空気を再び温めて除湿するタイプの場合は14.9円もかかるため、コストがかかってしまう。エアコンの除湿タイプがどちらかを、まず確認してみてください」(丸山さん)