牛丼チェーンの吉野家は、Tポイント・ジャパンとTポイントプログラム契約を締結したことを発表した。2015年度内をめどに、吉野家においてTポイントサービスの導入を開始するという。
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TSUTAYAやファミリーマート、ガスト、マルエツ、ENEOSなどで導入されているTポイント。その利用者数は、5000万人以上にも上る。吉野家によると、Tポイントの顧客データを活用することで、「ロイヤルユーザーの継続利用、新規顧客の定着化など、お客様に応じた費用対効果の高い販促策」に取り組むほか、「Tアンケートを活用した消費者インサイトの把握などを通して、商品開発や販促施策などの充実」につなげていくとのことだ。
積極的なマーケティングを目的としている吉野家のTポイント導入。ユーザーとしてもポイントの還元があるため、ツイッターでは、
「吉野家でTポイント使えるようになるだと! 嬉しいじゃないか」
「吉野家にTポイント導入とか最強じゃねーか」
と歓迎する声もあるが、それ以上に複雑な心境の吉野家ファンも。
「会計の時間が長引くだけで(補足:Tポイントカードを)出したら他の客から舌打ちとかされそうで怖くて出せないよ」
「吉野家でTポイントとか会計に時間かかるの導入するの迷惑、客も店員も」
「吉野家でも『Tポイントカードはお持ちですか?』って聞かれるようになるのだろうか?真面目にそれは勘弁してほしい」
などと、会計時にポイントカードの有無を訊かれたり、カードを出したりするのが煩わしいとの意見が多いのだ。また、
「そのついでに、WAON以外の電子マネーや決済方式も使えるようにしてほしい」
「WAONだけじゃなくTマネーで会計出来るようになるといいなぁ」
と、Tポイントだけでなく、現在吉野家で利用可能なWAON以外の電子マネーの導入を期待するネットユーザーも多い。
Tポイントカード導入には煩わしさを感じつつも、電子マネーの導入を求めるネット上の吉野家ファンたち。彼らの重視する会計時のスムーズさの問題は、今後改善されていくのだろうか。
(小浦大生)
初めて書いた長編小説『火花』(文藝春秋)で第153回芥川賞を射止めたお笑いコンビ・ピースの又吉直樹。同作の単行本累計発行部数は124万部を記録し、まだまだ伸びる勢いだ。しかし、今回の又吉受賞に関しては、『報道ステーション』(テレビ朝日系)のキャスター・古舘伊知郎が「芥川賞と本屋大賞の区分けがなくなってきた感じがするんですけど」と苦言を呈すなど、「話題作り先行の受賞では?」とデキレースを疑う声があることも確かだ。
「当初は、2010年に『KAGEROU』(ポプラ社)でポプラ社小説大賞を受賞し、その後一作も書いていない水嶋ヒロのせいで“芸能人が書く小説=イロモノ”感が強くなっていたため、又吉の小説に対して、『芸人が書いたというだけで反応する読者は浅ましい』と語る編集者は大勢いました。
しかし実際に読むと、過去の芥川賞受賞作と比べても遜色のない出来。弱い部分も含めて人間の内面に向き合って真摯に書いた、しっかりとした傑作だと思います。出版不況で書店に人が通わなくなった今、又吉の存在はありがたいですよ。これをきっかけに、ほかの本にも目を向けてくれればと、みんな期待しています」(文芸書編集者)
「又吉の実力には文句のつけようがない」(同)とのことだが、実は候補作選びの段階で、又吉受賞を有利に進めるふしがあったようだ。
「又吉は、三島由紀夫賞では上田岳弘の『私の恋人』(新潮社)に僅差で負け、受賞を逃していました。上田は前回の芥川賞にノミネートされていたし、三島賞を受賞したとあって、今回の芥川賞にも当然ながらノミネートされると思っていたのに、外されてしまった。
これは『三島賞を受賞した上田が候補に挙がっていると、選考委員も又吉に芥川賞をやりにくいだろう』と、主催の文藝春秋が選考委員に配慮した“又吉シフト”を敷いたためだとうわさになっています。今回は新潮社から3作ノミネートされましたが、これも『新潮社からはもう3作も候補に挙がっているから、バランスを考えると、上田の「私の恋人」は入れられない』という雰囲気に持っていき、上田を候補から外す口実だったのではと疑われています」(同)
さまざまな憶測はあれども、出版業界から又吉にかけられている期待はとてつもなく大きいということは真実のようだ。
サッカーのJリーグは21日に都内で行った定例理事会で、リーグアドバイザーとして元ライブドア社長で実業家の堀江貴文氏(42)ら5人と契約することを承認した。2年契約で報酬はゼロ。しかし、会合1回につき交通費込みで1人あたり3万円が支給されることが、規約で決まっている。
堀江氏はライブドア社長時代の2004年、プロ野球の近鉄の買収に動き注目を集めた。だが06年に証券取引法違反などで逮捕。11年には長野刑務所に収監された。13年に刑期を満了し、現在は新規事業を展開中だ。
村井チェアマンは「過去のことより、今のJリーグにとって彼の知見やアドバイスが必要と判断した」。堀江氏がこれまで「サッカー専用スタジアムをJ1昇格条件に」「アジア戦略をもっと拡大すべきだ」など、得意のネットメディアなどを活用して提言していたことを買った格好だ。
Jリーグは今季11年ぶりに2シーズン制を復活。スポンサーも昨季より4社増え、メディアでの露出も3割近く増えている。しかし昨季の試合観戦者の平均年齢が40歳代(40・4歳)に突入。毎年1歳ほど上昇しており、若い世代にアピールできている状況とはいえない。リーグ戦のテレビ視聴率でも地上波ではこの10年で2ケタを記録した試合がない。
また今季は審判の誤審問題が続出。抜本的な解決策を見いだせないなど、リーグが抱える問題は山積している。
Jリーグでは現状打破を目指すと同時に、事務局の改革も実施中。村井チェアマンはオフィスの役員室の壁を取り払うなど、風通しのいい組織へ生まれ変わろうと苦心しているが、今回の堀江氏の“入閣”は、人材難に陥っているともいえる。
ちなみに、日本協会では08年に元ラグビー日本代表監督の平尾誠二氏と女子テニスのクルム伊達公子を理事に就任させる人事を行ったが、ともに実績は残せなかった。 (夕刊フジ編集委員・久保武司)
入学から4カ月で通算13本塁打をマーク。将来の日本球界を背負う和製ベーブ・ルースとして注目を集め「3年後のドラフト1位指名は間違いなし」と期待は大きい。だがネット裏で視察したスカウト陣は、“ドラ1”として成長するためには乗り越えるべき3つの課題があるという。
■スイング
この日は二ゴロ、一ゴロと2本の凡打を記録したが、いずれも130キロ台の直球を引っかけた。
某セ・リーグ球団スカウトは「彼のスイングはやや遠回りする形で、インサイドアウトではない。準々決勝までは高校レベルを超えたスイングの速さとバットコントロールのうまさで引っ張りきれた。だが、これから直面するだろう140キロ超の速球には、叩く際にバットのヘッドを立てて左中間方向への長打を狙う意識が必要」と指摘。
「大谷(日本ハム)や森(西武)は高1の時点でできていた。もちろんプロに入ってから直す選手も多いが」。さらなる高みを目指すには、改善の余地は大きいという。
■守備位置
中学1年の冬に負った腰のケガの影響などで、チームでは一塁を守っている。だがプロでは主軸打者や外国人選手が座るポジションでもある。「やはり一塁は、基本的に外国人選手に任せたい。守れるのが一塁だけでは、指名で敬遠されることが多い」(同)
グラブのハンドリングのうまさには定評があるが「横の動きが重い。腕が長くてグラブさばきがうまいだけに、体を絞る意味でも秋からは足を動かす三塁がいいのでは」と将来を見据えたコンバートをすすめる。
■過剰な注目
この日はインターネットで打席の内容が速報された。また生中継した『TOKYO MX』が2回時点で放送を終えたことにネット上で恨み節があふれるなど、注目度は過熱している。
当の清宮は「もっとお客さんに入ってもらいたい。注目されるのはうれしいですから」と強気だ。
だが「いかに自分を見失わないか。チームのために『打たないと』と思うならいいが、必要以上の注目を浴びて周囲の目が気になりだすと『打たないと何を言われるか分からない』と考えてしまう。精神面から崩れた選手を多くみてきた」(同)
自分との戦いに打ち勝つことも、スターになるための宿命なのだ。
勤続疲労がささやかれ、プロ入り初の不調で2軍落ちしていたエース摂津が、1軍に復帰して臨んだ21日・ロッテ戦(ヤフオクドーム)で2カ月ぶりに勝利。ソフトバンクは順風満帆でパ・リーグ首位を快走しているが、その反動で心配されるのが、松坂大輔投手(34)の去就だ。
工藤監督公認の下、松坂は来季復活へ向けた右肩痛の治療とリハビリに専念している。3年契約だけに何の問題もない。が、リーグ連覇と2年連続日本一に向かって突き進むチームの中で、1人だけカヤの外に置かれた心境はどうか。
「平成の怪物」「史上初の総額100億円日本人メジャーリーガー」などと騒がれた超大物だけに、忍の一字で来季復活へ頭を切り替えられるのか。工藤監督は肩痛を克服した体験談を披露したというが「ヒジはトミー・ジョン手術で治るが、肩は難しい」というのも事実だ。
超一流プレーヤーにはそれなりのプライドがある。心配されるのは今季限りでの電撃引退だ。先例がある。王球団会長の秘蔵っ子だった、球団OBの城島健司氏だ。
「日本人初のメジャーリーガー捕手だけに、頑張ってほしい」。球団在籍時に当時の王監督からそうエールを送られてマリナーズに移籍。が、捕手がイニシアチブを握る日本的なリードに主力投手が反発。2006年から09年までプレーして日本球界に復帰した。
城島氏は「何年か出稼ぎしたら、九州の球団に戻ってプレーしたい」と公言していたが、10年に4年契約で阪神へ。球団会長に就任していた王氏は獲得を強調したが、某球団首脳が阪神とのマネーゲームを恐れて撤退した経緯がある。
阪神での1年目は活躍したが、2、3年目はヒジ、ヒザの相次ぐ故障に泣き、自ら4年目の契約を破棄。「満足にプレーできないのだから当然でしょう」と潔くユニホームを脱いだ。松坂も同様の道を選択する可能性は否定できないだろう。 (江尻良文)
今夏のガソリン価格は、過去五年では安い水準で推移する見通しだ。原油高だった昨年同期と比べると二割近く安く、旅行や帰省などで自動車の長距離運転が増える夏の行楽シーズンを前に、家計への負担は例年より軽くなることが予想される。
浜松市西区のガソリンスタンドでは二十三日、レギュラーガソリンを一リットル当たり百四十円で販売した。利用した市内の主婦(37)は「夏休みは関西の実家への帰省や家族でキャンプに行く予定で、ガソリンは一円でも安い方が助かる」と話した。
同店など市内を中心に二十店のスタンドを運営する石油販売会社の営業担当者は「価格が高かった昨年までは、ガソリン代を抑制するために金額指定で注文する客が目立った。今年は満タンで給油する人が増えてきた」と語る。市内中心部では、百四十円前後で販売する店が多いという。
ガソリンスタンドにとって夏場は稼ぎ時。「価格が安いと金額指定で給油しても販売量が増え、メリットがある。これで猛暑になれば、さらに需要が増える」と、暑い夏を期待している。
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資源エネルギー庁が同日発表した、静岡県内のレギュラーガソリン一リットル当たりの平均小売価格(二十一日時点)は一四四円九〇銭。一七一円六〇銭だった前年同期比で15・6%の下落だった。一三五円前後だった今年二月からは上昇したが、過去五年では安い価格水準となっている。
調査した石油情報センター(東京)によると、昨夏以降、米国のシェールオイルの増産や欧州、中国の景気減速による需要減などから石油価格が下落。今年二月からはシェールオイルの供給に歯止めがかかったことで下げ止まり、現在は落ち着いた値動きが続いているという。
同センターの担当者は、今夏の価格動向を「ギリシャ債務問題は欧州連合(EU)が救済に合意したことで、下落要因ではなくなった。今後、石油価格は安定しそうだ」と予想。ガソリン価格も現在の水準が当面続くと見込んでいる。
セレブタレントのデヴィ・スカルノ夫人が23日、都内で行われた「第24回モンブラン国際文化賞 アート・パトロネージアワード2015」の授賞式にゲスト出演した。
話題が2020年、東京五輪の新国立競技場に及ぶと、途端に険しい表情になったデヴィ夫人は「せっかく五輪を勝ち取ったのに、みっともない」とバッサリ。
返す刀で「デザイナーだけで国際入札なんて、そんな幼稚なことがあり得るのか。普通、大きな建造物を建てるなら、デザイン、費用、納期の3本立てのはずなのに、デザインだけでなぜ決めたのか。信じられない」とまくしたてた。
海外生活が長く、国際感覚に富む夫人だけに「バラバラになっている組織を一体化して、ただちに責任ある組織を作らないといけない。担当していた組織(文科省や日本スポーツ振興センター)の人たちはサラリーをもらっているのかしら。そうだとしたら本当に無責任。この体たらくは」と舌鋒鋭く、国の混乱ぶりを批判した。
受賞した国際的バレエダンサーの熊川哲也(43)に対しては天使のほほ笑みを浮かべ「人種差別が残る時代に15歳で渡英して成功した。その上、後進を育て、日本のバレエ文化を国際レベルに押し上げる努力をしている。髪に白いものが生えているのを見て、その苦労が良くわかった。本当に素晴らしい」と手放しで称賛した。
夫人のグリーンの帽子はニューヨークで買い求めたもの。エメラルドのアクセサリーと合わせ、センスの良さが際立つ。
授賞式には熊川の親友で雅楽奏者の東儀秀樹(55)も出席した。
吉野家ホールディングス(HD)が7月9日に発表した2015年3~5月期の連結決算は、営業利益が前年同期比58.9%減の3億6300万円、最終利益が54.5%減の2億5300万円と大幅減益となった。主力の牛丼チェーン、吉野家の売上高は228億400万円で1.8%減、昨年12月に牛丼の価格を80円上げて380円とするなど、全体の約65%に相当するメニューを30~120円値上げしたことが客数減となって表れたほか、惣菜事業を分割して店舗数が減少したことなどが主な要因という。
値上げした当初、河村泰貴社長は「個人的には、(牛丼並盛で)500円以上の価値があるものを提供しているという自負はある」と語り、さらに人件費・水道光熱費・店の賃料などコストの上昇で値上げがやむを得ない状況にあると消費者に理解を求めていた。
しかし、利用者からは「380円ならば選択肢はほかにもある」「松屋に行くことにする」などの声が多く上がっており、ライバル店や他のファストフードに客が流れているとみられている。
その一方、吉野家HD全体でみると、株価は昨年10月以降なだらかな上昇基調にある。それは、06年に連結子会社化したはなまるが展開する、はなまるうどんが好調なことが大きな要因だ。
●うどん戦国時代に突入か
うどん業界で2強とされている丸亀製麺(トリドール)とはなまるうどんだが、店舗数を比べてみると丸亀製麺は国内に約780店舗で、はなまるうどんは約330店舗と大きく差が開いている。はなまるうどんは00年に丸亀製麺よりも先んじて事業を展開したが、讃岐うどんブームの終息とともに業績が低迷し、吉野家HD(当時は吉野家ディー・アンド・シー)に吸収された。
他方、丸亀製麺は急速に勢力を拡大し、09年にはなまるうどんの店舗数を追い抜いてからも年間100店舗を超える出店攻勢を続け、独走態勢を築いてきた。ところが、その丸亀製麺の勢いに昨年から陰りが見え始めた。出店ペースが落ち、14年3月期決算は売上高783億1800万円(前年同期比10.5%増)、営業利益50億1400万円(28.8%減)、経常利益49億2400万円(28.7%減)、 当期利益8億4900万円(73.9%減)となった。要因としては、出店が速すぎて人材育成が追いつかず、またカニバリズム(チェーン店同士で客を共食いすること)が起き、さらにライバルが増えていることが挙げられる。
同様の展開はコーヒー業界にも見られる。スターバックスコーヒーが急速に勢力を拡大した後、13年ごろに業績が頭打ち状態になった。そのころ、コメダ珈琲店に代表されるフルサービス型の喫茶店が多く台頭し、さらにコンビニエンスストアやファストフード店で質の高いコーヒーが売り出されるなど、「コーヒー戦国時代」といわれるほどになった。
その中で、スタバは質の高い接客やオリジナルの新商品によって差別化を図り、企業としての成熟を模索した。その結果、11年3月期に大幅に下落した業績は回復して15年3月期決算では3期連続で売上高、当期純利益とも過去最高を記録している。
つまり、丸亀製麺も同様に企業としての成熟期に入ったと見ることができるが、そんな同社を尻目に、はなまるうどんが再び勢力を伸ばしているのだ。15年2月期に売上高201億7500万円、営業収入187億5400万円と2期連続で過去最高を記録し、今期もさらに業容拡大を狙っている。対する丸亀製麺も今期は過去最高の業績予測を掲げるなど、強気な姿勢を堅持している。
さながらうどん業界も戦国時代の様相を呈しており、今後の動向から目が離せない。
米国とキューバは1日、1961年以来54年ぶりの国交回復と、双方の国で大使館を再開することで合意した。首都のワシントンとハバナに置いている利益代表部を大使館に格上げする。
米のバラク・オバマ大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長との間で交わされた書簡では、7月20日に正式に国交を回復するとされている。
オバマ大統領は「歴史的な一歩であり、アメリカ近隣諸国にとって、新たな1章の始まりになる。キューバは“隣人”から“友人”になった」と強調した。また、この夏、ジョン・ケリー国務長官が米国務長官としては70年ぶりにキューバに派遣される。
両国はどうしてこんなふうに仲良くなってしまったのか? これがよくわからない。たしかに、オバマ大統領の公約の中には、キューバとの国交回復は入っていた。
しかし、キューバと国交断絶をしていた原因が取り除かれたわけではない。キューバに対して経済封鎖した時の理由も、まったくなくなっていない。カストロ一党独裁で、人々を抑圧しているという事実は何ら変わっていない。
つまり、このままキューバと国交回復した場合、「なぜ、これまでキューバに対して経済封鎖を行っていたのか」という話になってくる。長い間、制裁をやり続けていたので、「制裁疲れ」をしたとでも言うのだろうか。
オバマ大統領は米議会に対し、キューバに科した経済制裁の解除に向けた対応を訴えた。しかし、上下両院で多数を占める野党の共和党は、「キューバ国民が政治的な自由を手に入れるまでは、関係を正常化すべきではない」と難色を示している。
今後、新たに設置される大使館の大使人事の承認などについても、難航することが予想される。私も共和党の言い分のほうが正しいと思う。
一方、キューバ国内からは、「今後はアメリカにいる家族と簡単に会えるようになる」などと歓迎する声も上がっている。国交回復がキューバの民主化や人権問題の改善につながるという指摘(期待)もある。
しかし、「カストロ独裁」がなくなってから国交回復をすれば、少なくともキューバの市民は選択ができたはずだ。独裁者はそのままで国交回復をしたら、これまでなぜ経済制裁してきたのか、わからなくなる。
「オバマ大統領の誕生によって、アメリカの気が変わったんです」と言われても、ちょっと納得できない話だ。
この国交回復により、米国との関係が非常に悪いベネズエラ、エクアドル、ボリビアなどは影響を受けることになるかもしれない。
いずれにしても、オバマ大統領は理由もなく「仲良くしましょう」ということで、歴史に名を残したいということなのだろう。結局、手柄がほしかったわけだ。
■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。
8日、吉田羊(年齢非公表)が「2015年度 納豆クイーン表彰式」に出席。
納豆を意識したドレスとネイルで登場し、「納豆をかき込むとき、糸の『ヒューヒュー』という音がたまらない。昔、納豆好きの人と長く一緒にいたんですけど、その人は“大粒派”で私は“中粒派”で、どんなに長い年月を過ごしても(その嗜好は)変わらなかった」と納豆愛と共に“昔のオトコ”についても語った。
今やCM契約数6社、映画「HERO」や月9ドラマ「恋仲」の出演も控える超売れっ子女優。年齢を明かさないなど謎に包まれた部分も多いが、昨年ごろから「年下と付き合うことが多い」「プロポーズされたこともあるが、“家に入って子ども産んでほしい”と言われたので別れた」と過去の恋愛模様についても明かすように。この日も「(結婚は)5年以内にはしたい。一生に一度はしてみたい」と結婚願望を口にしていた。
「HERO」の出演が決まる直前まで借金があったため、事務所から生活費を借りていたという苦労人。さらに、バンケットコンパニオン、引っ越し業者、葬儀屋などのバイトをしながら生活費を稼いでいたという。
売れっ子になった現在も庶民派を貫き、「スーパーで30円くらい高い有機野菜を買えるようになったくらいです。納豆も3パック100円のものから1パック200円くらいするものになったかな」とうれしそうに語っていた吉田。以前、日刊ゲンダイ本紙の取材ではプライベートについてこんなことも言っていた。
「(ドラマや映画などで)たくさん現場で人に会うので、オフのときは極力、人に会わない。インドアですね。役を演じるのってある意味、2人分の人生を生きているということでもあるので、無意識に疲れる。なので、一日中、家から出ず、ソファから動きません。リモコンとか、何でも手の届く範囲に置いて、ダメな男性の一人暮らしみたいな感じです」
この庶民感覚が“ヒツジスト”(吉田ファン)にはたまらないのだろう。
女優・吉田羊が大活躍だ。ヤフーの検索ワードで「吉田」と入力すると、一番上が「吉田羊」でその次が「吉田松陰」。さらに「吉田羊 年齢」「吉田麻也」「吉田類」……と続く。
つまり、今、日本中でもっとも気になる「吉田」が吉田羊ということになる。広く知られるようになったのは、NHK朝ドラ「純と愛」あたりから。ホテルに勤務したヒロインの指導係、桐野富士子役で圧倒的な存在感を示した。
ヒロインとなにかと対立する敵役も、吉田が演じることで魅力的な人物になり、ヒロインを完全に食っていた。その後、キムタクの「HERO」(フジテレビ系)に出演し、今やドラマにCMにひっぱりだこ。
出演中の「ドS刑事」(日本テレビ系)でも、ヒロインを食っている。多部未華子演じるドSキャラ、黒井マヤの上司・白金不二子を演じているが、目線やしぐさが多部よりもよっぽどドS。多部のドSが目立たないったら、ありゃしない。
最近はバラエティーにも進出。進行を務める「オモクリ監督~O-Creator’s TV show~」(フジ系)では、初MCにもかかわらず、大御所ビートたけしにも臆することなく、平気でツッコミ、言いたいことを言い、笑って泣いて、感情出しまくり。これにはたけしもタジタジだった。
さらに、「A-Studio」(TBS系)の鶴瓶、「さんまのまんま」(フジ系)の明石家さんままで、共演する大物がことごとく吉田に魅了される。
「A-Studio」では、テレビで端役を演じていた吉田を見いだしたのが中井貴一で、彼の推薦で三谷幸喜の舞台に出るようになったというエピソードも紹介されていた。そういう不遇時代を経て、今があるから、余計に輝いて見えるのだろう。
先日、「ぴったんこカン★カン」(TBS系)に出演した際、一升瓶を持参し、「きょうは吉田羊の酒場放浪記をやる」と言い出し、安住紳一郎(41)を翻弄、安住もまんざらではないようで、楽しげな雰囲気がよかった。ちょっと前まで、米倉涼子がこんな役割だったのに、すっかり吉田に取って代わられた感が。
「役に色がつくので、年齢は非公表」なはずが、安住に「私よりも上か下かだけ言って下さい」と迫られ、「同世代かな」と言ってしまう、スキのあるところも魅力的。演じてよし、トークよし。
遅れてきたアラフォー(?)女優、吉田羊から目が離せない。
女優の高岡早紀(42)が29日のブログで、ドラマ「探偵の探偵」(フジテレビ系)のロケ現場に北川景子(28)から「移動式カフェ」が差し入れられたことを明かした。
コメント欄には<スゴいですね! ハリウッドですね!><北川さん太っ腹ですね!>と驚きの声が寄せられたが、北川が手配した移動式カフェの価格は、基本料金がコーヒー100杯で5万円からと意外にリーズナブル。芸能界には、さらに上を行くゴージャスな差し入れをする面々がいる。
女優の米倉涼子(39)についた異名はズバリ、「差し入れ女王」。現場にはメロンや高級焼き肉弁当などを差し入れるほか、高視聴率を出すごとに冷蔵庫やテレビ、自転車、美顔器など、総額数百万円の物品をポケットマネーから贈るという。女王の名に恥じない貫禄だ。
「EXILE」の共演者にはもれなく事務所である株式会社LDHがプロデュースするブランド「24カラッツ」のジャージが贈られる。AKIRA(33)は「GTO」(フジテレビ系)の撮影中、生徒役の出演者に上下名前入りのジャージとTシャツをプレゼント。ビッグダディこと林下清志(50)はバラエティー番組でTAKAHIRO(30)と共演した際、サイズがぴったりのジャージが贈られて驚いたそうだ。
往年の大スターばりの気前の良さを見せているのは、SMAPの中居正広(42)。ドラマ「ATARU」(TBS系)の撮影中、焼き肉弁当や高級店の寿司弁当、うな重、ラーメンの炊き出しをふるまったことがドラマの公式アカウントで紹介され話題になった。
劇場版の撮影時には、監督の誕生日にスタッフ、キャスト全員にそれぞれの“名前入りスニーカー”をプレゼント。ナイキのカスタマイズサービス「NIKEiD」によるもので、1足あたりの価格は安くても12300円。おそろいのスニーカーを履いてスタッフの士気はますます上がったことだろう。
「差し入れ番長」としてじわじわと名を上げているのは俳優の北村一輝(45)。「昼顔」(フジテレビ系)の撮影中には大量のコロッケを差し入れ、「ヤメゴク」(TBS系)で共演する元AKBの大島優子(26)のインスタグラムでは、屋外で焼肉を楽しむ様子が紹介された。男らしい“直球セレクト”が好評のようだ。
ちなみに、米俳優のキアヌ・リーブス(50)は映画「マトリックス」の撮影後、スタッフたちに高級大型二輪「ハーレー・ダビッドソン」をプレゼントしたという。やっぱりハリウッドはケタ違いだ。
映画「THE SHACK」でハリウッドデビューする。全米で大ベストセラーとなった同名小説(邦題「神の小屋」)を原案とした作品で、主演は大ヒット映画「アバター」のサム・ワーシントン。すみれ(24)は聖霊のサラユーという大役に抜擢された。
日本の芸能人にとって“ハリウッド進出”は憧れでありステータス。これまでも多くの芸能人がチャレンジしてきた。渡辺謙、浅野忠信、真田広之、松田聖子、菊地凛子、竹内結子、菊川怜……枚挙にいとまがないほどだ。
「1、2本出演した芸能人はたくさんいます。それだけでもすごいけど、最近は渡辺謙のように、活躍し続けている人もいる。すみれさんがハリウッドで活躍できる可能性は十分あるでしょう。7歳からハワイで暮らしているから英語は問題ないし、身長175センチで手足が長く、顔立ちも“アジアン・ビューティー”。アメリカ人が望む日本人らしさと、アメリカ人に受け入れられる要素を兼ね備えていますからね」(芸能ライター)
しかし、すみれというと、“不倫は文化”の石田純一と、元妻・松原千明の娘で、女優というより、バラエティーでの活動のほうが印象に残る。この春まで料理番組「新・チューボーですよ!」(TBS系)に出演し、現在も昼の情報バラエティー「バイキング」(フジテレビ系)にレギュラー出演している。突然の“ハリウッド進出”のニュースに驚いた向きも多いかもしれない。
しかし、すみれは実は女優が本業。高校生のころからコミュニティーシアター(アマチュアの演劇活動)で活動を始め、大学はペンシルベニア州ピッツバーグにあるカーネギーメロン大学演劇学科に優秀な成績で合格し、進学。朝から夜中まで、演劇漬けの毎日を送っていた。
11年、東日本大震災を機に休学し、日本語がほとんど話せないまま、国籍をもつ日本に来た。字幕付きの映画などを見ながら日本語を学び、バラエティーのほか、ミュージカル「二都物語」などの舞台でも活動。昨年はアメリカの刑事ドラマ「HAWAII FIVE―0」にゲスト出演した。
「子供のころ、“文化の子”などといじめられてハワイに渡ったのに、ハワイでも“エイリアン”といじめられた。大人になって日本に来てからも言葉ができず、どこに行っても自分は外国人なんだ、と苦しんだそうです。でも、バラエティーで見せる天真らんまんな笑顔や、かわいらしい声、ホンワカしたしゃべり方からはそんな暗さを感じさせない。自分と母親を捨てた父親への恨みも乗り越えている姿はたくましく、好感をもって見ている人も少なくないですよ」(芸能リポーター)
意外とたくましく、ハリウッドと日本の芸能界の両方で生き抜くのかも知れない。
食文化を語ることには一定の難しさが常にあるものだが、何とも言葉にし辛い数字が出た。中国の情勢に詳しい拓殖大学教授の富坂聡氏が指摘する。
* * *
2015年6月18日、中国で最大発行部数を誇る『参考消息』が中国の“犬食事情”を衝撃的な写真とともに報じた。
記事のタイトルは〈中国国内で毎年消費される食肉用の犬は1000万匹に達する〉である。
同紙は海外メディアが報じた内容を翻訳して記事を掲載するのが基本のスタイルだが、これは独自のレポートである。きっかけは非営利団体のアジア動物基金会(以下、基金会)が問題を告発したことだ。
基金会は大型の犬牧場があるとの噂を聞きつけて中国国内の8省、15市・自治州を自らの足で実地調査したという。その結果、いわれているような施設はなかったものの、比較的大型の施設があったのは山東省済寧市嘉祥県だった。
また基金会は中国には祭祀の一つの形として伝統的に犬肉を食する民族や地域があるとして、その代表例に6月21日の広西チワン自治区の玉林狗肉祭りを挙げている。
衝撃的なのはタイトルにもある数字だ。不完全な統計としながらも、年間1000万匹が殺されているという。「食は文化」とはいうものの、やはり聞いていてあまり気持ちの良いものではない。
“オジサンが通うもの”というイメージがあったサウナだが、ここ数年、20~30代の若い男性の間でも流行りつつあるという。周りでも「身体にいいし、はまっています!」なんて人がちらほら…。でも、「実はサウナは身体に悪い」なんて噂を聞くことも。うーん、いったいどっちが正しいの? それぞれの主張を裏付ける理由を、医師に聞いてみた。
まずサウナの利点について話してくれたのは、日本サウナ・スパ協会の理事を務める前田眞治医師。サウナにはどんな効果があるのでしょうか?
「サウナは正しく入れば、血行促進や疲労回復、免疫機能アップなどの効果があります。熱気を感じることや発汗などの効果が組み合わさって、美肌になったり、肩こりや腰痛が軽減されたりすることも。ただ、これはあくまで『正しい入り方』をした時の話です」(前田先生)
では、正しい入り方を教えてください!
「サウナの入浴時間は、10~15分程度で充分。15分以上入ると、体温が上がりすぎて発汗が追い付かなくなり、かえって疲労してしまいます。発汗の仕方は個人差もあり、その時の体調にもよるので、発汗の度合いを入浴時間の目安にするのはやめましょう」
たしかに、汗があまり出ない時は、「もう少し入っていようか」と長居してしまう人もいるだろう。ほかに気を付けることはありますか?
「サウナが健康面でプラスに作用するのは、上がった体温を元に戻すために呼吸回数が増えたり発汗したり…といった反応が起きることによります。体調が悪いときに入浴しても期待されるような反応を身体が示さず、効果を感じられないことも…。サウナの効果を一番感じやすいのは、空腹でも満腹でもなく、極端に疲れたり興奮したりもしていないフラットな状態の時です」
サウナはコンディションの良いときに利用してこそ、効果が期待できるのですね。
一方、サウナは「身体に悪い面もある」と指摘するのは、泌尿器科医の小堀善友医師だ。
「サウナが心身ともにリラックスできる方法のひとつであることはわかっているのですが、男性不妊症の専門医の立場からはオススメできません。サウナの熱は良好な精子を作り出す機能に悪影響を及ぼすからです」
…というと?
「2013年、欧州の学会誌にサウナが精子に与える影響について実験・解析したデータが掲載されました。精液検査で正常だった10人の男性に、週2回80~90度のサウナに15分間入ってもらう実験を3カ月間続けたところ、実験開始時と比べて、精子数と運動率が低下したというのです」
なんと! サウナ好きの人ならもっと長く&高い頻度で入っているかも…。これまで“サウナ三昧”だった男性はどうすれば…?
「先ほどの実験では、精子を作り出す命令を出す下垂体ホルモンや、男性ホルモンには変化が認められませんでした。その後の研究でも、サウナをやめて6カ月経つと、サウナによって悪くなったデータはすべて正常に戻っています。子どもを望む人は、しばらくサウナを断ってみると良いかしれません」(小堀先生)
サウナ好きの皆さん、両者の指摘を参考に、サウナとの付き合い方を見直してみては?
(田島里奈/ノオト)
「頭や腕にけが」「複数カ所をかまれ」…。各地からクマ被害の報せが相次いでいる。環境省によれば、全国ですでに169頭(4月時点)が捕殺・捕獲されており、本格的な夏山シーズンに入った現在、人とクマが遭遇する危険性は増している。万一、鉢合わせしたとき、どんな行動をとればよいのか。生き残る方法は-。
新潟県糸魚川市の山中で今月7日、山菜採りをしていた男性(80)がクマに襲われ、顔と手に手術を要するケガを負った。糸魚川警察署によると、同市では6月29日にも80代の男性が杉林で草刈り中、背後から頭を噛まれる事故があったばかりだった。
同市に限らず、5月から7月初旬まで全国で少なくとも19人がクマと遭遇し、被害に遭っている。
そもそも日本には2種類のクマが存在し、本州と四国の一部に生息するのがツキノワグマ。立ち上がった大きさはオスで最大1・5メートル、体重は60~100キロに達する。
ツキノワグマより体長も体力も上回るのが北海道のヒグマで、立ち上がれると約2メートル、体重は200キロ程度におよぶ。たびたび被害が報告されているが、1915年に現在の苫前町で発生した「三毛別(さんけべつ)羆事件」は、日本獣害史上、最悪の人的被害といわれる。
事件は作家、吉村昭の小説「羆嵐(くまあらし)」(新潮文庫)に詳しく記録されている。惨劇が起きたのは12月を迎えた山深い三毛別地区の開拓団の集落。冬眠をし損ねたオスのヒグマが集落を襲い、2日間で妊娠中だった女性の胎児も含めて7人が犠牲になった。人間の味を知ったヒグマは“エサ”である遺体を取り戻そうと、通夜の席も襲撃。事件後、現場に住む者はいなくなり、「現在は林道が通るだけで、用がない限り近づく人もいない」(苫前町の住人)という。
東京農工大学の小池伸介講師(生態学)は「ヒグマもツキノワグマも、ふだんは草食性の生活を送っており、積極的に人間を襲うことはない。ただ、エサに対しての執着はとても強い。キャンプ場に残された生ゴミなどの味を一度覚えてしまうと、人間との距離が近づいて事故が起こりやすくなる。ツキノワグマも結果的に人を食べた事例はある」と話す。
登山などでゴミ処理を怠ると他者に危険を及ぼしかねないという。
「基本的には、クマは人間との遭遇を恐れている。私も調査で生息地に入り、こちらに気付いて逃げるクマを見たことがある。大切なのはこちらの存在を相手に知らせることだ。生息地ではラジオをつけたり、笛を吹いたりすることが有効になってくる」(小池氏)
だが、いかに努力しても、鉢合わせする恐れはある。
小池氏は「なかなかできることではないが」とした上で、「慌てず、大声を出したりしてクマを興奮させないこと。クマは背を向けたものを追いかける習性があり、走る速さは時速40~50キロともいわれる。目を見ないようにして後ずさりしてその場を離れることだ」と話す。
万策尽きてクマが襲ってきたときは、「うつぶせに寝て、両手で首筋を攻撃から守るしかない。出血を防ぐことで生き残る可能性は残されるのではないか」と小池氏。
かわいいといっていられるのは動物園のなかでのこと。生息地を訪れる前に、その脅威を理解しておきたい。