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房総のダルビッシュ、無免許運転でオサラバか?

2012年12月10日 | 冬ネタ

今秋ドラフトで西武から指名された千葉国際高(千葉県君津市)3年の男子生徒(18)の入団が、取り消される可能性が出てきた。

同校が7日、記者会見を行い、この生徒が今月4日に道交法違反(車の無免許運転と速度超過)の疑いで千葉県警に摘発されていたと発表した。学校側は生徒を無期限の謹慎処分とした。すでに契約に合意している西武側は事態を重くみて13日の新入団発表会見を欠席させることに加え、入団手続き自体を凍結する方針を明らかにした。

 午後2時から千葉国際高で行われた会見には、大谷晋示(しんじ)校長(48)と野球部の高瀬忠章監督(67)が出席。一連の経緯と男子生徒の「反省文」を読み上げ、「本校の生徒がこのような問題を起こし、軽率な行動から多大な迷惑をお掛けしたことをおわびいたします」と深々と頭を下げた。

 同校によると生徒は4日午前0時40分ごろ、東京湾アクアラインを走行中、29キロの速度超過で摘発され、無免許運転が発覚した。車は同校野球部3年の別の男子生徒(18)の所有で、2人でスカイツリーの見学を目的に東京に遊びに行った帰りだった。摘発された生徒は仮免許を取得しており「運転を無理に代わってもらった」と話しているという。学校側は5日に千葉県高野連に報告。6日付で生徒を無期限の謹慎処分とした。

 生徒は1メートル85の長身で、最速145キロを誇る「房総のダルビッシュ」とも呼ばれた本格派右腕。家庭の事情で中学1年から千葉県内の児童養護施設で育った。

生徒は反省文の中で「指名されたことで満足してしまった。気持ちがゆるんだ」としているが、西武側は事態を重視。

すでに11月15日に契約金7000万円、年俸700万円で入団に合意しているが、飯田則昭球団専務は「手続きは凍結、いったんストップする」との方針を示し、この生徒を13日の新入団発表会見に出席させないことを決めた。

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「我々にとっては、家族のひとりなんです」

 こう話すのは、相内が中学3年間を暮らした児童養護施設「望みの門 かずさの里」の戸波宏幸施設長だ。

 児童養護施設とは、保護者と生活できなくなった子供たちが入所する福祉施設。両親との死別や育児放棄、虐待や金銭的な理由など、事情はさまざまだ。

 相内がかずさの里に来たのは中学1年生の時。昔の児童養護施設は大部屋が中心だったが、現在は「ユニット」と呼ばれるアパートやマンションのような少人数の部屋が増えている。相内は主に2~3人で暮らした。食事などはユニットごとに食べることが多い。個室にテレビはないが、ユニットのラウンジ、いわゆる居間にはそれぞれ設置されている。

 戸波施設長は「相内がどんな理由で施設に来たかなどは、一切申し上げられませんが」と、こう話す。

「もともとはリトルシニアに入っていましたが、施設に入るというのでそこを辞め、中学では軟式野球部に所属していました。よく野球関連の本を読んで勉強していました。プロ野球中継を見て、この投手は投げ方がどうこう、と話していましたね。人から練習法や技術を教えられても、納得しなければ絶対に受け入れない。自分で試してみて、体にフィットしたことを信じる、頑固な一面もありました」

 そんな相内も中学3年の時、野球部を無断で休むようになった。当時からプロ野球選手を目指していたが、自分の置かれている環境に不安を持ったのだろう。「どうせ進学なんてできない」と言い出し、不良仲間とつるむなど、素行にも問題が出るようになった。

<「勇気を与えたい」>

 しかし、「野球をやめるな! オレはおまえとまた野球がしたい!」と施設の先輩が相内を説得。家族同然に自分を本気で心配し、怒ってくれる周囲の支えもあり、相内が野球を再開するのに時間はかからなかった。それでも、高校進学は容易ではなかった。

「本人も『高校は行けないかな』と言っていました。こういった施設から、お金のかかる私立に行くのは厳しいんです。子供の暮らしも公費ですからね。だから、私立は勉強か、スポーツの特待生で行くしかない、と子供たちには話している。相内はスポーツ特待生として、千葉国際高に進学できました」(戸波施設長)

 千葉国際の高瀬忠章監督はこう話す。

「入学した当初はいろいろと手が焼ける子でしたが……。落ち着いたのは2年の夏、県大会の1回戦で9者連続三振を奪った後くらいからです。自分の将来は野球で何とかなりそうだ、と自信がついたのでしょう。野球の知識は凄かったですね。学校の成績はあまりよくなかったけど(笑い)」

 高校でも素行が問題になったことがある。とはいえ、ケンカやたばこなど、野球に影響することはやらず、仲間と夜中のコンビニでたむろするといった程度だという。

「でも、相内は不良ではありません。素直な子ですよ。あの年頃の子は、野球以外の興味が別の方に向くことは珍しくありませんから。学内でも、いじめがあると必ず飛んでいって注意してましたよ。施設で子供たちの面倒を見ていたから? それもあるんでしょうねえ。私が言ったことは、『あたら才能をつまらないことで潰すな』ということだけです。彼は指先が物凄く繊細。制球や変化球のキレがいいのがその証拠です。だから、指先を傷つけることはするな、と言いました」(高瀬監督)

 戸波施設長は最後にこう話す。

「児童養護施設には、いろいろな事情を抱える子が多い。ここで暮らしていたことを伏せたい子がいるのも事実です。でも、相内は『僕がプロで活躍した時、同じような思いをしている子供たちに勇気を与えられる。彼らが元気になれば』と言っていました。自分の経歴をオープンにし、取材を受け入れた根源はそこだと思います」

 孤児院育ちからヒーローになった漫画「タイガーマスク」の主人公・伊達直人のように、相内もエースの座を掴めるか。

◆あいうち・まこと 1994年7月23日、千葉県出身。小学4年で野球を始め、中学1年時に児童養護施設「望みの門 かずさの里」に入所。天羽中学時代は軟式野球部に所属。千葉国際高では2年でエースになり、夏の予選初戦で9者連続三振を記録し全国デビュー。通称は「房総のダルビッシュ」。185センチ、68キロ。右投げ右打ち。直球はMAX143キロ。カーブ、スライダー、カットボール、フォーク、シンカーなどを操る。

どれにするかなぁ?

なんとか・・・謹慎程度になってくれればと!?



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1 コメント

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社会人ならクビにされることを覚悟しないと (これはひどい)
2012-12-13 03:15:27
初犯とは思えないし、とりあえず入団は取り消し、時期を見て再契約はあるかもしれないけど。
境遇からして匿名にされるのに抵抗はないけど、内容が内容なだけに処分に境遇は関係ない。
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