フジテレビ出身のフリーアナウンサー長谷川豊氏が話題のニュースに関する見解を「教えて!goo」で毎週コラムとして配信中。
本日のテーマは、フリーカメラマンのシリア渡航計画を巡り、外務省がパスポートの返納をこの男性にさせたことで、「邦人保護か、報道の自由か?」と議論を呼んでいることについて、持論を展開します。
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新潟に住むフリーカメラマンの男性が、この時期にシリア渡航を計画したんですが、こちらが「邦人保護か、報道の自由か?」と議論を呼んでいるそうです。
外務省は7日、シリア渡航を計画していた男性に対して、旅券法に基づきパスポートの返納を命じ、男性から旅券を受領したと発表しました。この男性は朝日新聞の取材に対し返納の事実関係を認め「今夜、外務省旅券課の職員が来て、パスポートを持って行かれた。(憲法が保障する)渡航と報道の自由はどうなるのか。突然のことで困惑している」と話したということです。
さすがにこの話は14年間にわたり2000近くの現場を取材してきた人間としては、一言申し上げたいと思います。
このカメラマンさんの気持ちは分からないとは言いません。私も様々な現場で、ディレクターの制止を聞かずに突っ込んで行った経験があります。伝えるべき現場があれば、取材したくなるのが私たちのサガです。一般の方々には分からないでしょうが、胸が熱くなるというか…そこにニュースがあれば伝えたくなりますし、ほかの人には取材できないようなものを取材したくなるのです。そして、それが安全に出来たとき、何らかの幸運が重なった時に、それらの取材内容は「スクープ」と呼ばれます。なかには表彰されるものもあるほどです。
つまり、ジャーナリストにとって、危険な地域に赴かなければ「スクープ」は手にすることが出来ません。要は、名を挙げることもできないのです。
フリーのジャーナリストは安定収入のある仕事ではありません。危険とも思えるところに取材に行かなければ、収入も入らない仕事です。危険な地域の取材は、大手のテレビ局や新聞社は、一部上場企業としての責任も管理やコンプライアンスもありますから社員を取材に出すわけにはいかないからです。なので、より危険な地域に取材に行こう、とすることは多くの方とは違って、私は理解できるところ、というのが正直なところです。
でも、今回のケースに関しては、ちょっと私の印象は違います。
まず、「本当に伝える意思を強く持ち、何が何でもイスラム国を取材したかった」のなら、私なら絶対に渡航理由としては「旅行のため」「あくまで安全な周辺取材のため」と報告するでしょう。伝えたいことがあるのですから。取材したいことがあるのですから。この時期に、シリアに行く、といったところで行ける訳なんてありません。本気で取材したいのであれば、私なら絶対に渡航理由には別のことを書きます。そして、秘密裏にシリアに潜入を試みるでしょう。外務省の立場もあることくらい、私たちは分かっています。こんな時期に渡航を許せるわけがありません。旅券法には「邦人の命の安全を守るため」であれば、パスポートを取り上げることが出来る権利があることは常識の範囲です。
※旅券法19条=「旅券の名義人の生命、身体又は財産の保護のために渡航を中止させる必要があると認められる場合」に、名義人に旅券の返納を命令できると規定。
と、ここまで考えるとすでにネットでも多く言われている通り、この男性のした行為は…ただの売名行為であることが分かってきます。正直言って、何もこの時期にシリアに行かなくてもいいんじゃないか、という当たり前の感覚はジャーナリストなのでおいておきましょう。でも、この男性も旅券法19条くらいは絶対に知っています。フリーのジャーナリストでこれを知らないはずはありません。
で、あれば、「外務省が止めてくれるのを知った上で」ごねた、と見えざるを得ない、というのが私の見解です。
逆に19条すら知らずに渡航しようとしていたのであれば、ジャーナリストとしては致命的なただの「勉強不足」です。いや、絶対に知ってますけれど、もし知らなかったら、その程度の知識もなしに、危険地域に行こうとしていたというなら逆に恐ろしいことだということです。
今回の件は外務省の判断が正しいとか適切、というのではなく、あくまで「当たり前の処置」がなされただけ」だと思います。
長谷川豊(Hasegawa Yutaka)
「ウチには財産がないから相続は関係ない」と答える人がいる。これは相続税の負担への誤解からくる発言で、相続は、その手続きを中心に全員がかかわることになる。
死亡の届出は、届出義務者(親族など)が、死亡の事実を知った日から7日以内にしなければならない。そして、死亡の届出を受けた市区町村は、死亡届の記載内容を税務署に通知しなければならない。
通知を受けた税務署は、死亡した人に相続税がかかるか否かを確認する。税務署に蓄積された確定申告のデータや、市区町村から一緒に通知される固定資産税のデータを基に、その判断をするといわれる。
しかし、税務署でも現金や預貯金などは把握できていないので、相続税がかかりそうな場合は「相続税についてのお尋ね(相続税申告の簡易判定シート)」を送付する。相続税の申告書が一緒に送られることもある。書類の送付時期には幅があって、死亡から半年前後が多い。
「お尋ね」には、まず被相続人の(1)住所氏名や生年月日(2)勤め先(3)相続人の名前と人数、といった情報を書く。次に、被相続人が所有していた(4)不動産(5)株式や投資信託(6)現金や預貯金(7)生命保険などの財産(8)相続時精算課税制度を利用した贈与財産(9)死亡直前3年以内の贈与財産(10)借金や葬式費用を書く。
財産の全体を記載したら、相続税の申告書の提出が必要かどうかの判断をする欄を埋める。加算減算した財産の全体から基礎控除を差し引いて、黒字であれば相続税の申告が必要であり、赤字であれば不要と判定される。これらをすべて記載したうえで、期日までに書類を税務署に返送する。
ここで注意したい点は、不動産は小規模宅地等の特例による評価減をしていないこと、配偶者に対する相続税額の軽減なども記載する欄がないことである。これらの特例や軽減は、相続税の申告をすることによって受けられる。したがって、相続税がかからない人には、遺産が基礎控除の範囲内であるために、申告をしなくてもよい人と、申告をすることによって、相続税がかからない人がいるのだ。
相続税は、その課税割合が低く、「関係ない」と勘違いされるが、思い込みで申告を怠れば、特例の恩恵が受けられないだけでなく、加算税などの負担も生じる。なぜ相続税がかからないのか確認しておくことが必要だ。
■安食正秀(あじき・まさひで) アセット・アドバイザー代表。相続アドバイザー協議会会員。不動産コンサルタント。1963年、東京都生まれ。立教大卒。熊谷組を経て、2006年に起業。次世代への財産承継を最優先に、相続対策の企画立案、実務支援を行う。
今年の「ミス日本」が決まった。栄冠に輝いたのは、日本女子体育大生でシンクロナイズドスイミング元日本代表の芳賀千里さん(22)。
準ミス日本は東大医学部に通う秋山果穂さん(21)。人気予備校講師の林修氏のアシスタントとしてアルバイト中という。
絶対音感を持つという横浜国大生の倭(やまと)早希さん(21)はミス着物に選ばれた。
小学校から高校まで米国で育ち、将来は国連の平和機構に携わりたいと志の高い早大生の大河南都子さん(20)が、ミス海の日。着物審査では目立たなかったが、ドレス姿が目を引いた。
審査は着物、ドレス、水着で行われ、それぞれ政治経済から教育、社会問題など幅広い分野からの質疑応答がなされるため、知性、知識と教養が問われる。
今大会のテーマは「行動する新日本美人」。次世代を担う女性リーダーを輩出というコンセプトで、将来の夢や目標に向かい、積極的に行動する女性を選出した。
これまでも、ミス日本は政治家、弁護士を始め、各方面で活躍する人材を輩出している。第19回ミス日本の伊比恵子さんはドキュメンタリー映画監督としてアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞。女優のほかに国際活動や人道支援を行っている藤原紀香は第24回ミス日本。また第26回フォトジェニック賞の西川史子と、第36回準ミスの友利新は、ともに女医でタレントとしても活躍している。
そもそもミス日本とは戦後、物資不足の時代に米国から送られた救援物資に対して謝意を伝える女性親善使節を送ることになり、1950年に開催されたコンテストである。このときグランプリに輝いたのは、山本富士子だ。その名前が美人の代名詞として使われ、一世を風靡した。先だっての「昭和を代表する女優」選出では1位を獲得している。
その後、中断されていたコンテストを1967年に復活させたのが和田研究所の故・和田静郎氏。顔立ち・美貌や、からだの細さを競うようなミスコンが多い中で、栄養学や生理学を踏まえたバランスの取れた健康的なプロポーションと、「知性と教養」「心映え」という内面の美しさをトータルで競うコンテストとなった。
ミス・ユニバース、ミス・インターナショナルとの差別化もあり、ミス日本は国際大会のための日本代表の選出ではなく、日本国内における“日本女性の美の最高位”を選出する。
美の基準は時代と共に変化する。相手を立てることを第一に考え、自分の意見を言わず、主張もせず、一歩引くことが日本女性の奥ゆかしい美しさだと言われていたのは、もう昔。今は自ら考え主張、行動し、安易に迎合しない攻撃的な面も求められている。
たとえ目上であっても全く同意見でなければ異を唱え、それを理路整然と説明する賢明さが必要だ。その際の言葉の選び方も重要である。言葉、つまり語彙(い)力は教養の最たるものである。
日々の自分磨きこそがミス日本に限らず、自らの人生の栄冠への道である。
■酒井政利(さかい・まさとし) 和歌山県生まれ。立教大学卒業後、日本コロムビアを経てCBS・ソニーレコード(現、ソニー・ミュージックエンタテインメント)へ。プロデューサー生活50年で、ジャニーズ系・南沙織・郷ひろみ・山口百恵・キャンディーズ・矢沢永吉ら300人余をプロデュースし、売上累計約3500億円。「愛と死をみつめて」、「魅せられて」で2度の日本レコード大賞を受賞した。2005年度、音楽業界初の文化庁長官表彰受賞。
NHKが3日発表した2015年度の新キャスター陣で、朝の「おはよう日本」の平日(6、7時台)のキャスターに大抜擢された和久田麻由子アナウンサー(26)。ネット上では「NHKナンバーワン美人」の呼び声も高い女子アナだが、早くも気がかりなことも出てきたようだ。
和久田アナは、2011年入局の4年目。東京大学経済学部を卒業した才女だ。昨年4月、岡山放送局から東京アナウンス室に異動し、「おはよう日本」の土・日・祝日のキャスターに就任。わずか1年で平日キャスターへの大抜擢となった。
「土日のキャスターも意外でしたが、今回はごぼう抜きの大抜擢。これまでアナウンサーが東京に上がってくるには、2、3つの地方局を経てからだっただけに、その期待も大きいようです」とNHK関係者。
アナウンス力も高く評価されており、「早くも、将来は『ニュース7』のキャスターにとの声も聞こえてくる」(前出関係者)という。
それ以上に注目されているのが、その美貌だ。ネット上では「歴代美人アナの中でもナンバーワン」「フリーになればいいのに」といった書き込みが相次いでいる。
「ネット上では“わくちゃん”“わくまゆ”と呼ばれています。人気の若手女優のインタビューをした際には、ネット上ではその女優よりも、和久田アナのすらりと伸びた美脚に話題が集中したほどです」と芸能ライターは注目する。
しかし、あまりにも早い出世にきな臭い話も。「今、東京アナウンス室はアラサー女子アナがしのぎを削っています。彼女たちからすれば、若い和久田アナが抜擢されるのは面白いはずがない。すでにやっかみの声が上がっているようです」と“不協和音”をスポーツ紙記者は明かす。
3日の記者会見で「少しでもホッと心を和ませていただけるような情報を明るく朗らかにお伝えしたい」と就任への思いを語った和久田アナ。
その笑顔が曇ることがなければいいが。
冷たくなったものを温めるのに便利な電子レンジ。数ある家電の中でも“家に欲しい度”でいえばダントツではないでしょうか?
そんな電子レンジですが、食べ物をチンする以外にもいろんな使い方があるのをご存じ?
今回はYouTubeより「これまで知らなかった電子レンジの使い方10通り」をご紹介したいと思います。一度貼った切手をはがす、まな板の除菌、玉ねぎで涙が出ないようにする……たしかに記者(私)は初めてこんな使い方、知ったぞ!
【1、封筒に貼った切手をはがす】
切手を貼っちゃった後に、「あー、住所書き間違えた!」「やっぱりこの手紙、出したくない!」ってこともありますよね? けれど、そのまま切手をはがしたら切手自体が破れそう……。そんなときは切手の上に指で水をちょちょっとつけ、電子レンジで20秒。すると……うわーっ、スルリと切手がはがれちゃった!!
【2、まな板の除菌】
生肉や生魚を切ったまな板。雑菌がウヨウヨいそう……これも電子レンジにおまかせ! まな板を水でさっと流し、その上に食器用洗剤をつけて全体に延ばし1分チン。取り出してもう一度水で洗い流せば除菌終了!
【3、玉ねぎを切るときに涙が出ないようにする】
玉ねぎの両端をカットし、切った面を上にして耐熱皿に乗せ、電子レンジで30秒。これで玉ねぎをみじん切りにしても涙が出ないように!
【4、電子レンジ内の掃除】
いつの間にかすっごく汚くなっちゃってる電子レンジ内。水でふき取ろうとしても、簡単には落ちなかったりするんですよねー。しかも臭いもこもってる……? そんなときはレモンを半分に切って、水を入れたボウルにレモンの汁をしぼりつつ、レモンもイン。そのままボウルを電子レンジに入れて4~5分。すると、タオルでふくだけでスルスルと汚れが落ちる……!! レモンには油分を分解させる成分が含まれてるとか。
【5、カリカリベーコンを作る】
案外難しい、カリカリベーコンの作り方。フライパンで焼くとべチョッとなってしまったりも……。それなら電子レンジで作っちゃおう! 平たい耐熱皿の上にお椀をかぶせます。その上にベーコンを並べていきます。その上にキッチンペーパーをかぶせ、1枚につき1分の計算で時間を設定しチン。するとみんなが大好き、カリカリベーコンのできあがり!
【6、ヘルシーポテトチップスを作る】
油を一切つかわないポテトチップスの作り方! ジャガイモをうすーくスライスし、耐熱皿に一枚ずつ間を空けて並べます。電子レンジで3分間チン、いったんレンジの扉を開けて、ジャガイモを反対側に返します。再度3分間チンすれば、カリッとした歯ざわりのおいしいポテトチップに!
いかがでしたか? 電子レンジって食べ物をあっためるだけじゃないんですね! 紙や板を電子レンジであたためるのは少し怖いけれど、今度様子を見ながら試してみようっと。動画では全部で10の事例を紹介しているので、気になる方はぜひご覧あれ。
参照元:YouTube
体の調子が悪いとき、体がだるいけどどこが不調なのか分からない……など、自分の体なのに、どこか悪く何が原因なのか突き止められない事があると思います。健康状態をチェックする方法として、昔から爪を見てバロメーターにしていたと言われています。自分の爪を見るだけでどこが調子悪いかが発見することができるかも。今すぐチェックしてみて。
爪は鏡! 頭の先から足の先までチェック
親指から小指まで、指は体全体を意味していると言われています。親指は頭、小指にかけて足となります。たとえば中指の爪に何か異常が見られるとき、内臓関係、もしくは腰、背中などに不調が出ているのかもしれません。
また、小指ならヒザ、足首など何かケガをしていたりするケースもあります。もちろん不調があっても爪だけでは判断できない部分もありますが、頭皮に問題がある場合に親指の爪に異常がある、なんてケースはよくある話なんですよ。あなたの爪は健康的ですか?
爪の異常ってどんなのがあるの?
よく見かけるのが爪に白い点などがあるケースです。しかしその場合は安心してください。白い点などは特に異常の印ではなく、ただ何らかの異常が発生して白い点ができてしまっただけの可能性が高いです。しかし白い点が多かったり、爪全体が白っぽくさらにくすんでいたら鉄分不足の可能性があります。指によって不足している身体の部位に不調がきたす事があるかもしれません。
その他、爪がへこんでいるケースも多いかと思います。ボコボコと爪が波打つほどひどくなって爪が変形する事も。親指などにできていることが多いのですが、その場合円形脱毛症になっているケースが多いので、頭皮のチェックをしてみてください。皮膚病などのケースが多いようなので、他の指にもへこみがないかチェックしてみましょう。
また、爪に横線が入っている場合、ストレスが溜まっている証拠です。しかし、縦線の場合は老化現象の一つです。縦線が入ってしまったから老化が始まっているのかも、と焦ってしまうかもしれませんが、栄養失調などで爪に縦線が入る事もあるので、過激なダイエットをしている人にも見られます。栄養不足になっていないかもチェックすることができますよ。
爪の健康状態を良くしておけば良い
そもそも爪を健康にしておけば、体の健康状態も保てる事につながるとも言えます。たとえば親指の爪にボコっとしたへこみがある場合、目の疲れかもしれないし、鼻づまりなどの症状があるかもしれませんが、そのへこみが親指の付け根ではなく、すでに真ん中あたりがへこんでいたら治りかけの証拠です。何か異常が出始める最初の段階は爪の付け根のあたりからはじまりますが、爪の成長とともにへこみ部分も上へ伸びていきます。そのため不調もそれと同時に回復傾向に向かうので、爪の健康状態を気遣うことで体の健康も保てます。
爪自体はタンパク質から形成されています。しっかりと栄養のある食事や睡眠を取る事も爪を健康に保つ手助けになったり、クリームなどを塗って指を保湿することでも爪を守る役目にもなります。手先なら良く目の行き届く部分なので、ぜひ労わってあげてくださいね。
すぐに使わないバターは冷凍保存して新鮮さをキープ!
バターの美味しさは、料理の美味しさに比例すると言っても過言ではありません。そのためには、少しでも新鮮な状態で保存しておくことが大切。そこで、飲食店などでは、賞味期限内であっても買い置きのバターは冷凍保存するのが常識なんです。
例えば、お菓子作り用にと業務用サイズで購入した無塩バター。しばらくお菓子作りの予定がないときは、次に使うときまで残りは冷凍保存しておいたほうが、より新鮮な状態がキープできます。
冷凍バターの解凍方法
冷凍保存したバターを使いたいときは、使用する1日~半日くらい前に冷蔵庫に移しておきましょう。自然解凍されて、冷凍前と同じように使うことができます。
冷凍保存の際の注意点
クックパッドの管理栄養士に、冷凍保存する際の注意点やポイントを聞きました。
いくら冷凍しているからといって、永久に保存できるというわけではありません。賞味期限を目安に早めに食べきるようにしましょう」
「保存する際に小分けにしすぎると酸化しやすいため、なるべく大きなかたまりで保存するのもポイント。空気に触れないようジッパー付きのビニール袋などで密閉し、冷凍庫の開け閉めによる温度変化を避けるため、温度が一定な奥の方に保存すると安心です」
ビールを飲んでいたら、いつの間にか炭酸が抜けてしまい、そのまま残してしまったという経験は、誰にでもあるだろう。
そんな“もったいない”を減らすために開発されたのが、「Pop & Stop(ポップ&ストップ)」だ。
・オープナーとフタが1つに!
アメリカのエンジニア、Joe Hackel氏は、せっかくのビールが飲みかけのまま無残に捨てられている姿を見て、フレッシュな状態を維持できるアイテムの制作を決意。
そうしてできあがった「ポップ&ストップ」は、キーホルダーほどのサイズで、瓶ビールのオープナーとフタが1つになったもの。
・瓶入りの炭酸飲料をフレッシュに保つ!
このフタは、しっかりと口を塞いでくれ、炭酸が抜けるのを防いでくれるだけでなく、中身がこぼれることも防止してくれる。
パーティーなどで使えるのはもちろん、一人飲みのときも、フタをして冷蔵庫で保存することができるというわけだ。
また、ビール以外にも、サイダーなど炭酸飲料の瓶に使うことができるので、子どものいる家庭でも重宝しそうだ。
・クラウドファンディングで大ヒット中
ポップ&ストップは、クラウドファンディングのKickstarterにて2月22日まで出資受付中で、すでに目標額8500ドルを大幅に超える、1万3000ドル(約円)を調達している。
現在残っている一番リーズナブルなプランは8ドルで製品1つを贈呈してもらえるもので、他にも名前入りなどのオプションもあり。
発送時期は、早いものでクラウドファンディング終了後、その他が2015年5月の予定だ。
価格もかなり手頃なので、ビール好きの人は今年の夏に向けてゲットしてみては?
Kickstarter
https://www.kickstarter.com/projects/2117504834/pop-and-stop-savethebeer-opener-and-sealer
イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が、「(日本)国民を場所を問わずに殺戮(さつりく)する。日本にとっての悪夢が始まる」などと恫喝してきた。インターネットやメディアの影響もあり、過激思想に洗脳された日本人による「ホームグロウン(自国育ち)・テロ」の可能性も指摘されている。イスラム国支配地域に潜入した疑いがある日本人女性の存在。安倍晋三政権は卑劣極まるテロに対峙するため、駐在武官を増員して、情報収集力を強化するなど、抜本的対策に動き始めた。
「残虐非道なテロリストたちを絶対に許さない。その罪を必ず償わせる」「テロに屈することは決してない。総力を挙げて、日本人の安全を確保する」
安倍首相は2日の政府与党連絡会議で、決然と語った。悪らつなイスラム国の予告を受け、政府は在外邦人の保護や水際対策、重要施設の警備強化に着手しているが、テロリスト予備軍は意外なところで繁殖・増殖しかねない。
元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏は「『敵は身内にあり』と考えるべきだ」と警告し、こう続ける。
「今回の事件で、イスラム国に関する情報がインターネットや報道で大量に出回ったため、感化される日本人は少数ではあるが確実に増えたはずだ。1億2000万人も人間がいれば、500人や1000人は“極端な思想”を持つ者がいてもおかしくない。メディアを通じて流布されたイスラム国の思想が、人々が決起する大義名分になりかねない」
確かに、イスラム国が1月20日に殺害予告映像を流してから、インターネット上にはイスラム国関連の情報があふれ、メディアは洪水のような報道を続けた。女性や子供を平気で処刑する残虐非道なテロ集団の主張を垂れ流し、中には「一過激組織とは言えない」「安倍政権にも問題がある」などと、テロ集団を擁護するかのようなブログやテレビ番組もあった。
これらが、国内の一部日本人を過激思想に感化させ、「ホームグロウン・テロ」につながりかねないのだ。
先月、フランスで発生した週刊紙銃撃事件の実行犯も、フランス育ちでフランス国籍を持つアルジェリア系の兄弟らだった。犯行声明を出したテロ組織「アラビア半島のアルカーイダ」は昨年春、ネット上で「ホームグロウンの一匹オオカミによる攻撃を奨励する」と呼びかけていた。
イスラム国などのテロ集団に合流した後、母国に戻ってテロを起こす「帰国テロ」の危険も軽視できない。
警察当局は、イスラム国支配地域への渡航者の有無について情報収集を進めているが、足取りを追うことができないケースも少なくない。
昨年11月には、イスラム国入りの意向を示していた東京都内の日本人女性と、アルジェリア系フランス人の夫が、イスラム国支配地域に隣接するトルコへ出国した後、音信不通になった。
夫妻はともに20代のイスラム教徒で、公安当局などの事情聴取に「人道支援で渡航する」と説明していたという。日仏両国の政府関係者が渡航自粛を要請したが、夫妻は自宅を引き払い、出国した。このほか、「イスラム国には日本人の傭兵が数人いるようだ」という情報もある。
政府は3日、国民の生命と財産を守るため、菅義偉官房長官を本部長とする「国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部」の会合を開催。海外の邦人保護や、日本国内のテロ未然防止に向けた水際対策、重要施設の警戒・警護などを強化する具体策について協議した。
情報収集・分析力も重要だ。
安倍首相は2日の参院予算委員会で、「軍の情報機関の場合、同じ軍人にしか情報を渡さない慣習がある」といい、中東地域の日本大使館へ派遣する駐在武官の増員を検討する考えを示した。政府は2013年、安全保障上の懸案事項に対処する国家安全保障会議(日本版NSC)を発足させたが、さらにテロ組織などの情報収集・分析力を強化する構えだ。
国際政治学者の藤井厳喜氏は「国内外で国民を守るためには、情報が極めて重要だ。安倍首相は、自衛隊を在外邦人の救出に対応できるよう、安全保障法制の整備を目指しているが、これも情報がなければ動けない。武官増員だけでなく、本格的な情報機関を立ち上げるべきだ。戦後70年、やっと日本人も覚醒してきた。欧米諸国に比べると遅いが、『テロに屈しない』『国民を守る』との決意で動き出した安倍政権を見守りたい」と語っている。
フリージャーナリスト、後藤健二さん殺害の映像が、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)側からネット上に公開されると、ヨルダンの首都、アンマンにある日本政府の現地対策本部は慌ただしい雰囲気で動きだした。
その中で、陣頭指揮を執る中山泰秀外務副大臣は、沈痛な面持ちで「現地の対策本部の指揮を執っていた立場から、心から哀悼の誠を捧げ、衷心よりご冥福をお祈り申し上げたい」と語った。当初より3時間遅れの会見は、わずか3分で終了。事態の深刻さを表した会見だった。
この会見の約24時間前、記者団の取材に対し「膠着状態という形になっている」と語り、事態の進展がないと明言したばかりだが、最悪の結果を迎えることとなった。
「24時間態勢で情報収集に当たってきた対策本部だが、実態はヨルダン政府頼みで、主体的に交渉を進めることはできなかったことの証左だ」(ジャーナリスト)との批判の声も上がっている。
しかし、それ以前に政府の中では、中山氏に対してダメ出しが出ているという。どういうことか。
「後藤さん殺害の映像が出るまで、中山氏のやることといえば広報対応のみ。実は本人はかなりヒマだったようで、テレビや新聞に自分のことが映ったり掲載されたものをFBにアップするよう日本のスタッフに指示したりしていたようです」(官邸関係者)
連日、神妙な面持ちの中山氏が、テレビ画面に何度も映し出されていた。新聞でも中山氏のコメントが、写真とともに掲載されていた。それを自分の宣伝に利用しようと、躍起になっていたというのだ。
確かに、中山氏のFBページ「外務副大臣 中山泰秀のアイラブ大阪」では、自身の顔が映し出されたニュース映像が、1日に何回もアップされている。ある人がコメントを寄せると「すぐに本人から、お礼のコメントがアップされました。よほどヒマなのかな、って正直思いましたよ」と、感想をチラリ。
この事態に官邸も怒り心頭だったと、前出の関係者は証言する。
「実は政府が、中山氏を更迭し、城内実外務副大臣、または別の人間を現地に送り込もうと考えていたようです。しかし、イスラム国側から時間を区切った要求が届いたことから断念。菅義偉官房長官は中山氏に何度も苦言を呈したようですが、一向に改められなかった」
情けないことこの上ない裏話である。
他の人よりいい治療をしてほしい-そう思っても、思っているだけでは「普通の患者」。手抜きをされている可能性だってある。医者に全力を尽くしてもらうには、患者や家族にも「技」が必要なのだ。
■「お任せします」はダメ
「適当にあしらう患者」「普通に診る患者」「本気を出す患者」-多くの医者は、心の中で患者を3つに分類しているという。
これまで、がん患者2000人以上の相談に乗ってきた友愛記念病院の平岩正樹医師はこう話す。
「表向き『すべての患者さんに全力を尽くす』と医者は言いますが、それはウソです。全患者に全力を注いだら身が持ちません。もちろん患者や家族にはわからないように接しますが、実際のところ、医者は患者を分けているのです」
患者や家族にとって、主治医は一人。一方、医者にとって患者は数多くいる「客」の一人にすぎない。その患者たちを平等に扱うことなど不可能だ。医療の現場には、知られざる「患者格差」が生じている。自分が患者やその家族の立場になったとき、どうすればいいのだろうか。
「食事など生活改善の指導をしているのに守っていない患者は、検査の数値を見ればすぐにわかります。それなのに『減塩しました』なんて言われると、舌打ちしたくなりますね」
都内の大学病院に勤務する糖尿病専門医はこう話す。医者は口にこそ出さないが、患者のウソなど一瞬で見破っている。そんな患者に全力を尽くそうと思う医者はいない。
「決めつける患者や家族」というのも手抜きをされる条件の一つである。
「よくあるのは、『頭が痛いからCTを撮ってほしい』などと、検査方法を指定してくる人です。どの検査が必要か判断するのはプロである医者の仕事ですから、内心イラっとします」(神奈川県の総合病院・脳神経外科医)
検査だけでなく、治療法まで決めつけてくる患者や家族は、なおさら敬遠される。都立広尾病院外科部長の安野正道医師はこう話す。
「最近はインターネットで病気の情報を仕入れる人が多いですが、信頼に足らないものもある。自分の病気に対する不安の気持ちは理解できますが、医者の話を聞き入れず、自分で調べた情報にしつこくこだわる方には、ひと肌脱ごうという思いは薄れてしまいますね」
一口に医者と言っても、中にはヤブ医者だっているので、医者に対する不信感を抱く気持ちもわかる。だが、聞く耳を持たない患者を説得するのは医者にとっては面倒なだけ。そんな患者は「適当にあしらう患者」の枠に入れられてしまう。
かといって、自らの病気や治療法について知ろうとせず、医者にすべて丸投げするのも良くない。
「病気について理解しようとしない患者や家族から、『お任せします』と言われると医者はやりにくいんです。何かあったときに文句を言われるのではないかと恐れてしまう。医者任せにする人ほど、治療が進んでから『こんなはずじゃなかった』と責任を追及してくる可能性が高いからです」
『医者に手抜きされて死なないための患者力』の著者で、医療ジャーナリストの増田美加氏はこう指摘する。「すべてお任せします」という言葉は、医者にとっては「治療がうまくいかなかったら訴えるぞ」という警告に聞こえてしまうのだ。
この場合、医者は適当にあしらうことはないが、学会で定められた標準的な治療をするしかなくなる。万が一、何かが起こった場合でも「標準治療をやった結果です」と説明できるからだ。つまり、「お任せします」と言った時点で、医者は本気を出さなくなる。
■「医者の話を録音」はアリか
標準治療がいいと言っても、人間の身体は千差万別。前出の平岩医師は、「手間暇をかけて患者一人ひとりに合った細かなフォローをすれば、確実に治療効果は上がります」と断言する。医者が全力を尽くして時間と労力をかけてこそ、その人に合った「最高の医療」は実現する。
では、自分や家族が患者になったとき、医者を本気にさせて最高の治療を受けるにはどんな方法があるか。まずは、東京都に住む坪井達昭さん(仮名・62歳)の例を見てみよう。
坪井さんは、昨年人間ドックで心臓に異常が見つかった。ドックを受けたクリニックで紹介状を書いてもらい、大学病院を受診。現在の症状などをまとめて書いたものを医師に渡し、そのうえで精密検査を受けた。
「その結果、ペースメーカーを入れる手術を受けたほうがいいと言われた。専門的な知識がなくて不安だったので、レコーダーを持参して先生の説明を録音させてもらいました。その後、自分なりに勉強して、次の診察のとき、訊きたいことをメモに書いて持っていきました」
坪井さんが知りたかったのは以下の3点だ。仕事は何日くらい休むことになるか、術後はこれまでと変わらない生活を送れるか、他に治療法の選択肢はないのか。その質問をぶつけると、医師は丁寧に答えてくれた。結果、最初に提案された手術を受け、予定より早く退院し、仕事に復帰。いまは、心臓の手術を受けたとは思えないほど元気に過ごしている。
坪井さんは「本気を出す患者」の枠に入ったようだ。彼の行動には、医者が力を尽くそうと思うポイントが四つ含まれている。
まず一つ目は、最初に受診したクリニックで紹介状を書いてもらったことだ。よく言われることだが、どんなメリットがあるのか。
「患者を紹介されるのは、要は自分が評価されて指名されているということですから、期待を裏切ってはいけないと気合が入ります。知らない医師からの紹介でも、良い結果が出ればまた患者を送ってもらえるチャンスだし、何か不手際があれば自分の評価が下がることになりますから」(都内大学病院・心臓外科医)
直接病院へ行っても診察はしてもらえるが、紹介状があるのとないのとでは、医者が感じるプレッシャーは大きく違うのである。
二つ目のポイントは、症状などをまとめたレポートを用意したこと。これは、患者本人が意思表示できなければ、家族が作るのも有効だ。東京慈恵会医科大学附属病院ペインクリニック診療部長・北原雅樹医師は、次のように話す。
「症状の経過や、何をどうしてほしいのかということをA4で1枚程度に書いてきてくれると非常にありがたいですね。外来では多くの人を診るので、医者は、限られた時間の中で効率よく患者さんのことを知りたいのです」
「患者とその家族には、プレゼン力が重要」と北原医師は言う。仕事でも、短時間で要点を押さえて話をする人は、周囲の評価も高いはず。それと同じだ。自分だけはゆっくり話を聞いてもらいたいと粘るのは逆効果。患者や同席する家族は、医者と貴重な時間をシェアしている、という意識を持ったほうがいい。
三つ目は、医師の説明をレコーダーで録音したこと。医者に嫌がられそうな行為だが、患者の真剣さが伝わって好印象だという。
「自分の腕に自信がある医者なら、録音は嫌がりません。説明したのに、覚えていなくて同じことを訊かれるよりずっといい。『きちんと理解するために録っておきたい』と言われれば、こちらも気持ちが引き締まります。熱心な人とそうでない人では、医者の対応はまったく違ってくるでしょうね」(前出・平岩医師)
そして四つ目のポイントは、質問メモを用意しておいたことだ。これは、前述した「プレゼン力」と同じ。このとき医者の本気度を上げるためには、いくつかコツがあるという。前出の増田氏がアドバイスする。
「質問は優先順にA4サイズ程度の紙1枚に書き、メモを医者に見せながら話をしてください。そうすることで、『この患者(あるいは家族)は今日これを聞きたいのだな』とわかるので医者は安心するんです。そして、質問の数は多くて5つまで。診療時間内に5つ以上のことを丁寧に答えるのは難しいです」
■家族が泣いても時間のムダ
最高の治療をしてほしいと望んでも、そう思っているだけでは意味がない。
「医者は頼まれもしないことはやりません。標準治療以上のことをして何かあったら、責任を取らなくてはいけませんから。希望するなら患者やその家族が熱意をもって伝えるべきです」
そう話す前出の平岩医師は、ある患者に出会ったとき「この人のためにはどんな努力も惜しまずにやろう」と決意したという。進行子宮がんを患った大阪在住の60代の女性だった。
「その方は大阪で治療をしていたのですが、そこで『もう治療法がない』と言われ、娘さんと小さなお孫さんと一緒に私のいる病院(茨城県)へ来たんです。大阪での仕事だけはなんとか続けたくて、そのためなら何でもやるとおっしゃった。子供を抱いた娘さんからも『どうか母を助けてください』と頭を下げられました。
私は、彼女のために治療計画を立てました。そのときの病状に合わせて数週間続けて治療し、落ち着いたら大阪に帰るという方法です。1年以上続く見込みだったので、こちらで入院する間、娘さんはホテルを借り、お孫さんが通う幼稚園まで病院の近くで探して、患者さんを支えていました。その姿を見ていたら、何としても願いを叶えてあげたいとの思いが日に日に強くなっていきました」
大阪の病院で「治療法がない」と宣告されてから3年。彼女は希望どおり、亡くなる間際まで仕事を続け、家族に見守られながら穏やかに息を引き取った。「治療をしていなければ数ヵ月の命だった」と平岩医師は振り返る。
医者を本気にさせるには、患者だけではなく家族の行動も重要となる。医者と面会する際は、家族はできる限り同席したほうがいい。医者も家族の顔や様子がわかれば、「患者だけでなく家族のためにも頑張らなければ」と思うからだ。
とくに脳卒中などで本人が意思表示できない病状の場合は、家族のふるまいが病気の予後を左右するといっても過言ではない。前出の脳神経外科医は、こう打ち明ける。
「脳卒中など突然発症した病気の場合、ご家族も動揺されて当たり前ですが、号泣されても、なだめるのに時間がかかって何も情報が得られなければ、正直なところ面倒です。逆に、大変な状態でも気丈にふるまわれるご家族には、真剣に対応しようと思います」
この医師は、1年前、脳梗塞を発症して意識を失った夫に付き添ってきた50代の女性が強く印象に残っているという。
「奥さんは動揺で声が震えていましたが、倒れる前の状況や病状と時間の経過をメモに書き出しながら、必死に説明してくれました。
数日後、状況が落ち着いてから『10分でいいのでお時間をいただけませんか』と言われ、旦那さんの病歴や生活習慣、仕事の内容などを細かに記したノートを渡されました。『主人は仕事だけは続けたいと言うと思います。なんとかパソコンが使えるようにしてあげたい。そのためにできるリハビリを教えてください』と。頭の下がる思いでした」
忙しい医者の状況を考慮しながらも、治療を全力で支えたいという思いを伝える。その姿勢に、医者とリハビリ担当スタッフは真剣にならざるを得なかった。
家族の場合とくに、「自分がでしゃばっても忙しい医者に迷惑がかかるのでは」と遠慮してしまいがちだが、その必要はまったくない。
「医者と患者、その家族は対等な関係です。『患者の状態を改善する』という同じゴールを目指す仲間だと考えてほしいですね。医者は患者の病状を良くするのが仕事なのですから、患者の情報はできるだけほしい。患者の趣味や家族構成、性格なども、治療に有益な情報になることもありますから」(前出・北原医師)
ただし、地位や知識をひけらかすと逆効果になる。
「よく『自分の親戚は医者だ』などと威圧してくる患者や家族がいます。その場合、何か手落ちがあれば突っ込まれるので慎重にならざるを得ませんが、型通りの対応しかできず、効果があるとは言えません。『だったらその医者に診てもらえよ』と思いますし、こっちも気分は悪くなります」(都内の大学病院・消化器内科医)
■医者がグッとくる一言
ちなみに、医者にカネを包むのは意味があるのか。現在は謝礼を受け取らないと公表している病院がほとんどだが、都内の某私立病院の外科医は内情を明かす。
「謝礼の有無で治療の質が変わることはありえません。でも勤務医は仕事の厳しさの割に給料が低い。受け取ってはいけないことになっていても、誰にも知られずに渡されれば、受け取る医者も少なくない。カネを受け取れば、当然、対応も丁寧になるでしょうね……」
重い病気の場合、元の健康な身体を取り戻せないケースも多い。そんな場合でも、患者や家族のふるまいが医者の対応を変える。前出の平岩医師が語る。
「希望する何かを得るために何かを失う覚悟がある。そんな患者や家族に医者は心を奪われます。
甲状腺の未分化がんという非常に進行が早く悪性度の高いがんを患った男性もそんな一人でした。大阪に住んでいたのですが、自分がいかに厳しい状況なのかもわかっていて、私のところへ来たとき、『がんの思い通りにはなりたくない。治療のために、すべてを整理してきました』とおっしゃった。仕事もすべて片づけて辞め、家族も茨城に移住する決意だ、と。『先生、一緒に闘ってください』。そう言われて、断れる医者がいるでしょうか。
でも、患者の希望を実現するには、医者だって自分の時間や体力を削って力を尽くさねばいけない。お互い腹を括らねば実現できないのです」
毎日が真剣勝負。現在も治療を続けているという。
医者を本気にさせる人には、共通点がある。それは、医者を一人の人間として見ているということだ。東京ベイ・浦安市川医療センターのハートセンター長、渡辺弘之医師はこう話す。
「医者という肩書はあっても、所詮は人間。人間的に魅力のある患者さんには会うのが楽しみになりますし、本気で力になりたいと思います。すると、杓子定規ではない付き合いができ、信頼関係から治療がうまくいくことも多いのです」
医者は病気を治す職業、と割り切って接していないだろうか。
「そう思われていると、医者もさみしい。自分のことを一人の人間として見てくれる患者は好きになるんです。本来は医者が患者の体調を気づかうべきなのに『先生、最近お疲れのようですが大丈夫?』なんて言われたり、感謝の言葉をかけられたら、ぐっときてしまいますね。命がけの闘いをするのですから、医者と患者の関係を超えてもっと仲良くなる努力をするべき。そうすれば、道は開けるんです」(前出・平岩医師)
病気を治すプロである医者を本気にさせるには、患者も家族も、治してもらうプロにならなければいけない。紹介してきたような「コツ」とちょっとした心がけがあれば、あなたにもできるはずだ。
仕事の後の鍋は最高だ。この湯気、この肉、このお酒…。あふれんばかりの幸せを、残業している同僚とも分かち合いたい。せめて写真だけでも。そんなあなたに紹介したいのが簡単操作で料理写真をおいしく見せてくれる「超!美味しく変換」(http://foodpic.net/)だ。
最近のスマートフォンにはデジカメ顔負けのカメラが付いている。しかし、照明の関係からか料理の写メはいまひとつ。画像編集アプリで修正はできるものの操作が面倒だし、そこまで手間をかけたくない。そこでオススメしたいのが「超!美味しく変換」。画像をアップロードするだけで、おいしそうな写真に変換してくれるウェブサービスだ。ユーザーが何かを設定する必要は一切なく、おまけに無料で使える。
使い方は簡単で、まず「超!美味しく変換」サイトにブラウザーでアクセス。次に「ファイルを選択」ボタンをクリックして補正したい画像ファイルを選択(処理できるのはJPEG画像のみ)し、「UPLOAD」ボタンをクリック。処理が終わると補正された画像が表示されるので「DOWNLOAD」ボタンをクリックして保存する。
これだけで、冷めた総菜のような写真が驚くほどおいしそうな料理画像に変身する。BEFORE/AFTERタブをクリックすれば変換前の画像と比較することも可能。ページ下部のタイトルやコメント、関連URLを記入して「公開」ボタンをクリックすれば「超!美味しく変換」サイトに公開することもできる。画像の撮影日時や場所などを記録したEXIF情報は補正時に削除されるので安心だ。
こうして変換した画像をツイッターやフェイスブックに公開して同僚を悔しがらせるもよし、日々の食事日記として保存するもよし。ただし、食べ過ぎ飲み過ぎには気をつけよう。 (毛利司津江)
日本相撲協会審判部を痛烈に批判した横綱白鵬(29)に“イエローカード”が突きつけられた。審判部による番付編成会議が28日、東京・両国国技館で開かれ、横綱を同部へ呼び出し直接正す意見が相当数出たが、今回は見送られた。だが、再び問題行動を起こせば処分に直結する可能性も示唆されるなど、“しこり”も残った。白鵬の師匠、宮城野親方(57)=元幕内竹葉山=が北の湖理事長(61)=元横綱、伊勢ケ浜審判部長(54)=元横綱旭富士=に謝罪していたことも明らかになった。
ここで折れたら、逆に見識が問われかねない。審判部が審査編成する28日の番付編成会議。その席上で、白鵬の審判批判に危機感を持つ親方衆から横綱を直接審判部に呼び出し、誤った批判を直接正すべきという意見が相当数出されたという。
伊勢ケ浜審判部長は言及しなかったが、「呼び出し」への各委員のこだわりは相当なものだったという。最終的に同部長の意向がくまれ矛を収める形になったが、出席した親方の1人は「今度やったら、という雰囲気があった。また問題行動を起こせばそのときは厳しいものになるだろう」と話し、“しこり”が残ったことをうかがわせた。
今回、これで収まったことには伏線がある。白鵬の師匠、宮城野親方がこの日、白鵬の発言について、27日に北の湖理事長には電話で、伊勢ケ浜部長には伊勢ケ浜部屋を訪れて直接謝罪していたことを明らかにした。同部長は番付編成会議後、「(白鵬は)自分で自分の価値を下げる言動をした。どれだけ大変なことをしたか。理解できない」と厳しく非難したが、「師匠が威厳を持って対応することだ」と穏便に済ませた。
宮城野親方によれば前日、白鵬の自宅を訪れて理事長、審判部長からの注意を伝え、1時間ほど話し合ったという。「本人も納得し、反省もして『すみませんでした』と言っていた。日本語のあやというものを知らないところもある」とかばった。
白鵬はこの日、東京・墨田区の宮城野部屋で十両昇進会見を開いた“内弟子”の石浦を祝福。午後に外出したが報道陣には無言を貫き、自身の口からの謝罪の言葉はいまだにない。
北の湖理事長 「本人も悩んでいる様子だったということだが、言動の責任はいくら横綱といっても師匠にある。師匠には言動について弟子の監督責任があり、厳重に注意するよう言った。(批判発言は)人がどうとるか、誤解を招くことは横綱として言ってはいけない」
白鵬失言VTR
初場所で史上最多33度目の優勝を達成した横綱白鵬は26日、東京都内での一夜明け会見で13日目(23日)に同体で取り直しとなった大関稀勢の里戦に言及。「疑惑の相撲が1つある。いかがなものか。家に帰ってビデオを見たら、子供が見ても分かることだった。なぜ取り直しにしたのか。(審判も)元お相撲さんでしょ?」と勝負審判の判断を批判した。この発言に対し、北の湖理事長は「師匠(宮城野親方)を呼んで通告します」と29日の師匠会で厳重注意する意向を示した。また横綱審議委員会の内山斉委員長は「未熟。反省すべきは横綱本人」と話すなど、厳しい意見が並んだ。