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はじめての住宅ローン

2022-02-25 | 知っておきたいこと

みなさんこんにちは。今回は「はじめての住宅ローン」というお話です。

 

【住宅ローンは得なのか】

 みなさんは住宅ローンと聞いてどんなイメージを持ちますか?生活に重くのしかかってくるローンというイメージでしょうか。

 けれど、そもそも、返済の見通しが立たない額は融資してくれませんので、完済(返済完了)まで健康に気を付けて、まじめに働いて、貯蓄しながら普通に生活していけば、健全なローンと言えるのではないでしょうか。

 住宅ローンは利息だけでも500万円近く、いえそれ以上になることもあります。しかし、住宅ローンを利用して現金を手元に残しておけば、これから先、思いもよらない大きな出費に直面しても、残しておいた現金で支払えば金利の高いローンを組まなくて済む。というメリットがあると思いませんか。

 また、住宅ローン減税という制度もあり、融資額のおおよそ3%は戻ってくると言われておりますので、利息がまるまる損しているとは言えないでしょう。

 何より、最終的に土地や家は財産になるので、返済の一部は貯蓄しているようなもの。そう考えれば、今よりもっと快適に暮らせて、災害の備えにもなるのですから、そこから得られることのほうが多いと思いますが、いかがでしょうか。

 

【希望する住宅ローンは利用できるか】

 ひと口に住宅ローンと言っても自己資金0円の住宅ローンや、超低金利な住宅ローン、親子ローンなどなど、金融機関によって様々なタイプがあります。

 希望する住宅ローンを見つけたとしても、利用条件を満たして審査に通らなければ利用はできません。ご年齢やご年収、預貯金、借金の有無、どんな業界でお仕事をされているか、などが審査されて適合する住宅ローンがご案内されます。

 ですから、目に止まったチラシの住宅ローンを利用するには審査がある。と理解しておきましょう。

 

【肩代わりと持ち主】

 無事審査が通ってお金が借りられたとしても、土地や家は完済するまで肩代わりになり、持ち主はあくまで融資先です。多額の借金を背負わされて、賃貸住宅に暮らしているような気持ちになるのも無理はありませんが、そういう仕組みなので前向きに受け入れましょう。

 

【住宅ローン対象外の費用】

 土地と家とが肩代わりの融資なので、登記費用や解体工事費用、引っ越し代、仮住まいの家賃、確認申請費、構造計算費などの諸費用住宅ローンの対象外です。

 資金不足で諸費用が工面できない時には「諸費用ローン」というのがあります。諸費用ローンは、住宅ローンに比べて金利が高いので、よく理解しておきましょう。

 それから、家が肩代わりするのですから、その家があっての話。つまり、家が完成して、登記が済んでようやくお金を貸してくれるのですが、ここに困ったことがあります。それは工事中の支払いです。

 工事会社に「家が完成したら全額払うから」といっても、どんなに良心的な会社でも他の工事をいくつか抱えていれば、工事代金を立て替えながら工事を進めるのは困難です。

 家を建てる時はたいてい、契約時に100万円、着工時に500万円、中間時に500万円、完成時に500万円というように、進捗に合わせて払うのが一般的です。そのお金はいったいどうすればいいのでしょうか。

 その問題を解決するのが「つなぎ融資」です。諸費用ローンに加えてまだあるのかと気を落としかねませんが、こればかりは致し方のないことです。そしてここにも困ったことがあります。

 それは、賃貸住宅にお住まいの方が、家が完成するまでの数か月間、家賃の支払いと、つなぎ融資との返済が重なってしまうことです。

 手慣れた担当者によっては、「これくらいは常識でしょう」と一方的に手続きを迫ってくることもあるので、急がず一歩一歩、ほかに用意しなければならないお金はないのか確認しましょう。

 諸費用ローンやつなぎ融資をひとまとめに融資する融資先もございますが、金利は少々お高いです。

 どんなに家が安くて他社より断然お買い得だったとしても、土地がなければ家は建てられません。新居の部屋数や大きさ、窓のサイズで、エアコンだってカーテンだって、今使っているものが使えなくなるかもしれません。本当に気を付けましょう。

 

【金利と返済の種類】

 住宅ローンの金利は、「固定金利」か「変動金利」かのどちらかです。返済方法には「元均等返済」か「元均等返済」かのどちらかです。

 

【固定金利と変動金利】

 固定金利は完済まで金利が変わらないタイプで、フラット35が有名です。一方で、変動金利はその名の通り金利が変わるタイプです。

 変動金利の中に、一定期間金利が変わらない5年間金利固定や10年間金利固定というタイプもありますが、期限が来れば金利が変わるので、これらは変動金利型と考えておきましょう。

 ちなみに、変動金利の金利は半年ごとに見直されますが、その直後に返済額も見直されるのではなく、5年ルールと125%ルールに則って変動するので、いきなり金利がドーン上がって生活に困ることはありません。

 

【返済方法】

 元均等返済は、完済まで毎月の返済額が一定です。これに対して、毎月の返済額が徐々に減っていくのが元均等返済です。

 元均等返済のほうが返済開始からどんどん返済していくので、金利を含めた総返済額は少なくて済みますが、返済開始当初は、毎月の返済額が元均等返済の2倍近くになるので、よほどの理由がない限り、返済方法は元均等返済で設定されていると思います。

 

【いちばんお得な住宅ローンはどれか】

 いちばんお得な住宅ローンはどれか。その答えはありません。金利が変動するからです。例えば、消費税増税前と比べて、増税後のほうが金利が下がって得だった。ということも記憶に新しいところです。

 

【住宅ローン利用のコツ】

 住宅ローンを利用するコツは、滞納に備えることです。それには貯蓄をすることです。おおよそ2年分の返済額が貯蓄してあれば安心です。

 家はいずれ、メンテナンスや設備機器の寿命を迎えます。その時ためにも貯蓄しておくことが住宅ローンを利用するコツです。滞納したらどうなるか・・・。その点も説明を受けておきましょう。

 

最後に・・・。

 

【フルローンは避けよう】

 融資額フルMaxで家づくりを進めて、最後の最後に資金不足で身動きが取れなくならないように、家を建てる時に真っ先にすることは返済できる予算を立てることです。その時に頼りになるのがファイナンシャルプランナーさんです。そしてその予算の範囲で家づくりに協力してくれる業者さんが見つかれば、家づくりは成功したようなものです。

 

それではまた。

最後までお読みくださりありがとうございました。


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