こんにちは。住宅アドバイザーの三十三です。いつもご訪問してくださりありがとうございます。
今回は、「自然に節電してくれる家づくり」というお話です。
少し前置きさせてください。
私たちの暮らしに欠かせない電気。電気を使えば当然電気代を払わなければなりません。
2012年度から始まった、再生可能エネルギーの普及を目的とする国の制度「固定価格買取制度」もついに終了となり、民間に引き継がれるなか、売電価格も下がりましたので、この制度をご利用された方は、これからの電気代が少し気掛かりかと思います。
売電し利益を得るソーラー発電の役目が、家庭の電気を補助する役目に変わるのでしょうか。
近年まれにみる自然災害に備える意識も高まり、電力を自給、補助する手段は、ソーラー発電にとどまらず、いざという時、電源にもなる電気自動車や、大容量の蓄電池の設置、カセットガスの発電機など、多様化しています。
住宅としては、ソーラー発電やエネファームといった自家発電システムも普及していますが、それだけでは家庭の電気はまかなえませんので、一日の生活でいかに電気が必要かが伺えます。
電気を自給自足するまでの道のりは長そうですが、自然に節電してくれる家づくりなら今からできます。
それでは本題に移ります。
ここでは主に夏場のエアコンの運転時間の短縮を考えています。
今の住宅は高気密高断熱ですから、冷暖房は効きやすい上、室温も保ちやすい性能があります。それでも夏場は少しでも涼しい1階で過ごすことで、エアコンの運転時間はグッと短くなり、確実に電気の使用量は抑えられます。
そう考えると、1階に寝室があるだけでも立派なエコ住宅です。
他にも、家を計画する段階で、屋根と外壁に遮熱シートを採用すれば、夏の暑さを跳ね返し、室内の暑さがまるで違う家になるので、家を建てる時は外せません。
それから、部屋の換気は、エアコンの運転時間の短縮につながります。
少しでも効率よく換気するには、部屋の天井を斜めにし、暖かい空気を高い方の天井に集め、そこに高窓を設けて追い出せば、電気を使わず室温の上昇を抑える効果があります。
その高窓に庇を付ければ、雨よけ、日よけになり、天候に左右されず、いつでも換気できます。
部屋は床と天井で温度差があり、その温度差を少なくするだけで涼しさが増すので、エアコンの苦手な方にやさしい空間になるでしょう。
高窓の機能はこれだけではありません。
換気すると、部屋の湿気やいやな臭いも追い出されるので、さわやかな空間が保てます。
窓の位置は、高ければ高いほど、部屋全体が明るくなり、明かりを点ける時間は短くなります。
外からの視線を感じることなく窓を開けていられるので、プライバシーを保ったまま換気できます。
また、窓が高ければ侵入もしずらいので、防犯効果に優れています。
そして何より、外観に変化をつけられるのでデザイン性もあります。
このように高窓は、節電効果もある多機能な窓として位置づけられます。
ただし真夏は、南側の熱気が窓から室内に流れ込むので、窓は閉め、すだれやカーテンで日差しをさえぎり、天井の換気扇を使うほうが賢明です。
換気する時に忘れてはならないのは、外からの風を取り込む窓です。
外からの風を取り込みやすい窓は縦すべり窓ですが、少しでも涼しい風を入れるために、北向きに開くように設置すると良いでしょう。
建築コストに反映されない「自然に節電してくれる住まいづくり」は、暮らしの快適さがまたひとつプラスされていきます。
以上で終わります。
最後までお読みくださりありがとうございます。
他のブログも家づくりに参考になれば嬉しく思います。
それではた。
ご訪問ありがとうございました。
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