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インゲン栽培のマネタイズ③ 【生産方法・定植まで】 

2023-11-09 08:14:00 | インゲンの話

【相場観】・・・仕事のサイズ的な解説

インゲン栽培のマネタイズ① 【相場感】  - マッシンのblog

【販売方法】・・・出荷先

インゲン栽培のマネタイズ② 【販売方法】  - マッシンのblog


という事で
インゲンこすりすぎですが
一番キモの生産方法です。
相当長くなるでしょう。


まとめますと、
2人で7か月使って100万円を2反の畑で
得れる。
段階的に3期目では120、140万当りを
狙えたら篤農家。
という事ですが、
次に取り分ですね。
生産性の比率としては、
A君/75%
Bさん/25%(または12.5% ✕2)
となります。
(これはのちの人件費で必要な数値)

A君の仕事は
■基本設計
①播種工程
②育苗工程
③定植工程
④誘引工程
⑤防除施肥工程
⑥収穫工程
になります。

Bさんの仕事は
■製品化業務
⑦選別
⑧袋詰め
⑨出荷
になります。
③の出荷に関してはA君がやる場合もあるのです
が、インゲンは軽量野菜ですので、いっそのこと
出荷/納品、取引先への接触。
ここに触れて頂きましょう。と。
ただ、全投げはNG
売り場や納品先のフィードバックをまた聞きする
事になるので、そこの応酬はある程度A君が
経験した上で生産反映した方が。
トラブルはありません。


今回は①②③ の三つの工程について。
自分の業務整理を兼ねてうpしてみます。

【基準値】
発芽率というか定植率は
(定植に至るまで使用できた種の率)
85%以上はあります。
腐っていたり、枯れていなければほぼ大丈夫です。
葉なし(芯のみ)や、芯なし側枝から活着します。
※このように80%超える播種工程の種は
優劣判定がほぼ無いです。
(先天的な成長阻害が無い少ないという意味)
(2.3株植えて劣勢を間引く必要が無いという意味)
要するに適当でおK。
マメのオハグロを下にする。それくらいかな。
でもぐるりして伸びてきますけどね。

私は50Hセルトレイでやっています。
128Hセルトレイでも十分です。
ただ128は慌てる。
一日で植えれるのは多分、1000本/人くらいです。
10aあたりだとだいたい、3000くらいでしょうかね。
それ以上は混んで不良鞘が出そうかな。
なので、1000単位(一日で植え終わる数)を基準
とすると方程式というか必要な数値をハッキリ
させます。これでExcelやコピペ
他の作物の設計がAIみたいに速くなりますモンで。

【種を買う】
単位は一日に一人で植えれるMAX値を
1000と仮定して
■種数の算出
【植える数÷使用率】 =種数
【1000 ÷0.85】 =1180
となりますね。

■種代の算出
【種数÷種の入数】=買ってくる種袋数
  ✕種の単価
【1180÷35】 ✕200円 =6723円
となりますね。

これ小学生の問題じゃねえんだからいちいち
書いて文字数稼いでんじゃねぞこの野郎。
と言われるつもりはもちろん無いです
この野郎w

種の入数や種袋の買ってくる数を把握するのは
極めて重要なのです。
要するに、インゲンは主人公では無いのです。
例えば、持つ畑の1/3や半分をインゲン運用し、
メインは芋だったり、インゲンのみでやる事は
まずあり得ません。

あと種も袋で買うのか、ボトル(まとめ売り)で
買うのか。で、普通に考えたらボトルの方が安い筈。
なのですが、
■評価の高い品種は袋じゃないと無かったり。
■Amazonやヤフーで金額が異なっていて
実は袋で買う金額と変わらなかったり。
■ポイントが付くホムセン購入できなくて草。とか。
■袋より高いボトルでも実は品種違いで生長が
違った。
こんな複雑なトラップはザラ

※実際に経験したのは矮小性マル鞘インゲンで、
生長がまるで異なる。
一方は旺盛だが一方は倍近く遅くしかも肥料の要求量
が異なっていた。
それ以降、悪い方のメーカーは買わないようにしたのだが、
他品目のオクラだと悪い
方のメーカーは比較的安くて問題無い。
という事で評価が再転。

という事がありましたもんで。


【育成】
次に、セルと培土の準備です。
これは 基準値1000 ✕使用率=1180
をセルの孔数で割るだけ。

これ一回再確認ですが、
面積逆算は止めた方がいいです。
(というか売上ベース)
普通の産業なら売上逆算で良いのですが、
リソースが人体という事を無視するとリタイヤ確
です。
あるあるのなのが面積逆算で手が足りない、
残業する、応援で人呼ぶ。
ハッキリいって何の生産性もありません。
いわゆる日本語でいうイキアタリバッタリ。
農業で一番比率が高いのは人件費です。
ここを蔑ろにするとそういう行動になります。
金の亡者でもなく金の奴隷です。

で、セルの話に戻りますと、
基準値(独りが一日で定植できるMAX)
128Hで割ると9.3枚。
50Hで割ると23.5枚ですね。

日数は
128Hはたぶん12、3日がギリだと思う。
50Hは22日くらいですかね。

難易度が高いのは50H。ですが場所も水やりの時間も
より専業的になります。24枚を22日間育てるには。
ハウスが要るよね。
という事です。
128でもできなくは無いです。
私の場合は50ですが、生育の違いはほぼなく、
あったとしても葉面チャージで帳消しにできます。
そういう事では無くて日数なんです。
12日間しか育成しないのがネックであり、
22日間だと調整が効きやすい。
台風の顔色が一番ですね。

例えば
128だと12日以上生育を続けると今度は危険信号が
鳴り出します。し後半になるにつれ水遣り負荷が
高まります。
終わりが決まっているのですね。
台風きそうだから伸ばそうか。が
やりやすいか、やりにくいか。
今週雨降るらしいからやろう。が
やりやすいか、やりにくいか。
独りでやるならいいんです。 

あとはそれのコピペです。
A君が2人いて40a同時運用するのであれば、
基準値を2倍にするだけ。
3倍以上だと他作への利用もかねて、
1条移植機をヤフオクでポチルのも良いかも。
です。
ただ、複雑なリンケージメカは修理がだるい
からね。それもまたトラップです。
買えばいい。ヤフオク万能って話では無い。

まあ定植はAmazonとかで買えるハンドプランター
一択ですわ。


【直撒】
以上は移植でのやり方ですが直撒きでも問題ないです。
春は直撒き/移植に関わらず、雑草に栄養を与える
植物なのでマルチが必要です。
秋は必要ありません。
なので春のマルチ作限定かな。
と思います。秋でもマルチ張ればよいのですが、
秋は売上期間が30日程度ですからね。
まあ普通に考えてマルチの張り剥ぎ工程が無駄に
になるかと。

で直撒きをメインで考えると、種代は ✕2倍
かな。初年度はコレで試した方が良い。
3月、4月でトンネルも持ち出しての初期育成に
なるのですが、
やった事が無いのでわからんけど、
根切り虫にやられるかどうか?
これだけ。

基本インゲン移植は根切り虫にやられません。
やられた事は一度も無いです。
ただ直撒きはやった事が無いので知らん。
インゲンが根切り虫にやられない理由は
正確には分かりませんが、
インゲンの軸が硬くて噛めない。
根切り虫は選択しませんからね。
食べるものを。

ただ問題はそれだけ。
アブラムシもたからない。
成虫は訪虫します。カメムシ系、蝶・蜂。

なので、ネキリベイトの土壌混和と、
移動浸透で発芽から
しっかり対策ができたら直撒きでも良いと
思います。


問題は選択とそのポイントの話になります。
無農薬農家ブランディングはしていませんが、
土壌混和ネキリベイトや移動浸透剤といった
殺虫剤を使用して直撒きにすれば、育苗工程
がすっぽり省略化できる。

しかし、それの反論としての移植は、
発芽から12日や20日間などある程度管理が重要な
時期を集中/精密に畑の外で
(別の言い方をすると畑にいかなくても)
一括管理できる。
し、12日以上の苗であれば、
初期殺虫剤とそれらの散布工程
がすっぽり省力化できる。
それにもう一つ。
土壌混和は耕している最中にやる必要があります。
作の切換に1STEPやり事が増えます。

という事になります。

で私は後者の移植を選んでいるのは、
単純に畑に通勤している為。
自宅で育苗すれば
他の仕事を入れられる
休みでも畑に行かなくて済む

まあ前者の直撒きでも他の仕事は入れられる
とは思いますが。
あと実際のところマルチははってません。
正確には防草シートに移植孔をあけて張りっぱなし
栽培なのです。



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