風景居酒屋 ごじゃ満開

2011年03月11日14時46分、東日本大震災発生
(since 2007/8/15)。

1574)小山の岬(大震災から23ヶ月)

2013年02月11日 | 東日本大震災
 先週6日に南太平洋ソロモン沖でM8.0の地震が発生し、津波注意報が発令された日本では数十センチの津波が確認されました。最近は北海道や福島沖でもやや強い地震が起きています。東日本大震災から23ヶ月経っても落ち着く気配が感じられないと思うのは、私だけではないでしょう。



 約2年9ヶ月の岩手・青森県民時代、多くの風景をカメラに収めました。お披露目する機会を逸し、「いつかの機会に」と思ったまま時間が経ってしまったものがいくつもありましたが、東日本大震災によりすっかり様相が変わってしまい、二度と見られない風景となってしまったものもあります。

 その中のひとつに田野畑村机浜の「机浜漁村番屋群」があります。番屋とは漁師が出漁の準備や漁具の収納・寝泊り等に使う、簡素な木造作りの小さな建物です。机浜では人々は高台に住んでおり、番屋というより納屋と呼ぶ方が相応しいのですが、繁忙期には泊り込む漁師がいるそうです。

 机とは変わった地名ですが、アイヌ語で小山の岬(ツク・エツ)に由来していしています。

(25棟の番屋が並ぶ机浜漁村番屋群 -田野畑村机 2008/09/06-)

 道路の整備や後継者難で廃屋となったり取り壊される番屋が出る中、地元は番屋を保存し観光客を迎える場する方針を決めていました。水産庁選定の「未来に残したい漁業漁村歴史文化財産百選」にも選ばれ、私が訪れた時は「机郷友クラブ」による丁寧な説明板が建てられていました。


(説明板に描かれた机浜漁村番屋群 -同-)

 しかし番屋群は大津波に飲み込まれてしまい、跡形もなくなりました。先月13日の新聞に番屋の再建を進めるNPO法人理事長のインタビューの中で、番屋群のあった場所の現在の姿が載っていましたが、背景の崖にかろうじて同じ場所の面影を感じました。


(高台の集落内にある「机バス停」 -同-)

 来月は大震災発生から24ヶ月です。

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