11月28日(月)の北海道新聞夕刊に、「道産日本酒人気じわり」という記事が掲載されていました。
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これによると、本年度の道内酒造会社の出荷量が1995年度以来16年ぶりに、
前年度を上回る可能性が出てきたそうです。
また、10月12日に札幌で開催された「北海道地酒フェア」のチケットは、
500人分完売まで2週間と、昨年の1ヶ月半に比べて大幅に早く売り切れたそうです。
人気上昇の要因の1つとして考えられているのが、北海道酒造組合が2年前から取り組んでいる、
いわゆる「酒チェン」と銘打ったPR活動。
小売店に道産酒コーナー設置を呼びかけ、消費拡大を図ってきて、
さらに、追い打ちをかけたのが、「吟風(ぎんぷう)」や「彗星(すいせい)」などの、
北海道産酒造好適米がここ数年増え、すべてのお酒に道産米を使用する道内の酒蔵も出てきており、
俗に言う「地産地消」の動きです。
道産酒の品質が年々良くなってきているのは確かですね。
ただし、人気上昇を肌で感じることができるのは、札幌圏だけだと思います。
それは、北海道酒造組合などが12月から来年2月末までの3ヶ月間、
「道産酒1杯無料サービス」を展開するそうなのですが、札幌市内の飲食店のみ。
北海道の大消費地・札幌をターゲットにするのは良いことだと思いますが、
その反面、地方では人気上昇しているという実感が湧かないのが事実です。
ですから、道外の酒ばかりでなく、
もっと地元道産酒をPRして呑まなければならないと、考えさせられた新聞記事でした。