薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

第39回にがごい会フォト狂句最優秀賞発表!天頂きました。

2012-09-30 08:01:53 | 日記
 (自由吟の部)(天)

暦(こよん)にゅば 捲(めく)っ咲(さ)ったろ 彼岸花
         扇香(9月24日投稿分)(彼岸花)

(寸評)
彼岸花に限らず、それぞれの季節に合わせて私達の目を楽しませてくれる草花などの「季節感」には何時も驚かされます。自然の摂理の凄さを改めて思い起こさせてくれます。

 この句の素晴らしいところは、「暦を捲りながら、自分の出番を待っている」という着想とそれにまさにぴったりの(言葉)表現でしょう。擬人法の長所を遺憾なく発揮した秀句と言えましょう。
 
人知の及ばない自然の営みには、今さらながら息を呑む思いです。自然の力の不思議さ、偉大さにしばし酔わせてくれるすばらしい一句でした。
 なお、上五の「暦(こよん)にゅば」は「暦(こよん)ぬば」という言い方もあります。参考までに。

今回は投句数が少ないこともあって「天」のみとしました。ご了解ください。

※今月の「蛇の足」

今回も岡目八目で、私が気付いたことを、順不同で書いてみます。

〇課題吟から

1.「挨拶(えさ)き褒めたや」は「挨拶(えさ)ち褒めたや」という言い方もあります。

2.「修業」「と「修行」の使い分けをしましょう。
「修業」は「学業を習い修める」。
「修行」は(仏道、武道)を修める」と辞典にあります。

3.「羞恥(げんね)」→「恥(げん)ね」 薩摩狂句は「日常会話」を素材とするものです。
出来るだけ易しい言葉、普段使っている言葉を使うようにしましょう。
敢えて難しい漢字を使うことは避けましょう。

4.「危(あ)んなか」→「危(あん)なか」 参考:「危(あっ)ね、危(あっ)なか」という言い方もあります。」

5.「そっと手を伸(の)べ」(共通語ですから、鹿児島方言で。例えば「そっち手を出(で)っ」など。

6.「飛(と)っびゃ上(が)」→「飛(と)っ上(びゃが)っ」

7.「てがまし」は「よく手をだしてうるさい、お節介を焼くさま」
例;てがまし子 搗(つ)っ立(た)てん餅(も)ち 指(ゆ)ぶぬくっ」

8・「ソッポ向(む)っ」の「ソッポ」は共通語ですが、それにぴったりの鹿児島方言は見当たらないようです。少しニュアンスは違いますが、「脇見(そら)むしっ」という言い方はありますが・・・・。

9.「内股」は「うっがん」、「外股」は「そとがん」という鹿児島方言があります。

〇自由吟から

1.「頑張(きばっ)」→「頑張(きば)っ」。
動詞の場合は「っ」は送り仮名、名詞・副詞は「読み仮名」です。 
例;「走(はし)っ」「語(かた)っ」
 「全部(ずるっ)「平然(しれっ)

以上でした。最後までお付き合いくださいまして有難うございました。
               文責 黒柱